施設名 : 旅館新清館 (入浴日:2007.4.10)
所在地 : 玖珠郡九重(ここのえ)町
温泉名 : 筌の口(うけのくち)温泉
 筌の口温泉 旅館新清館 (大分県)  
住 所 大分県玖珠郡九重町大字田野1427番地ー1
電 話 0973−79−2131
交通機関 大分自動車道九重ICから約12km
JR久本本線豊後中村駅からバス20分、筌の口温泉下車徒歩5分(バスの便数少ない)
施設(日帰り) 湯上り処、駐車場(30台) 
宿 泊 14室(BT1、T6 BT無し7)料金は9,000円〜13,000円程度(HPに料金表示無し、電話で確認下さい)
泉 質 含茫硝重曹酸土類泉(ナトリウム・マグネシウム・カルシウムー炭酸水素塩・硫酸塩泉)
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴時間(日帰り) 7時30分〜22時30分 予約不要
定休日 無休  
入浴料金 大人 500円
入浴施設 内風呂:男女各1 露天風呂:混浴1 女1
浴室備品 露天風呂:シャンプー、ボディソープ
内風呂は入浴しなかったので不明だがシャンプー類は間違いなくあるだろう。
観光スポット 竜門の滝、飯田高原、九酔峡、耶馬溪、久住高原、九重夢大吊橋
お土産・食事 筌の口周辺は無し
近くの温泉 九重九湯(宝泉寺温泉郷・湯坪温泉郷・筋湯温泉郷・・長者原温泉郷・寒の地獄・壁湯温泉川底温泉)、黒川温泉、小田温泉、筋湯温泉、万願寺温泉、奥万願寺温泉、はげの湯温泉、岳の湯温泉、竜門温泉天ヶ瀬温泉湯布院温泉など多数
九重町HP
観光協会HP
新清館HP
http://www.town.kokonoe.oita.jp/
http://www.kokonoe-k.com/
http://www4.ocn.ne.jp/%7Eshinkan/
雑記帳 九重九湯の中では、次の機会があれば宝泉寺温泉に行ってみたい。
データは変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。
九重町は大分県の南西部にあり、「高原と温泉の町」を謳っている。

町の北部には東西に走る大分自動車道、東側には南北に縦断し九州を代表する山岳道路である「やまなみハイウエー」が通っている。

町の中央部を筑後川上流の玖珠川が東西に流れ、西側は標高350m〜1,000mの山林や田畑、東南には九州の尾根・標高800m〜1,700mに達する九重山群がなだらかな稜線を描いている。

町は観光資源に恵まれ、高原(飯田高原他)、峡谷(九酔峡他)、滝(日本の滝100選の振動の滝・竜門の滝他)、そして町域には個性が異なる数多くの温泉がある。

2006年10月開業以来、あっという間に大分県を代表する観光スポットになった「九重夢大吊橋」も町域に在り、私たちが観光した日に、100万人目の観光客を向かえた。
町では20億円の建設資金を早めに償還する予定だ。
九重町の町域、やまなみハイウエーの西側に竜門温泉・宝泉寺温泉郷・湯坪温泉郷・筋湯温泉郷・筌の口(うけのくち)温泉・長者原温泉郷・寒の地獄・壁湯温泉川底温泉の9つの温泉地が湯煙を上げている。
これらを纏めて「九重九湯」と呼ぶ。


筌の口温泉は、承応元年(1625年)、地元の村民によって発見されたもので、鳴子川沿いにある鄙びた温泉地だ。
ここは、版は古いがかなり詳しい温泉ガイドブックでも紹介されておらず、近年の秘湯・源泉重視の流れのなかで、次第に注目されてきているようだ。

加えて九重夢大吊橋が1kmほど先の九酔渓に完成したので、今後ますます知名度が高まってくるだろう。
一軒宿のミニ温泉地だが、共同浴場が2つあり、手軽に入浴を楽しめるのが嬉しい。
かって川端康成がここに滞在し、「波千鳥」の構想を練ったが、その旅館は近年閉館したようだ。
大分県の新名所となった九酔渓夢大吊橋にほど近く、鮮やかな黄土色の温泉が豊富に湧き出る筌の口温泉の一軒宿。九重九湯の一つ。
九酔渓夢大吊橋は日本一長い吊橋だ。
筌の口温泉には2つの共同浴場があるが、プースケさんから推薦いただいた「筌の口温泉共同浴場」に立ち寄った(もう一つは筌の口第二温泉 震動の湯)。
最初にガイドブックで筌の口温泉の黄土色と言うよりも、もっと輝度がある金色の温泉を見たときの印象は強烈だった。

前回、近くまで来たが、同じ九重九湯の壁湯川底を周ったのでこちらでの入浴を逃した。
今回は、前日泊まった杖立温泉米屋から今夜の宿泊地である別府・鉄輪温泉神和荘に向かう途中、筌の口温泉だけに立ち寄ることにした


筌の口温泉には3軒の宿があるとガイドブックにはあるが、九重町のホームページでは1軒だけが記載されている。
それが新清館だ。

ナビに従ってここに到着したら、立ち寄ろうと思っていた「筌の口温泉共同浴場」が新清館の横にあるので驚くとともに、これは都合が良いと喜んだ。

最初に新清館から入浴しようと思ったが、親切で感じの良い女将(?)が、今ご夫婦が混浴風呂を使っている、と教えてくれたので、同浴を遠慮して、先ずは隣の共同浴場に入浴してから再び戻った。
白壁に黒い木材が渡されたシックな新清館。左の本館は大正15年の建築だが、5年ほど前にリフォームされて外観からはその古さが分からない。しかし、館内に入ると土間があったり太い柱が建ち並び歴史を感じさせる。
30人〜40人が楽に入れる大きな混浴露天風呂「こぶしの湯」。他に女性専用の「かえでの湯」がある。周囲は黒川温泉の露天風呂の様に自然樹に囲まれていてゆったりと入浴が楽しめる。
黄土色というより金色の温泉。泉質は濃厚なナトリウム・マグネシウム・カルシウムー炭酸水素塩・硫酸塩泉(含茫硝重曹酸土類泉)で、感触はキュキュ、口に含むと金気と甘味を感じた。
粋な湯上り処
風呂は広いので、場所によって違うが概して温めで私にとって快適な湯温、周囲も自然の森で、折から鶯が啼き、なんとものどかな雰囲気だった。
家内を待たせていなければ、何時間でも浸かっていたかった。

いまこの稿を作っていて、内湯に入っていないことに気がついた。
それほど、この露天風呂だけが念頭にあったわけだ。

新清館の部屋数は14室(BT1、T6 BT無し7)で、料金は9,000円〜13,000円程度(2007年度温泉&宿・九州 昭文社から)だったが、目と鼻の先(徒歩圏内)に上記の九酔渓夢大吊橋が完成したので、値上がりしている可能性があり、予約も取り難くなっているかもしれない。(立ち寄り湯は7時〜22時30分 予約不要 500円)。
カランはないがシャンプー類は置いてあった。
黒塗りで粋な脱衣室
露天風呂への小径
裏側からの新館