30人が入れる大きな露天呂風は爽快そのもので、高原の風が吹き抜ける。配置された岩石は、小豆島から運ばれて来たもので、石の彫刻家、和泉正敏氏の設計。

檜と十和田石の大きな内湯。温泉は3つの源泉の混合で、泉質はナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉。季節により加温してかけ流し。サウナも有る。

星野温泉 とんぼの湯 (長野県)

全国に高級ホテル・温泉旅館などを展開する星野リゾートの経営母体は星のや軽井沢。その温泉日帰り温泉施設で、大正4年に軽井沢で最も早く温泉掘削に成功した星野温泉のとんぼの湯に立ち寄った。

全国に高級ホテル・温泉旅館を展開する「星野リゾート」は軽井沢が発祥の地で、その母体は現在の「星のや軽井沢」だ。
ここの日帰り温泉施設が「星野温泉 トンボの湯」だ。


100年前、軽井沢で温泉を、と掘削した創業者の執念で、大正4年にようやく温泉を掘り当てたもので、これが軽井沢の温泉第一号となった。

トンボの湯は、中軽井沢に広大な敷地,を有する星のや軽井沢の一角にあり、入口は鬼押し出し方面から万座温泉や草津温泉に通じる国道146号線に面している。
敷地内の建物はどこも高級感があって、立ち寄り湯をするには、少々、敷居が高い雰囲気がある。

トンボの湯は、黒塗りの板壁が続く前衛的で建物で、日帰り温泉施設という雰囲気は皆無、ここでいいのか?と誰でも戸惑うだろう。
入浴料金1、300円は、かけ流しと軽井沢料金が加算されて、こんなものかと自分を納得させないといけない高額料金だ。

観光面から軽井沢町は4地区に分けられる。
「旧軽井沢」は、日本初のリゾート地で、多くの著名人がこの地区に別荘を設けてきた。
軽井沢らしい洒落た店舗やレストランが並ぶ旧軽(井沢)銀座から国重文の旧三笠ホテルにかけて人気の観光スポットが連なっている。

「中軽井沢」は、グルメ通りとして人気のエリアで、自然も豊か、教会や美術館も多く点在し、町域の温泉(星野温泉・塩壺温泉・千ヶ滝温泉など)はこの地域に集中している。

「南軽井沢」は、多くの美術館や文学館が集中する軽井沢の新興地区で、名門のゴルフ場もここにある。

「追分井沢」は、浅間山を間近に望む雄大な景観と中山道の宿場町時代の風情を残した地域である。

町のシンボルである浅間山は、気象庁からランクAに指定されている世界有数の活火山だ。
有史以前から数多くの噴火を続け、近年では1783年8月の天明大噴火で、麓の住人1500人が死亡している。

所在地 : 北佐久郡軽井沢町星野

長野県の東端、群馬県境に位置する軽井沢町は、浅間山(標高2、568メートル)の南東斜面、標高900〜1000メートル地点に広がる高原の町だ。

気候は冷涼、年間平均気温は10℃前後、冬は零下15℃前後になり、年間平均120日の霧が発生する。

財政状況が優良な町で、日本で数少ない地方交付税不交付自治体である。

1886年(明治19年)にカナダ人の宣教師がこの地を訪れて浅間山に抱かれた自然美に魅了され、2年後に当地最初の別荘を造ってひと夏を過ごした。

その後、多くの外国人や著名人が別荘を建てて避暑地に発展、今や日本を代表する別荘地、また四季を通じて静養できる高級リゾート地に発展し、年間800万人前後の観光客が訪れている。

1964年の東京オリンピックでは馬術、1998年の長野オリンピックではカーリングの競技会場になり、世界で唯一、夏季・冬季両方のオリンピック競技会場となった町である。

住 所 長野県佐久郡軽井沢町星野
電 話 0267−44−3580
交通機関 上信越自動車道碓井軽井沢ICから約15km
JR長野新幹線軽井沢駅から西武高原バス軽井沢営業所・草津温泉行きで5分、西区入口下車徒歩1分
施 設(日帰り用) 食事処、休憩スペース、売店、駐車場(200台)
宿 泊 星のや軽井沢で宿泊で。
泉 質 ナトリウムー炭酸水素塩・塩化物温泉(50.6℃ pH7.4 )
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
立ち寄り入浴時間 10時(GWと正月は9時)〜23時(受付は22時迄)
定休日 無休
入浴料金 大人 1300円
入浴施設 内湯男女各1露天風男女各1、サウナ
浴室備品 シャンプー、ボデイソープ、ドライヤー、ロッカー
観光スポット 周辺に多数、詳しくは下記掲載のHP参照。
お土産・食事 館内で可能、町内に多数。
近くの温泉 星野温泉、千ヶ滝温泉、小瀬温泉、軽井沢矢ヶ崎温泉、ゆうすげ温泉、天狗温泉、高峰温泉、菱野温泉、布引温泉、湯の瀬温泉、中棚温泉、初谷温泉
軽井沢町HP
観光協会HP
旅館組合HP
塩壺温泉HHP
http://www.town.karuizawa.nagano.jp/
http://karuizawa-kankokyokai.jp/
http://www.karuizawa.or.jp/
http://www.siotubo.co.jp/
データ (変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。)

和を基調としたモダンな建物は建築家・東利恵氏による設計。エントランスは「宿場」を イメージした空間とのこと。

整然・清潔、大きな脱衣所。

星のや軽井沢の広大な敷地の奥、林間にあるトンボの湯。

天明の大噴火で噴出した溶岩が堆積した鬼押し出しの奇勝から見る浅間山。標高が2500mを超えるが、それほど高くは見えない。標高が樹木が全く生えていない灰色の山だ。

施設・温泉名 : 星野温泉 トンボの湯 (入浴日:2014.4.15) 

上信越自動車道の碓井軽井沢ICから軽井沢に入って見かけた案内板。ここで左折して中軽井沢の温泉に立ち寄ってから、鬼押し出し観光、そして今夜宿泊の嬬恋温泉に向かう。