温泉棟の横にある源泉湧出槽。含有する炭酸のため、真白に泡立ってた。ご主人から、温泉の臭いを嗅いでみてと言われ、顔を中にさしのべるケースも多いようだ(わたしは鼻の利きが悪いので免除)
源泉は2本あるようで、一本は含鉄ーナトリウム・カルシウムー塩化物温泉だ(もう一本は不詳)

加賀井温泉 一陽館 (長野県)

一般の温泉ガイドブックには掲載されず、自前のホームページも無い加賀井温泉一陽館だが、温泉好きなら必ず訪れたい施設であり、名物の個性的なご主人の認知度も半端でない。今般、温泉仲間の皆さんに遅れること10〜20年、ようやく入浴し記事をアップすることが出来た。

長野県は海に面してない内陸県で南北に長く、面積では4番目の大きな県である。
県は北信(長野地域)、東信(佐久地域)、中信(松本地域)、南信(諏訪・上伊那地域)から構成され、自然地理や歴史が異なる。この4地域を織り込んだ県歌「信濃の国」は、県民なら誰でも歌える。

かっての信濃国にほぼ相当するので、観光面では信州と呼ばれている。その観光の最大の売り物は自然で有り、県下には中部山岳・妙高戸隠連山・上信越高原・秩父多摩甲斐の4ヶ所の山岳国立公園がある。

長野市は県の北部にあり、北信地区の中核都市であるとともに県庁所在地で、1998年には冬季オリンピックとパラリンピックが開催された。
因みに、長野市は、全国の都道府県の中で、最も標高がある位置にある(371m)。

歴史的には、7年ごとの御開帳で知られる善光寺の門前町として発展してきた。
善光寺は特異な寺で、天台宗と浄土宗の両派の寺院であり、何れも別格本山となっており、江戸中期に再建された本堂は国宝に指定されている。

住 所 長野県長野市松代町東条55
電 話 026−278−2016
交通機関 上信越自動車道長野ICか松代方面へ約2km
長野電鉄屋代線 松代駅よりタクシー利用5分
宿 泊 不可
泉 質 含鉄−ナトリウム・カルシウムー塩化物温泉
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
施設(日帰り) 有料休憩室駐車場
入浴時間 午前80時〜午後8時
定休日 無休
入浴料金(日帰り) 大人400円
風 呂 内湯:男女各1 露天風呂1(常時混浴 女性は浴衣・タオル巻き可))
浴室備品 シャワー、カラン、シャンプー・ボディソープ等は一切無し
食事・喫茶 館内では不可
観光スポット 真田宝物館・真田邸・文武学校・松代城跡・池田満寿夫美術館・象山地下壕・町域外だが善光寺
近くの温泉 松代温泉戸倉上山田温泉・須坂温泉・仙仁温泉・高山温泉郷
長野市HP
観光協会HP
一陽館
http://www.city.nagano.nagano.jp/
http://www.nagano-cvb.or.jp/
https://ja-jp.facebook.com/ICHIYOKAN/
データ (変更されている可能性もあります。お出かけ前に当該施設のHPなどでご確認ください。)
所在地 : 長野市松代町

松代温泉 国民宿舎松代荘から直線距離で200メートル、信州ではどこでも見かける浅い山々が控えた田園風景の中に、日帰り専用の一陽館の鄙びた建物が立ち並んでいる。

入浴時間は午前8時〜午後8時、入浴料金は長らく300円だったが現在は400円になってる。


いまどき、温泉施設で自前のHPが無いところは皆無に近いが、ここがそれに該当し(facebookがあるが)、しかも一般的な温泉ガイドブックに登場することも無い。

しかし温泉好きには、ここの風情たっぷりの風呂・温泉と個性豊かなご主人に対する認知度は半端ではない
やなぎさんのサイト せっとんさんのサイトをご覧下さい)

これまで何回も近くまで来ていた。しかしナビが案内してくれなかったり、先を急いでたので通過したりなどで縁が無く、今般、皆さんに遅れること10年〜20年、ようやくここに記事がアップ出来て、少し肩身が広くなった。

加賀井温泉は昭和初期、初代が上総掘り(かずさぼり)で湯脈を当て、温泉宿を開業。その後、大学教授だったご子息(現オーナー)が定年後に引き継いだそうだが、現在は日帰り入浴のみとなっている。

名物は温泉より前にこのご主人だ。
入浴客が来ると、かならず「ここ初めて?」と聞かれ、「はい、そうです」と答えると、源泉湧出口の蓋をあけて、炭酸で泡だって自噴する源泉を見せ、臭いを嗅がせることから始まり、温泉の効能、施設の利用方法などの説明をしてくださる。

その際、間違っても入浴温泉の数を誇ったり、温泉の泉質・効能などを知ったかぶりはしないように、と先輩方々からから聞いていたのでこれを遵守した。。

おかげで短時間で開放されたが、帰るとき、何処からともなく姿を現し、「奈良に注意して帰るように」との暖かいお言葉を頂いた。。
到着時に、私がどこから来たか、車のナンバープレートをチェックされていたのだ。


大病を患ったとお聞きしたので、ご本人でなく、奥におられた女性にお聞きしたところ、あの通りですと笑われたので安心した。

温泉棟。内湯は、男女別にある。

信州ならどこにでも見かける田園風景の中に、古びた建物が数棟立ち並ぶ。

木造で浴槽と脱衣場が一体となった野沢温泉の共同浴場スタイル。床や浴槽の材質が分からないほどに温泉成分が厚く付着してる。からん・シャワー・シャンプー類は一切無い。気がつかなかったが、僅かな泡が付くと書かれた記事もあった。

露天風呂で利用する女性用湯浴著を販売していた。

「牛に引かれて善光寺まいり」で知られる善光寺の江戸時代中期に再建された本堂(国宝)。年間600万人もの参拝客が訪れる。7年に1度のご開帳では、4月5日〜5月31日の57日間だけで707万人の参拝客があった(2015年)。

混浴の露天風呂には脱衣場は無く、男性は裸のままで10mを歩くことになる。女性の湯浴着やタオル巻きでの入浴はOKだ。風呂は6〜8人が入れる規模の浴槽が2つ。女性がおられたので、奥に入るのを遠慮したため、泉質・温度などの違いを実感できなかった。色は手前が黄土色だが、奥がやや青みがかっていたため、こちらは内湯と同一源泉?と思ったりしたが確証は無い。湯温は両方とも温く、気が済むまでの長湯が可能だ。

上信越自動車道長野ICの南側すぐに真田十万石の城下町・松代がある。千曲川がすぐ横を流れ、西には北アルプスの3000m級の山々、東には上信越高原国立公園が広がる。

松代は信州の小京都と言われ、歴史と文化に富んだ土地柄だ。
戦国武将の武田信玄・上杉謙信や戦上手の真田一族や江戸時代の佐久間象山などに関わる寺社・史跡・文化財が数多く残り、川中島古戦場・松代城跡・真田宝物館・真田邸・松代藩文武学校・池田満寿夫美術館などの観光スポットが点在する。
また市の北には全国から信者が訪れる善光寺や長野県信濃美術館・東山魁夷館等の文化施設がある


松代温泉は、旅館が数軒だけの小さな温泉地だ。松代群発地震の後、地質調査のボーリングの際に新たな温泉が湧出した。
温泉が鉄分を含んでいるため、赤茶色の温泉になり、これに魅かれて訪れる温泉好きも多い。

もともとは加賀井温泉と呼ばれていたが、現在は日帰り施設の一陽館だけがこの名前を守り、ここ以外は松代温泉と名乗っている。

左側奥で料金を支払う。長らく300円だったが、400円になってた。

加賀井温泉から直線で200mほどにある松代温泉 国民宿舎松代荘

施設名 : 一陽館 (入浴日:2018年10月22日)

温泉が含有するカルシウムが作り上げた温泉好きにはたまらない蛇腹文様桶も黄色いプラスティックのケロリン桶とは、言われてみなければ分からない。タオルが温泉にちょっと触れただけで茶色く染まった。

脚を伸ばして入っても15人位が一度に浸かれる広い浴槽。女性浴室とは上部が開いたパーティションで仕切られていて、会話も出来る。

温泉名 : 加賀井(かがい)温泉