紅葉で知られる松川渓谷沿いに僅かな温泉宿が点在する信州高山温泉郷。温泉郷最深部にある七味温泉は、湯量豊かだが宿は僅か2軒。その内の一軒、9本の源泉を有しすべての風呂がかけ流し、日本秘湯を守る会の渓山亭に宿泊した。
夕食は準個室で、足を伸ばせる囲炉裏テーブル。
いかにも信州の山奥らしく、地の食材を使った素朴な料理が続く。
近くにあって、料金帯がほぼ同じ、同じ日本秘湯を守る会の奥山田温泉満山荘の手の込んだ独創的な料理と比較する劣る。
宿泊料金(19、940円)からすると、若干不満が残る。
高山村は、長野県の北東部にあって東西に長い。
村の三方を山に囲まれ、善光寺平に向う松川扇状地に位置し、背後には、信州を代表するリゾート地の一つ、志賀高原が広がっている。
県庁所在地の長野市からはおよそ20kmの距離にあり、上信越自動車道の須坂長野東ICと小布施スマートICから車で約20分だ。村域の85%が森林で、その多くが上信越高原国立公園に指定されている。
高山村は「湯つづきの里」と称している。
これは、志賀高原の横手山を源とする松川の渓谷沿いと標高2076mの笠岳南斜面に8つの温泉が点在しているためだ
村を流れる松川上流の渓谷は紅葉の名所として広く知られ、シーズンには観光客の車で渋滞が起きるほどだ。
村の農業はリンゴ・ブドウなどの果樹を中心としているが、近年、耕作放棄地を再生し、本村の気候・土壌を生かした「そば」や「大豆」「ワインぶどう」の栽培も行われている。
日本秘湯を守る会加盟の宿に相応しく、標高1300mの松川渓谷沿いにあって、まさに深山幽谷の趣だ。
部屋数が21室(和室12、和洋室6、洋室3)と多くは無いが、高山温泉郷の中で、最も堂々として高級感漂う佇まいだ。
料金設定は、平日2人1室で1人16,000円〜20,000円程度だが、季節によっては13,000円程度のプランもあるので、詳細・最新情報は、こちらを参照ください。
ホテル渓山亭の売り物は、なんと言っても風呂の数と白濁の温泉だ。
風呂は男女別の内湯と露天風呂以外に、徒歩で5分、車であれば1分の距離に恵の湯と称する露天風呂と貸切風呂が2ヶ所あり、日帰り入浴も受け付けている。
単純硫黄泉、含硫ーナトリウムーカルシウム温泉などの9本の源泉を有し、すべての風呂が源泉かけ流しだ。
どこの風呂も硫黄泉特有の白濁しているが、源泉単独使用なのか、混合泉かは定かではない。
施設名 : ホテル渓山亭 (けいざんてい) (宿泊日:2014.7.31)
台の物(きのこ鍋)
御飯(五穀米)、吸物(湯葉、あられ、三つ葉)、香の物
デザート(季節の果物ースイカ)
強肴(信州プレミアム牛ステーキ)
酢の物(蟹と帆立ときゅうりの寒天寄せ)
囲炉裏 岩魚塩焼、芋串、アスパラガス、万願寺、トウモロコシ)
住 所 | 長野県上高井郡高山村牧2974−48 |
電 話 | 026−242−2921 |
交通機関 | 上信越自動車道須坂長野東ICから約30km 長野電鉄長野線須坂駅からバスで山田温泉、そこで送迎有り(宿泊の場合)、又は長坂駅からタクシー利用。 |
施 設(日帰り) | 恵の湯で入浴、食事処、湯上り処 駐車場 |
宿 泊 | 21室(和室12、和洋室6、洋室3) 平日2人1室で1人16,000円〜20,000円程度だが、季節によっては13,000円程度のプランもあるので、詳細・最新情報は、こちらを参照ください。 |
泉 質 | 単純硫黄泉他 |
適応症 | 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照) |
入浴時間 | 午前10時〜午後5時30分 |
定休日 | 不定休 |
入浴料金 | 大人600円 |
入浴施設 | 内湯:男女別各1 露天風呂:男女別各1、車で1分の所に露天風呂(恵の湯)、貸切風呂3ヶ所 日帰り入浴はホテル渓山亭手前の「恵の湯」で。 |
浴室備品 | シャンプー・ボデイソープ、ドライヤー・ロッカー |
観光スポット | 松川渓谷(紅葉狩)、小布施、志賀高原、リンゴ狩り |
お土産・食事 | 館内及び手前の山田温泉で可能。 |
近くの温泉 | 蕨温泉、子安温泉、山田温泉、松川渓谷温泉、、五色温泉、奥山田温泉、須坂温泉、熊の湯温泉、ほたる温泉、その他志賀高原の温泉 |
高山村HP 観光協会HP 渓山亭HP |
http://www.vill.takayama.nagano.jp/ http://members.stvnet.home.ne.jp/hin-nobe/html/ http://www.keizantei.com/ |
● 朝食
● 夕食
食 事
温泉成分で赤茶色になった床が良い味を出している。シャンプー類はポーラ。右は露天風呂にある源泉のかけ湯。
男性用内風呂。巨岩を配し、床の石は温泉成分で赤くなっていて、乳濁色の硫黄泉とマッチして良い雰囲気だ。10人以上が一度に入れる規模。
5〜6人規模の露天風呂。眼前に松川渓谷の岸壁が迫り、渓流の音も響いていた。
前菜(サーモンの手毬寿司、川海老のから揚げ、エシャレット葱味噌他)
お造り(信濃雪鱒、信州サーモン)
和洋室の553号室、9.5畳和室+ツインベッド+シャワートイレ。広縁が無く、椅子が置かれてなかったのが、足腰に支障ある我々には辛かった。宿泊料金(平日)は1人19.940円(税込)。
志賀高原の横手山を源流とする松川。その上流、松川渓谷沿いに点在するわらび・子安・山田・松川渓谷・五色・七味、そして松川から離れた笠岳の南斜面・1500m〜1700の高原にある奥山田温泉を総称して「信州高山温泉郷」と言う。
信州高山温泉郷へは2つのルートがある。
一つは表通りとも言うべきもので、上信越自動車道須坂・小布施IC方面から県道66号線に乗って、松川沿いに山田・五色・七味温泉へと向かう。もう一つは国道292号線(志賀草津道路)沿いの熊の湯温泉近くから県道66号線に乗り、奥山田温泉へ出る逆行ルートである。
七味温泉は山田温泉から高度を上げつつ車で15分ほど、温泉郷の最奥、標高1300mに位置する。
現在、旅館はわずか2軒(ホテル渓山亭、紅葉亭)で、この他には、日帰り施設として、ホテル渓山亭が運営する恵みの湯と旅館業は停止した山王荘、それに紅葉館の大女将が受け付けている別館露天風呂(呼称は野天風呂)の3軒がある。
因みに、七味とは、泉質が異なる7つの源泉をまとめ、混合泉として利用していたことに由来するようだ。
天ぷら(かぼちゃ、エリンギ、ミョウガ、ズッキーニ、ヤングコーン))
煮物(夕顔、蓮芋、小茄子、海老等)
蒸し物(豆乳蒸し、フカヒレ餡)
料金からするとやや貧弱、、新鮮な野菜が欲しく、うで玉子は手抜きだ。
風 呂
信州高山温泉郷最奥、奥山田温泉の人気宿「満山荘」にも以前宿泊した。
玄関から館内に入るとお馴染みの提灯が吊るされている。ロビーの雰囲気は時間の経過を感じる。