食事処2ヶ所に温泉施設・蕎麦道場と広い土産売り場から成る大型施設の木曾路館。
これだけの施設の採算を取るには、妻籠・馬籠などの木曽路を観光する団体旅行の受け入れが不可欠だ。
駐車場や売店がやたらと広いのもそのためだろう。併設している蕎麦道場は見ていないので詳細不明だ
温泉部門は、内湯と露天風呂から成り、特に後者は木曽の山々が眼前に広がり眺望抜群だ。
温泉は源泉が2本、何れも地中1500mまで掘ってようやく湧出した単純温泉で、混合泉として使用しているか、個別に湯船に落しているかは不明。
営業開始が11時からとやや遅めで、終業時間も19時(受付は18時30分)で営業時間は短い。
料金は大人700円だが、ホテル木曽路に宿泊の場合500円になるものの、無料でないの渋い。
南木曽町には、宿がある温泉地として富貴畑高原温泉郷・南木曽温泉郷・柿其温泉それに滝見温泉の4ヶ所がある。
これとは別に日帰り施設の温泉として、あららぎ温泉がある。
江戸時代の五街道の一つ中山道、江戸・日本橋を起点として最初の宿場が板橋、数えて42番目が南木曽路の妻籠。
その妻籠から旧飯田街道の国道256号線で飯田方面に向かって5kmほど進むと南木曽温泉に到着する。
南木曽温泉には、一軒宿で、1997年(平成9年)にオープンしたホテル木曽路がある。
西欧風の外観で、内部もシャンデリアが下がるなど豪華、なんで木曽にこんな宿が出来たの?と不思議に思ってしまう。
そのホテル木曽路に隣接する少し小高い所に、姉妹館の木曽路館がある。
「日帰り温泉大型ドライブイン/南木曽温泉そば道場・木曽路館」と謳ってる通り、妻籠や馬籠観光の団体受け入れを目指す大きな施設で、食事と温泉と蕎麦を三本柱にしている。
15人位が一度に入れる大きめの内湯。単純温泉だがpHが9.40のアルカリ性なので、ぬめり感がかなり強い。
かなり大きな石で囲った風呂と、屋根付き円形の檜風呂があり、眺望が素晴らしい。
南木曽と書いて「なぎそ」と読む。長野県の南西部、木曽谷の南に位置し面積の94%が森林、県下で最も人口が少ない町である。
町の中央を流れる木曽川は、流域60kmに渡りV字谷状地形を造り上げ、木曽の桟・寝覚めの床などの景勝地がある。
木曽川に流れ込む支流の上流には、木曽を代表する渓谷美を誇る柿其渓谷、日本の滝100選の田立の滝などの名勝がある。
町域には、旧中山道の宿場町として栄えた「妻籠(つまご)宿」と「三留野宿」がある。
特に妻籠宿は、南側にある馬篭(まごめ)宿とともに、木曽路最大の観光スポットとして多くの観光客が訪れる。
中山道と飯田街道の分岐点にある妻籠宿は早くから地域ぐるみの町並み保存が展開され、他に先駆けて国の重要伝統的建造物群保存地区に選定された。
重要文化財の脇本陣奥谷をはじめ、江戸の風情を残す数多くの民家や店が軒を連ねている。
施設名 : 木曽路館 (入浴日:2014.4.3)
広い館内を持てあます様なゆったりしたスペース。左は木曽一と自称する土産売り場。右は入浴施設のフロント。
バスが50台も停められる広い駐車場の木曽路館。
木曽の山々を望む開放感たっぷりの露天風呂だ。
住 所 | 長野県木曽郡南木曽町吾妻2278 |
電 話 | 0264−58−2046 |
交通機関 | 中央自動車道中津川ICから国道19号線・256号線で約25km JR中央本線南木曽駅からおんたけ交通バス保神行きで20分、ホテル木曽路前下車すぐ |
施 設(日帰り) | 食事処、売店、休憩所(無料)、蕎麦道場、駐車場(大型バス50台 自家用車@50台)) |
宿 泊 | 不可 |
泉 質 | アルカリ性単純温泉(pH9.4) |
適応症 | 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照) |
入浴時間 | 11時〜19時(受付終了18時30分) |
定休日 | 年中無休 |
入浴料金 | 大人700円、子供(小学生) 400円、幼児無料 |
入浴施設 | 内湯男女各1、露天風呂男女各1、サウナ |
浴室備品 | シャンプー、ボデイソープ、ロッカー、ドライヤー |
観光スポット | 妻籠、馬篭、花桃(4月下旬〜5月上旬 )、柿其渓谷、寝覚めの床 |
お土産・食事 | 館内で食事・土産可能 |
近くの温泉 | 富貴畑高原温泉、滝見温泉、南木曽温泉、柿其温泉、中津川温泉、苗木温泉、昼神温泉 |
南木曽町HP 観光協会HP 南木曽館HP |
http://www.town.nagiso.nagano.jp/ http://www.nagiso-town.ne.jp/ http://www.kisojiresort.com/spa/ |
雑記帳 | 「木曽路はすべて山の中である」の一節から始まる島崎藤村の名作「夜明け前」の舞台となった木曽路は、正確には中山道の一部である。 南木曽町にある妻籠宿は、木曽路十一宿の中でもとりわけ江戸時代の面影を色濃く残している宿場で、ここに足を踏み入れるとタイムスリップした気持ちになる。 |
南木曽温泉の一軒宿、欧風の外観を持つホテル木曽路。