野沢温泉 真湯 (長野県)

真湯(しんゆ)は温泉街の北、つつじ山公園入り口にあるこじんまり木造の共同浴場だ。
宿泊した野沢グランドホテルからも指呼の距離に有り、チェックインを終えるとすぐに訪れた。

以前の建物は老朽化のために2006年に建て替えられたそうで、外観・館内とも比較的新しい。
裏手には、小さな温泉の洗濯場があるようだ(見ていない)。

他の浴場と同じく、脱衣場と浴室一体型で、窓が大きく取られているので館内は明るい。


浴室内はシンプルなタイル張り、浴槽は3mx1.5程度の小さなものだ。
源泉名が館名と同じ真湯なので、ここ独自のものだろう。

泉質は単純硫黄泉(pH8.4)、色は時期時間によって変化するようだ。
この日は緑灰色、よく見ると大量の黒っぽい湯の花が舞っていた。

野沢温泉村は長野県の北部に位置し、南側は毛無山を境に木島平村に接し、西は千曲川を隔てて飯山市と境をなし、北と東側は栄村(秋山郷)と接し、標高差は300mから1、650m迄あり起伏の多い地形になっている。

村の50%が山林で上信越国立公園に指定され、その内、297ヘクタールがスキー場区域となっている。
一日の最大降雪量が82cmを記録したこともあり、全国屈指の豪雪地帯である.。

鎌倉時代中期の文永9年(1272年)には「湯山村」として登場しており、その頃から温泉が湧き出ていたことが分かる。

大正12年には、村にスキー場が造られ、温泉とスキーを中心とした村づくりが始まっている。
平成10年の長野オリンピックでは、会場の1つとして野沢温泉スキー場が選ばれて、世界的にその名が知られるようになった。

野沢温泉の最寄り駅は、2015年3月に金沢まで延伸された北陸新幹線 飯山駅となる。飯山駅からは、直通バス「野沢温泉ライナー」を利用、25分で野沢温泉に到着する。

住 所 長野県下高井郡野沢温泉村
電 話 0269−85−3111(野沢温泉村役場)
交通機関 上信越自動車道豊田飯田ICから国道117号線等で約20km
北陸新幹線 飯飯山駅から、直通バス「野沢温泉ライナー」で25分

施 設 付近に駐車場スペースが無いので村営駐車場を利用。
宿 泊 不可
泉 質 単純硫黄泉
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴時間 5時〜23時(11月〜3月は6時〜23時) 
定休日 無休。但し、清掃時は入れない。
入浴料金 {宿泊客は無料でもいいと思うが、立ち寄り湯の場合は寸志を賽銭箱に投入したい。
入浴施設 内湯男女各1
浴室備品 シャンプー類無し、小型の貴重品入れあり。
観光スポット 近隣:おぼろ月夜の館[斑山文庫]上の平高原ハイキング、つつじ山公園、麻釜、千仏堂、日本スキー博物館
善光寺、妙高高原、黒姫高原、戸隠高原
お土産・食事 土産:本場の野沢菜 「新杵製菓」の温泉まんじゅう
食事は温泉街に多数 
近くの温泉 馬曲温泉、松之山温泉、秋山郷の温泉、赤倉温泉、新赤倉温泉、妙高温泉、関温泉、燕温泉、渋湯田中温泉郷
野沢温泉村HP
村観光協会HP
旅館組合HP
http://www.vill.nozawaonsen.nagano.jp/
http://nozawakanko.jp/
http://nozawa.jp/
データ (変更されている可能性もあります。お出かけ前に当該施設のHPなどでご確認ください。)。
施設名 : 真湯 (入浴日2016.8.10)

信州を代表する名湯・野沢温泉には、江戸時代から続く湯仲間によって維持されて来た13ヶ所の外湯がある。
最初は野沢温泉のシンボルである麻釜に近い住吉屋」に宿泊、次に大湯に近い明治43年創業の旅館さかや、そして今回は野沢温泉最大規模の野沢グランドホテルに宿泊、これまで同様、今回も周辺の共同浴場を巡った。即ち、温泉街の入り口にある中尾の湯からスタートして、上寺湯、そして最後に黒い湯の花が舞う激熱の真湯温泉に浸かってきた。

13ヶ所の共同浴場の筆頭である大湯は温泉街の中央にある。

どの共同浴場にも付いている貴重品ボックスは有り難い。

小さめの浴槽。温泉の色は変化するようだが、この日の緑灰色の湯には、黒い湯の花が舞っていた。

所在地 : 下高井郡野沢温泉村

野沢温泉の最北にあるこじんまりとした真湯。宿泊した野沢温泉ホテルからも近い。

温泉名 : 野沢温泉

長野県の温泉地(1軒以上の温泉宿泊施設がある温泉)の数において、北海道に次いで全国で第二位であり、全県に渡って温泉地が点在している。
その中で信州を代表する温泉と言えば、長野県の最北端、標高1650mの毛無山の北麓に湯煙を上げる野沢温泉であることに異論は無いだろう。

野沢温泉は坂道の狭い路地に、多数の温泉宿(旅館組合HPには22軒掲載)・土産物屋が軒を連ね、さらに徒歩ですべて周れる13軒もの共同浴場が点在する情緒タップリの温泉街だ。

共同浴場は、江戸時代から続く「湯仲間」によって管理・運営され大切に守られてきた村の財産だ。これらの浴場はすべて宿泊客を中心とした観光客に開放されている。原則無料だが、日帰り入浴の場合は寸志を入れておきたい)。
入浴時間は早朝5時(冬期は6時)からで、すべての共同浴場が源泉掛け流しである。

源泉数は30か所余り、そのほとんどが40度を超える高温泉だ。

野沢温泉のシンボル・麻釜(おがま)。地元の人のみが立ち入り出来て、野菜などをゆがく風景が見られる。

堂々とした一枚板の額には「真湯霊泉」と記してあった。地元の方の日頃の維持管理に感謝して、賽銭箱に寸志を投下。