現在「心笑館・こまどめの湯」として営業。
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所在地 : 大町市

大町市は標高700mにあって、長野県の北西部、松本平の北に位置し、「北アルプス一番街」と言われるように、西側一帯の市域には槍ヶ岳をはじめ野口五郎岳・鳥帽子岳・大天井岳・五龍岳・鹿島槍ヶ岳などの雄峰が連なっている。

市の北部には仁科三湖と呼ばれる「青木湖」「中綱湖」「木崎湖」の天然湖があり、北アルプスの山々を映している。

北アルプスの山麓には鹿島槍スキー場・爺ヶ岳スキー場など、豪雪地帯に相応しい雄大なスキー場が多数ある。

山に囲まれた盆地を、槍ヶ岳に源を発する高瀬川が南北に縦断していて、その渓流沿いには湯量豊富な秘湯・葛温泉が湯煙を上げている。

また大町市は、日本一の大峡谷・黒部峡谷を貫く立山黒部アルペンルートの長野県側玄関口として知られている。
険しい大峡谷に建設された黒四ダムは、作業員延べ人数は1000万人を超え、工事期間中の殉職者は171人にも及んだ難工事だった。

施設名 : 駒留め(こまどめ)の湯 (入浴日:2011.10.30) 

温泉名 : 大町温泉郷 高瀬温泉
住 所 長野県大町市平高瀬入2112−108
電 話 不詳(ガイドブックには電話無しとある)
交通機関 長野自動車道豊科ICから約33km
JR大糸線信濃大町駅からタクシーで5分
施 設(日帰り用) 休憩所、駐車場(80台)
宿 泊 不可
泉 質 単純硫黄温泉
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴時間(日帰り) 午前8時〜午後8時消灯(1時間10分前にお入りくださいの表示あり)
定休日 毎週木曜日
入浴料金 大人400円
入浴施設 内湯 男女別各1
浴室備品 シャンプー、ボデイソープ、ロッカー
観光スポット 黒部アルペンルート(黒部峡谷・黒四ダム)・国宝/仁科神明宮・大町エネルギー博物館・アルプス温泉博物館・塩の道博物館・スキー・周辺登山/トレッキング
白馬山麓植物園白馬ブルーベリー農園・松川河川公園(白馬三山の眺望)白馬ハーブガーデン、美術館巡り(ラフォーレ白馬美術館)(三枝美術館)(安曇野ちひろ美術館)
お土産・食事 国道147号線沿い・大町駅周辺
近くの温泉 大町温泉郷葛温泉白馬八方温泉小谷温泉、中房温泉、有明温泉
大町市HP
観光協会HP
くろよんRHHP
http://www.city.omachi.nagano.jp/
http://www.kanko-omachi.gr.jp/
http://www.kuroyon-royal.jp/
データ (データは変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。)
大町温泉は、1964年東京オリンピック開催の年、立山黒部アルペンルートの開通に合わせて、長野県側に計画的に造成された新興温泉地だ。
北アルプスの後立山連峰を背景に、唐松や白樺林が生い茂る一帯が整然と区画され、設備の整った白亜のホテルを中心に10数軒の宿が点在している。

中心を少し外れるとペンションや民宿も多く、黒部峡谷探訪の長野県側拠点として幅広く利用されている。
「温泉郷」と称しているのは、同じように葛温泉から引き湯している木崎湖温泉や籠川渓雲温泉等を含めているからと思われる。


高瀬温泉は、JR大糸線信濃大町駅から車で5分ほど、葛温泉の5kmほど手前、目印となる大町エネルギー博物館のすぐ近くにある日帰り温泉施設である。
別荘地として売り出された地域の一角にあり、そのためか、高瀬分譲地温泉と紹介されているケースもある。

高瀬渓谷は県内有数の紅葉景勝地tとして知られている。槍ヶ岳(3180m)周辺を源流とする高瀬川は、上流から高瀬ダム、七倉ダム、大町ダムと3つのダムが続いている。七倉ダムの下流には、葛温泉の3軒の宿が点在している。

大町温泉の小さな温泉街
かっては旅館と思われる造り・規模で、少し古い記事を見ると食事処もあったようだが、その後、温泉のみの営業となったようだ。

別荘地の一角、三方を山に囲まれた林の中にある建物の一部は、300年ほど前の豪農の屋敷を移築したそうだ。

源泉は5kmほど離れた葛温泉からの引き湯、という記事をネット上で見かけたが定かではない。
しかし、湯量豊富な葛温泉の湯は、木崎湖温泉など周辺の施設にも配湯されているので、その可能性は十分ある。

ここは温泉マニアに喜ばれる要素が沢山あるが、整理整頓・清潔・清掃などを重視される方にはお奨め出来ない温泉施設だ。

最初のわくわく感は、右の写真の通り、5mも離れていない看板2個に記載された施設名の漢字が違うのを見たときに湧いてきた。
手元のやや古いガイドブックでは、「高瀬温泉駒留めの湯」となっているので、これの表示に従う。

入浴料金400円にはとても思えない重厚な建物だが、館の内外にやたらと多い貼紙や看板を見るのも楽しい。
手前看板の施設名は「駒の湯」、その奥のの看板は「駒留めの湯」、いきなりの???の歓迎に期待が膨らむ。
かっての旅館のロビー部分だろうか、がら〜んした部屋に巨大な切り株がど〜んと置かれていた。
無人で、5分ほど呼んだが誰も出てこないので、メモ帳に入浴の断りと400円を置いて風呂場に向かった。
2枚に分けて大きな数字で営業時間と料金が表示されている。ここで支払うのかと思ったが無人だった。
「お湯の入換 毎日 大変ですね」の貼紙。
はい、大変ですね、ご苦労様と口に出さねど礼をいって脱衣場に入った。
どうやらかけ流しのようだ。
因みに小さい文字は「お湯の温度は毎日0.0〜0.5度位で変わります」と書いてある。

館内の傷み具合や雑然さからは信じられない見事な風呂にびっくり。大きさは6mx2mくらい。露天風呂は無い。
カラーのビニール板は、浴室板壁の応急修理と思われるが・・・。
泉質は84℃の単純硫黄泉、ほんの僅かだが白濁しているように見え、しっとり感がある。
鼻の利く人はかすかに硫黄臭を感じるようだ。入浴すると、湯がざぶ〜んと流れ出す。
脱衣場もだいぶ傷んでいる。そこから一歩浴室に入ると・・・

大きな地図で見る
高瀬温泉駒留めの湯は、黒部峡谷の長野県側入り口に当たる大町温泉と秘湯の葛(くず)温泉のほぼ中間にある日帰り施設。
館内はかなり草臥れておりあちこちに応急修理があったり、整理整頓が行き届かないで雑然としている、その上、ユニークな看板や貼紙があちこちにあって、温泉マニアが喜びそうな雰囲気が横溢している。
しかし一歩浴室に入ると、思わず襟を正すような品格ある風呂があり、単純硫黄泉がかけ流し、そのミスマッチに思わず感動する人も多いだろう。
大町温泉郷 高瀬温泉 駒留めの湯 (長野県)
右上の写真から続く左側の立派な建物。かっては旅館のように見える。