川原毛大湯滝 (秋田県)

珍しくも1人旅でやってきた川原毛大湯滝は、北海道・カムイワッカ湯の滝と並ぶ温泉大滝で、そそりたつ岩壁を20m落下し、その滝壺で豪快かつ野趣豊かな入浴を満喫できる。
但し、pH1.41の強酸性のため、目に入ると滲みるので要注意。日本三大霊場の荒々しい河原毛地獄の先にあり、こちらの観光も楽しめる。

温泉・施設名 : 川原毛(かわらげ)大湯滝 (入浴日:2015年7月9日)
所在地 :秋田県湯沢市高松字沼尻 

圧倒的な存在感がある垂直の岩盤の頭上から、二条の温泉滝が落下する。

青森県の恐山、富山県の立山と並ぶ日本三大霊地の一つである川原毛地獄を源泉地とする川原毛大湯滝は、落差20m、北海道のカムイワッカ湯の滝と並び称される温泉の大滝である。

岩手県・宮城県・秋田県・山形県に跨る栗駒国定公園の秋田県側にあり、日本を代表する野湯である。
交通不便な所にあるとはいえ、駐車場に車を停めて徒歩15分ほどで到達できる。

駐車場は2ヶ所ある。
一つは国道398号と国道108号を繋ぐ県道310号(秋ノ宮小安温泉泉)沿いの標高800地点。
もう一つは、国道398号から県道51号、さらにそこから分岐した隘路をしばらく走った標高700mの地点にある。

前者は、河原毛地獄を観光しながら下って行くルート(帰りは上り)で、、大湯滝まで年輩の私で40分ほど要した。
後者は大湯滝まで徒歩15分ほどで、入浴だけを目的とするなら後者が断然お薦めだ。

湯沢市は、人口56,000人余り、秋田県南部に位置し、山形県と宮城県に隣接しており、市の南部を山地が占めている。
隣接する両県とは、国道13号、108号及び398号で結ばれていて、秋田県南部の玄関口となっている。
東方の奥羽山脈、西方の出羽丘陵に囲まれた横手盆地を流れる雄物川とその支流である皆瀬川・役内川沿いには、水田地帯が広がっている。

平安時代前期の女流歌人であり、絶世の美女と言われた小野小町は、湯沢市小野が生誕地とする伝承が残っている。しかし生誕地とされる場所は全国各地に点在してるので真偽は定かでないが、秋田新幹線の「こまち」はこの伝承に由来している。

食に関しては、日本三大うどんの一つ、「稲庭うどんが」名物だ(他に讃岐うどん・水沢うどん、但し異説あり)。市域の稲庭町にある20軒前後の店で食したり、土産として持ち帰れる。

県境付近の西栗駒一帯には、温泉好きを喜ばせる名湯・秘湯が多数点在する。アクセスが不便だが、日本三大霊地の川原毛地獄も観光スポットだ。

上の駐車場がら25分(帰りは倍の40分?)、下の駐車場に到着。ここからは林間を下って行く。ここから滝までは徒歩15分。

県道310号沿いの川原毛地獄入口。

帰途、下の駐車場近くで、車根泊まりで放浪している関西在住の青年と遭遇。上の駐車場への坂道が辛くて、そこまで送ってくれるよう頼んだら、快くOKしてくれた。もちろん旅の資金賛助。

滝に向かって左側に男女別の脱衣所がある。「水着着用お願いします」、と湯沢市のHPに記載あったので、旅行前に購入、持参・着用した。

右側の滝は高さ20m、左は2段になって落ちている。
入浴に適した季節は夏。11月上旬~5月上旬の間は道路が閉鎖されるようだ。

灰白色の溶岩に覆われた山肌は、草木が全く見えず、火山活動の余勢を感じさせる。有害ガスに注意の看板があって、遊歩道以外の立ち入りは厳禁。

標高差100mをどんどん下って行く。帰りの上りが怖くなってきた。

鬼気迫る荒々しい景観、霊地に相応しい雰囲気が漂う。硫黄の採取は、江戸時代前期から昭和41年まで350年続けられた。

川底の石でケガをするのを避けるため、クロックス持参。

二つの滝壺で入浴、かなりの深さで腰と胸の中間くらいまで来る所もあった。一瞬、打たせ湯の誘惑にかられたが、樹木や石が落ちて来たら危ないと思って取り止め。泉質は、湯温は40~41℃と最適、しかし、pH1.41の強酸性なので、目に入ると滲みる。

滝への道は、森の中の細い未舗装路

途中、大湯滝の1km手前で温泉が湧出し流れだすのが見えた。

上の駐車場から下ること40分、目に飛び込んできたのは、永年の願望だった川原毛大湯滝。1km上流で湧出した温泉が沢水と合流し流れ落ちる。

少し下流でジャグジー感覚の半身浴も快適だ。泉質は強酸性の含二酸化炭素・鉄Ⅱ-塩化物泉胃を荒らすかなと思いつつ、少し口に含んだ温泉は、甘味がすこしあるレモン味。

温泉の流量が増えてくる。熱湯の注意が見えた。

よこから見ると湯量の多さが実感できる。

左側の2段の滝。この滝の途中には、2ヶ所の湯壺があるようだが、衰えた足腰を考えてパス。

データ (変更されている可能性もあります。お出かけ前に当該施設のHPなどでご確認ください。)。
住 所 秋田県湯沢市高松字沼尻
電 話

湯沢市まるごと売る課 観光物産班 0183-55-8180

交通機関 湯沢横手道路・須川ICから秋田県道51号湯沢栗駒公園線経由で約20分。駐車場からは徒歩で15分程度。(案内標識あり)

駐車場は2ヶ所ある。
一つは国道398号と国道108号を繋ぐ県道310号(秋ノ宮小安温泉泉)沿いの標高800地点・・・川原毛地獄観光と大湯滝入浴の両方が目的ならこちらがお薦めだが、高齢者や足腰に支障がある場合は避けた方が良い(行きは下りで35~40分位 帰りは上りで1時間位か?)。
もう一つは、国道398号から県道51号、さらにそこから分岐した隘路をしばらく走った標高700mの地点にある・・・大滝湯入浴だけならこちらに駐車の方が断然お薦め(徒歩15分)
宿 泊 不可
泉 質 強酸性ー含二酸化炭素・鉄Ⅱ-塩化物泉(pH1.41 湧出時温度94.5℃)
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴時間 24時間 但し、夜間は危険、絶対避けるべきだ
定休日 冬期は道路閉鎖。
入浴料金 無料
入浴施設 滝壺及びその周辺で自由に入浴。当然混浴、湯沢市HPでは水着着用を要望。
浴室備品 無し
観光スポット 小安峡・大噴湯、川原毛地獄稲庭城、稲庭うどん
近くの温泉 小安峡温泉、大湯温泉、泥湯温泉、秋の宮温泉郷、湯ノ沢温泉、須川温泉、花山温泉、鬼首温泉、鳴子温泉郷
湯沢市HP
観光協会HP
大滝湯紹介HP
http://www.city-yuzawa.jp/
http://akitayuzawa.jp/
http://www.city-yuzawa.jp/midokoro02/711.html