水物(蚕豆と豆乳アイス)
留椀(竹の子汁)
山菜御飯
206号室・ひなざくら10畳和室(T)
広いスペースの売店。
部屋は全部で23室で、内訳は和室10畳(T)14室、洋室ツイン(BT)3室、洋室シングル(T)3室、和洋室(BT)2室。
標準的な和室が2名1室で13,800円(税・サ込・・・2010年9月現在)だが、客室タイプ・宿泊人数・年度などで変化するので、詳細・最新情報は下記HPで確認されたく。
当日の部屋は206号室 10畳T(シャワー無し)で料金は税サ込13,800円。
自家発電なのでクーラー・冷蔵庫が無い。
チェックインしたときに西日が射しこんでいて室内が高温、大きなはめ込みのガラス窓なので、(景観は素晴らしいが)高原の清涼な空気を取り込めないのが辛かった。
こげ茶とベージュのシックな廊下はカーブを描く。
太い木造の柱と梁で支えられた吹き抜けのロビー、ここが3階で1~3階が客室。エレベーターがある。
館名のごとく山小屋風の外観。 11月初旬(または10月下旬)~5月初旬は、幹線道路冬期通行止めのため休業となる。
パンフレットにもホームページにも食事の写真や記事が一切ない。食事は期待しないで・・・の無言のメッセージかと思ったが、その割には、山菜やその他の山川の幸をふんだんに使ってそこそこ美味しかった。
横手やきそばは、富士宮焼そば・上州太田焼そばと並ぶ日本三大焼そばの一つで、B級グルメの大会「B-1グランプリ」で優勝1回、準優勝1回している。
前日宿泊した乳頭温泉郷妙乃湯を出発、隣の大釜温泉に立ち寄ってから南下を開始、途中、2回目の角館を観光してから横手市に向かった。
目的は観光でなくて、B級グルメのチャンピオンとなった横手やきそばを食べること。
約50店の中からこれはと思う3店舗を選びNAVIに電話番号をインプット。当日、横手駅前にあって地理的に一番分かりやすい「食い道楽 横手駅前支店」の暖簾をくぐった。
ここ食い道楽は2007年グランプリ、2008年四天王、2009年四天王と3年連続で栄冠に輝いている。
複数の店があるので、どこの支店が獲得したかは不明だったが、本日(2010.9.8)当原稿を作成中に、立ち寄った「食い道楽横手駅前支店」が2010年度四天王に選考されたことを知った。おめでとう!
溶岩丘の下から吹きあがる源泉。
栗駒山(1627m)山麓に広がる高原。
栗駒山は栗原村の駒ケ岳から名づけられた。他に須川岳、駒ケ岳等と呼ばれる。
岩手県一関市にある「郭公だんご」
栗駒山は背後になって見えないが、眼前に高山植物が咲き誇る須川高原が広がる。
温泉の鮮度は湯元の須川高原温泉に劣るのは否めない。タマゴ臭、口に含むとレモン味で、肌にはキシキシ感がする。
日帰り入浴は、午前9時~午後6時までと長く、料金は大人600円。大広間で休憩して随時入浴出来るシステムがあり大人1200円。
レストランがあり、昼食時間帯には1000円程度の一品料理から3000円までの膳・弁当が食べられる。もちろん喫茶も可能。
全面ガラス張りで内湯からも眺望が素晴らしい。大きな風呂だが木造なのでしっとりした趣きがある。
2008年6月14日、マグニチュード7.2の岩手・宮城内陸地震によって栗駒山(1627m)の南北を走る国道2本が寸断され、南麓の駒ノ湯温泉が土砂崩れで埋もれて死者が7人の大惨事となり、その他周辺の温泉旅館も被害を被って休業を余儀なくされた。
今般、ようやく国道342号線が全通するとのニュースを知り、早速2回目の須川温泉宿泊を決めたが、この度は湯元の岩手県側・須川高原温泉でなく、秋田県側の人気の宿・栗駒山荘に予約を入れた。
施設名 : 栗駒山荘 (宿泊日:2010.6.11 2人1室1人13,800円 税サ込))
雄勝郡は秋田県の南東部にあって、羽後町と東成瀬村から成る。
東成瀬村は秋田県の東南端に位置し、東は奥羽山脈を境に岩手県に、南は宮城県に接していて、東西に17km南北に30kmと細長い地形をなし、総面積のうち山林原野が93%、このうち国有林がほぼ半分を占めている。
標高は最低で160m、最高1424mの秣岳(まぐさだけ)周辺は風光明媚な栗駒国定公園となっている。
因みに栗駒国定公園は岩手県、宮城県、秋田県、山形県にまたがる大規模な山岳国定公園である。
この国定公園は、焼石岳の西麓、栗駒山(須川岳)のほか、大噴湯で知られる小安峡、世界谷地原生花園、鬼首および鳴子峡などから成る。
一帯には栗駒温泉郷を始め、夏油温泉、秋ノ宮温泉郷、鬼首温泉郷、須川温泉、鳴子温泉郷(鳴子、東鳴子、中山平)などの温泉が豊富に湧出する。
中皿(川海老サラダ仕立て・焼大根・みず菜・玉葱だれ)
鍋物(蕗・ぜんまい・舞茸・油揚げ・あいこ・ごぼう・比内地鶏)
油物(コシアブラ・あいこ・みずの葉・山葡萄の葉)
酢肴(稚鮎南蛮漬け)
先付(葛蕨旨みだし)
三つ鉢(椎茸黄身衣和え・うるい豆腐マヨネーズ)
お造り(岩魚そぎ造り・妻一式)
焼肴(清川サーモン蕗味噌焼・錦牛東寺焼・山独活の芽田楽)
料 理
風 呂
正式名称は「横手やきそば」で横手は漢字、やきそばはひらがなを使う。
旅程最終日、栗駒山荘を発って東北自動車道一関ICに向かう途中の厳美渓を観光、人気の「空飛ぶ団子」を賞味した。
はい、これが空飛ぶダンゴ!
郭公だんご
(空飛ぶダンゴ)
源泉がそのまま注がれる須川高原温泉の露天風呂。
湧出温度が50℃弱なので、下流では日本一贅沢な足湯として観光客が浸かっている。
源泉が溶岩の間を流れ下る。
湯元は須川高原温泉の建物の横にあって、毎分6000リットル(雪解け時期は毎分20000リットルとのこと))の自然湧出する様子が間近に見られる。泉質は、全国的に珍しい「明礬・緑礬泉(旧泉質名)」、Ph2.2の強酸性である。
東北自動車道一関ICから国道342号線で約50km、宿泊地の須川温泉に至るまでの国道沿いに「宝竜」「厳美」「矢びつ」「祭畤」「真湯」「須川」の6つの温泉が並び、これを総称して一関温泉郷と呼んでいる。
須川温泉は、温泉郷の西奥、岩手・秋田・宮城の3県にまたがる栗駒山(1628m)の中央火口丘である剣岳の北麓、標高1129mの高地に湧く。
周囲は溶岩、湿原、湖沼、高山植物に囲まれる高原地帯であるが、奥羽山脈の中央に位置するため、一年の半分は豪雪に閉ざされる厳しい自然環境にある。
このような環境にあっても温泉の歴史は古く、江戸時代から300年の間、湯治場として親しまれ、現在もその伝統を引き継いで、岩手県側にある須川高原温泉には格安で宿泊できる68室の湯治部がある。
須川温泉にはもう一つ、秋田県側に第三セクターの宿である栗駒山荘がある。
ガイドブックで、須川高原を眺望する横長の大きな露天風呂の写真がよく掲載されているが、内湯もそれに負けずに大きい。両方とも一度に30人が楽に入れるだろう。
この風呂に硫黄分を含むため白濁した強酸性の温泉ー含鉄(Ⅱ)・硫黄 - ナトリウム - 硫酸塩・塩化物泉が掛け流しで注がれている様は圧巻だ。
但し、この泉質だとパンフレットやHPで謳っている「全国でも珍しい明礬泉・緑礬泉」には疑問符がつく。
対岸から団子が買えるのだ。
籠に400円を入れて手元の木槌をカンカンと叩くと、籠が店の方に引っ張られていく。
戻って来た籠に団子とお茶が入った2つの紙コップ。
あん団子・胡麻団子・みたらし団子各1本で400円。上品・なめらかな餡でとても美味。
串には5個の団子、これは、昔、この地が五串(いつくし)村と呼ばれていたことに由来する。
美味しくて楽しい遊びが出来た。ここを紹介下さったガンジーさんに感謝。
住 所 | 秋田県雄勝郡東成瀬村椿川字仁郷山国有林内 |
電 話 | 0182-47-5111 |
交通機関 | 東北自動車道一関ICから国道342号線で約50km JR東北幹線一ノ関駅から須川高原温泉行バスで約1時間30分、終点下車すぐ(1日2便…照会先岩手県交通一関営業所 TEL:0191-23-4250) |
施設(日帰り用) | 食事処、休憩所、売店、駐車場50台 |
宿 泊 | 部屋は全部で23室 内訳は和室10畳(T)14室、洋室ツイン(BT)3室、洋室シングル(T)3室、和洋室(BT)2室。 標準的な和室で2名1室で13,800円(税・サ込・・・2010年9月現在)だが、客室タイプ・宿泊人数・年度などで変化するので、詳細・最新情報は下記HPで確認されたく。 |
泉 質 | 含鉄(Ⅱ)・硫黄 - ナトリウム - 硫酸塩・塩化物泉 酸性(pH2.2) ・泉温48.6℃ ・湧出量(自噴)6000リットル/分 |
適応症 | 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照) |
入浴時間(日帰り) | 午前9時~午後6時 |
定休日 | 冬期(11月~4月)は閉鎖 営業中は無休 |
入浴料金 | 料金は大人600円。大広間で休憩して随時入浴出来るシステムがあり大人1200円。 |
入浴施設 | 内湯男女各1、露天風呂男女各1 |
浴室備品 | シャンプー、ボデイソープ、ロッカー、ドライヤー |
観光スポット | 栗駒山、みちのくあじさい園、厳美渓、中尊寺、毛越寺 |
お土産・食事 | レストランがあり、昼食時間帯には1000円程度の一品料理から3000円までの膳・弁当が食べられる。もちろん喫茶も可能。 大きな売店もある。 |
近くの温泉 | 一関温泉郷の真湯・宝竜・厳美渓・矢びつ等の各温泉、岩手県側の須川温泉(須川高原温泉)、大湯温泉・泥湯温泉・小安峡温泉 |
東成瀬村HP 観光HP 栗駒山荘HP |
http://www.higashinaruse.com/top.php http://kanko.higashinaruse.com/index.php http://www.akitakurikoma.com/ |
雑記帳 | 目の前に大量の温泉が吹き出る様を見ることが出来る須川温泉。5年前に宿泊したが、もう一度、いつの日かに泊まりたいと思っていた。 今回の北東北6泊の旅、最終日に前宿泊した乳頭温泉郷妙乃湯から南下、横手経由でまだ国道に大地震の爪跡が残る須川温泉に入った。 |
捻じり鉢巻き、この元気のいいお兄さんが作ってくれた。
3年連続グランプリ。2010年も四天王で連続4年グランプリとなった。
食い道楽横手駅前支店。
大部分の客はテーブル席のダイニングルームで取るが、満室の場合、一部が大広間になってしまう。
この種の宿はすべてテーブル席と思い込んでいたので大広間と聞いて驚いた。
(テーブル席希望の場合は事前に頼んでおくこと)。
朝食はテーブル席だった。
夕食は山菜をふんだんに使った胃に負担がかからないライトな料理で、家内は高評価だった。
それにしても6月の平日なのに、満室と聞いてここの人気の高さを実感した。
着席した時点で並べられた料理。
開放度は須川高原温泉よりずっと優れている。天候に恵まれると鳥海山も見えると言う。
2010年度横手やきそばの四天王に選ばれた「食い道楽横手駅前支店」のやきそば(500円)。
横手やきそばは、指定された製麺会社が作る太くて真っ直ぐな角麺を使用し、キャベツと豚挽肉を加え、ウスターソースに各店の秘伝のソースを加えて調理。その上に目玉焼きと福神漬を添える。辛味が抑えられやわらかな味が特徴だ。
お惣菜や生野菜、デザート、飲み物はビュッフェ形式で自由に取れる。野菜たっぷり、それに朝食で牛乳やジュースが飲めるの嬉しかった。
浴室・風呂の風景、どこも木材がふんだんに使われている。