蔵王連峰を挟んで、宮城県側の東側山麓には遠刈田(とうがった)温泉・青根温泉・峩々(がが)温泉、山形県側の西麓、標高900mの高原には蔵王温泉が湯煙を上げている。
1951年、蔵王が「全国観光地100選」の第1位に選ばれ、その名が全国に知れ渡った。
これを機に、従来の温泉名「高湯温泉」から「蔵王温泉」に改められ、スキー場の新設などが一気に進んだ。
温泉街の中心は坂道が多く、狭い道が迷路のように四方八方に延び、そこに小規模の旅館や土産物屋がひしめき合っている。
蔵王温泉は全国でも屈指の湯量を誇り、1分間当りの湧出量は5,700リットルに達する。
また、蔵王温泉の特筆すべきもう一点は、昔ながらの外湯(共同浴場)と日帰り温泉施設が充実していることである。
施設名 : 上湯共同浴場 (入浴日2007.5.7)
戦国大名・最上義光(もがみよしあき)が現在の山形県のほぼ全域を支配下に置き、城下町の建設によって、山形市街の原型を築いた。
これを顕彰して市内には彼の銅像や歴史館が建てられている。
江戸時代に入ると、染料の原料である紅花の取引で栄え、今でも一部の地域で生産が行われていて、県花にも指定されている。
樹氷とスキーと温泉で全国に知られる蔵王は、山形市街の南にあり、主峰の熊野岳(1,841m)をはじめ、刈田(かった)岳・地蔵岳など1,700m前後の山々で蔵王連峰を形成している。
現在は休火山だが、1972年を最後に、分かっているだけで過去に47回も噴火している。
刈田岳の東側にあるカルデラ湖「お釜」は、コバルト色の水を湛え神秘的な姿を見せている。
住 所 |
山形県山形市蔵王温泉 |
電 話 |
023−694−9328(蔵王温泉観光協会) |
交通機関 |
山形自動車道蔵王ICから約18km
JR山形新幹線山形駅から山交バス蔵王行きで40分蔵王温泉下車
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施 設(日帰り) |
特に無し 駐車場無し |
宿 泊 |
不可 |
泉 質 |
含鉄・硫黄・アルミニウムー硫酸塩・塩化物泉(含硫化水素・強酸性明礬緑礬泉) |
適応症 |
不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照) |
日帰り入浴時間 |
6時〜22時30分
この時間帯は、当日入口に貼ってあった紙に記載されていたが、季節によって変更されるかもしれない。 |
定休日 |
無休 |
入浴料金 |
大人 200円 |
入浴施設 |
内湯男女各1 |
浴室備品 |
露天風呂にはシャンプー類・ロッカー無し |
観光スポット |
お釜(蔵王エコーライン・蔵王ハイライン)・蔵王スカイケーブル・蔵王ロープウエィ・樹氷・鴫の谷地沼(水芭蕉)・三階の滝(日本の滝百選)&不動滝観瀑台・山寺(立石寺) |
お土産・食事 |
温泉街で可
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近くの温泉 |
遠刈田温泉・峩々温泉・青根温泉・かみのやま温泉・天童温泉・東根温泉 |
山形市観光協会HP
蔵王観光協会HP |
http://www.kankou.yamagata.yamagata.jp/db/
http://www.zao-spa.or.jp/
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雑記帳 |
上湯共同浴場の相客からすぐ近くに「足元湧出風呂があるよ」と教えてもらった。
それが★5つの川原湯共同浴場だった。 |
データは変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。
共同浴場としては、地元の人が長年に亘って管理・使用してきた「上湯・下湯・川原湯」の他に、近年オープンし、今や蔵王温泉の新しいシンボルとなった「大露天風呂」の4つがある。
上湯はその名の通り、蔵王温泉の奥まった所、坂の途中の小高い所にあり、すぐ横には温泉神社への長い階段が見える。
宿泊を「高見屋」にした理由の一つが、上湯のすぐぞばにあったからだった。
チェックイン後すぐに旅館の風呂を一通り撮影してから、すぐに目の前にある上湯に向かった。
無人、風情ある木造の湯小屋の前にある箱に200円を投入れて、硫黄臭が漂う館内に入る。
床も風呂も木造、湯はきれいな白濁した緑色で、激熱を覚悟したが、意外にも私にも入れる42〜43℃程度だった。
すべて木造の浴舎。泉質は含鉄・硫黄ーアルミニウムー硫酸塩・塩化物温泉。
これぞ共同浴場の雰囲気。
簡素な脱衣室、何故か「脱衣専用」の掲示が・・。
横に源泉掛け流しの足湯がある。
樹氷で有名な蔵王連山の西山麓・標高900mの高湯爆裂火口の火口底に蔵王温泉が湯煙を上げている。4つある共同浴場の一つ、上湯に入浴した。
宿泊した高見屋からの温泉街、中央下に上湯共同浴場が見える。