休暇村温泉こがねの湯  休暇村裏磐梯 (福島県)

「休暇村」は全国に36ヶ所、すべて国立公園または国定公園の恵まれた大自然の景勝地の中、概して広大な敷地を持ち、低料金で宿泊できるリゾート施設である。

東北には、青森県を除く岩手(2ヶ所)、秋田(1)、宮城(1)、山形(1)、福島(1)の6軒がある。
運営は、環境省の外郭団体「財団法人国民休暇村協会(正職員800名臨時職員900名)」が運営している。

休暇村は、行政の運営する各種宿泊施設の中では、立地条件・設備などの面でもっとも優れ、そのリーズナブルな料金設定もあって、夫婦・家族・グループ旅行、何れにも向いており手軽に利用できる。


36ヶ所の内、24ヶ所で温泉を使用しており、休暇村裏磐梯もその一つだ。
温泉名は、ここのHPによれば「休暇村温泉こがねの湯」となっているが、手元のガイドブックで「昭文社ーまっぷるー温泉&やど東北」では、単に「休暇村温泉」だけになっている。

一部

明治21(1888)年7月の大噴火により、南側の表磐梯山とは全く山容を変えた裏磐梯(山)北側に広がり、桧原湖・五色沼など大小300の湖沼が点在する磐梯高原。その真っ只中、93ヘクタールの広大な敷地を有する高原リゾート・休暇村裏磐梯に立寄った。

住 所 福島県耶麻郡北塩原村桧原小野川原1092−3
電 話 0241−32−2421
交通機関 ・磐越自動車道猪苗代磐梯高原ICから国道115号線・459号線・県道2号線で約20km
・東北新幹線郡山駅からJR磐越西線猪苗代駅、磐梯東都バス・休暇村行きで約45分
・又は猪苗代駅から磐梯東都バス桧原行きで45分、磐梯高原休暇村バス停下車徒歩5分
施 設(日帰り) 湯上り処、ロビー休憩、駐車場(70台)
宿 泊 60室(和室28 洋室32) 9,000円前後〜 食事は夕朝ともバイキング
泉 質 HPではナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩温泉
脱衣所の掲示ではナトリウム・カルシウムー硫酸塩・炭酸水素塩温泉
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
外来入浴時間(日帰り) 12時30分〜16時00分(受付終了)
定休日 無休
入浴料金 大人800円
入浴施設 内湯:男女各1 露天風呂:男女各1
浴室備品 シャンプー、ボデイソープ、ロッカードライヤー
観光スポット 磐梯山・桧原湖・秋元湖・曽原湖・五色沼・諸橋近代美術館・磐梯山噴火記念館・猪苗代湖・磐梯吾妻スカイライン(日本の道100選)・猪苗代湖・喜多方市・会津若松市
お土産・食事 館内で喫茶可能 売店
近くの温泉 デコ平温泉、猫魔温泉、桜峠温泉、土湯温泉、野地温泉新野地温泉幕川温泉、鷲倉温泉、赤湯温泉、沼尻温泉、中ノ沢温泉、猪苗代温泉、磐梯はやま温泉、米沢八湯(山形県)
北塩原村HP
裏磐梯観光協会HP
休暇村裏磐梯HP
http://www.vill.kitashiobara.fukushima.jp/
http://www.urabandai-inf.com/
http://www.qkamura.or.jp/bandai/

所在地 : 耶麻郡北塩原村

五色沼の一つ、毘沙門沼の神秘的なコバルトブルー。

サルバドール・ダリの作品で知られる諸橋近代美術館で鑑賞。

磐梯山の噴火で出来た湖沼の一つ、桧原湖。

休暇村裏磐梯から車で5〜15分の距離にある観光スポットを幾つか訪れた。

,耶麻郡(やまぐん)は福島県西部にあって、三町一村(猪苗代町・西会津町・磐梯町・北塩原村)から成り、人口は28、000人余りだ。

北塩原村は人口が3000人ほど、村域は80%が山間地であり、東は猪苗代町、西と南は喜多方市、北は米沢市に接している。
北山地区は標高が200〜300m、大塩地区は400〜500m、檜原・裏磐梯地区は800〜1000mと標高差があり、村域の80%が山間地で農用地はわずか2.5%しかない。

村域の一部は磐梯朝日国立公園内にあり、村の南東には1888年(明治21年)の噴火によって山容が大きく変貌した磐梯山(1816m)、東には活火山・吾妻連峰の最高峰である西吾妻山(2035m)、ともに活火山で日本百名山の名峰が聳えている。

檜原磐梯地区は県内を代表する観光地となっており、奇怪な山容の裏磐梯山とともに、噴火によって河川が堰きとめられて出来た桧原湖、秋元湖、五色沼等と合わせ美しい自然景観を作り上げている。

施設名 : 休暇村裏磐梯 (入浴日:2011.11.1)

データ (変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。)

風呂は、内湯とそれに続く露天風呂風呂が男女別に各1ヶ所ある。
ここのHPによれば、泉質はナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩温泉とあるが、脱衣所の掲示によればナトリウム・カルシウムー硫酸塩・炭酸水素塩温泉となっており、どちらが正しいのか追及していない。

中規模の露天風呂は赤味がかった黄土色の温泉が掛け流し、縁取りの石が温泉成分で赤茶けていてなかなかの風情だ。
これは温泉に鉄分が含まれ、経時とともにこれが酸化して茶色くなるためだ。

一方の御影石の内湯は、15〜20人位が一度に入れる大きさだが、湯の色が透明で、露天風呂とは著しく色が異なる。

真水の沸かし湯とも思ったが、その場合ならHPの風呂コーナーでその旨の断りを表示するだろう。
こちらの風呂は循環なので、その際に鉄分などを濾過で除去しているため透明になっていると推測する。

別に寝湯等の小さな浴槽があるが、こちらは真水をわかしたものだ。

(裏)磐梯山が正面(上の写真)に見えて、眺望が素晴らしいロビー。リゾートホテルの雰囲気を味わえる。

福島県民謡 会津磐梯山

エンーヤー
会津磐梯山は 宝の山よ
笹に黄金が エーまたなりさがる

エンヤー東山から 日日の便り 
行かざなるまい エーマタ顔見せに

小原庄助さんなんで身上つぶした
朝寝
 朝酒 朝湯が大好きで
それで身上つぶした
もっともだ もっともだ

休暇村裏磐梯は、南北に長い桧原湖の中ほど東側、森と大小300余りの湖沼が点在する磐梯高原の真っ只中にあり、その敷地は93ヘクタールに及ぶ。

眺望が素晴らしく、敷地内はもとより館内からも荒々しい山容の裏磐梯山を正面に望める

裏磐梯の主な観光スポットには車で15分以内で行ける。
さらに吾妻磐梯スカイライン・猪苗代湖・会津若松市、喜多方市
など周辺の観光地にも30分〜1時間以内で到達できる。

また温泉巡りにも大変便利は位置にあり、県内の温泉はもとより、前を走る県道2号線をそのまま少し北上すると山形県の米沢八湯に至る。

部屋数は60室(和室28 洋室32)あり、他の休暇村と同じく、食事はバイキングが中心、9000円前後からの手頃な料金で宿泊できるのが嬉しい(最新・詳細情報は下記のHP参照されたく)。

休暇村裏磐梯から見る北側の磐梯山は、表磐梯山とは全く別の山になっている。

福島県の隣県・栃木県で6歳まで育ったせいか、相馬盆歌と並び福島県を代表する民謡・会津磐梯山は幼い頃から頭にすり込まれていた。
私にとって磐梯山と言えば、枕に必ず「会津」がついて来て「会津磐梯山」で一つの単語になっている。

南側の磐越自動車道SAから見る(表)磐梯山(ばんだいさん)は、会津富士に相応しい山容だが、北側から見ると山体崩壊の荒々しい姿になる。

温泉名 : 休暇村温泉 こがねの湯 

赤茶色の温泉。宿のHP(2012.6.7現在)では、かけ流しとなっているが、日帰り入浴時間帯だからか、落される温泉の湯量が少なく元気が無い。(一方パンフレットには掛け流しの表示なし)

日帰り入浴は12時30分〜16時00分(受付終了)で、入浴料金は大人800円。

キッズコーナーも備えた湯上処。

20人ほどが入れる雁行形の内湯。循環ろ過で鉄分を除いてるのだろうか、こちらは透明だ。

温泉成分で赤くなっている露天風呂の床。