荒川沿いの共同浴場・中之湯間もなくリニューアルされると現地で聞いた。

橋の袂に大きなこけしが立つ。土湯温泉は、鳴子温泉、遠刈田温泉とともにこけしの産地だ。

タイル張りの内湯は、リフォームから取り残されたようなクラッシックな雰囲気。泉質は単純温泉。
日帰り入浴は受け付けていない。

土湯温泉 はるみや旅館 (福島県)

日帰り入浴不可

吾妻連峰に源を発する荒川の渓谷沿いに湯煙を上げる土湯温泉は、2011年3月の大震災を境に旅館の倒産が相次ぎ、現在は10軒に減じている。宿泊したはるみや旅館は11室中、9室に露天風呂が付いている。田舎料理と自称する地元食材を使った料理が抜群、これもあってじゃらんのクチコミは、総合4.7の高得点だ。

2012年4月リニューアルしたはるみや旅館は、客室11の小さな宿だが、じゃらんのクチコミ評価が上記の通り非常に高く、私が宿に予約を入れたのもそのためだ。
シモンズ製ベッドが置かれた和洋室や一般和室に専用露天風呂が付く部屋が多く(11室中9室)、料金は23,000円~29,000円程度になるものの、田舎料理と自称する料理が美味しいこともあり、満足度が高いのだろう。

はるみや旅館のモットーが、
・団体客を受け付けない
・カラオケは無い
・食事以外は客室にお邪魔しない
だそうで、これもクチコミ評価が高い原因かもしれない。

風呂は、客室のもの以外に、男女別の大浴場と無料で入れる、貸切露天風呂が2ヶ所ある。
1つは荒川沿いにあって10人が一度に入れる渓流露天風呂で、もう1つは屋上にあって眺望抜群の展望露天風呂だ。
尚、日帰り入浴は受け付けていない。

じゃらん クチコミ 総合4.7 (2017年4月15日現在)

所在地 : 福島市土湯温泉町

福島市は東京からおよそ260km、西側の奥羽山脈と東側の阿武隈高地に挟まれた福島盆地の南西部分とその周辺の山岳・丘陵地域が市域である。
市西部にある扇状地は、かっては桑畑として利用されていたが、現在は果樹園に転用されている。

市内からは西に吾妻連峰を、南西に安達太良山を仰ぐ。
古来から交通の要衝だったが、現在でも東北道の他、国道4号線から分岐する国道13号線の起点であり、鉄道では東北新幹線と山形新幹線の分岐となっている。


市域最大の観光スポットは、磐梯朝日国立公園に属する土湯峠から平均標高1,350m、最高標高1,622mを走り高湯温泉に至る29km、吾妻連峰を縫うように走る磐梯吾妻スカイライン(日本の道100選)である。

途中、噴煙が舞いあがる一切経山(1949m)と吾妻小富士(1,707m)の間に開けた浄土平では、荒々しい山塊を間じかに見れるとともに、ニッコウキスゲをはじめとする高山植物が咲き乱れる湿原を散策することができる。

荒川がはるみや旅館の敷地前を弧を描くように流れる。右は正面玄関で小粋な造りだ。

施設名 : はるみや旅館 (宿泊日:2015年10月21日)
温泉名 : 土湯温泉

温泉街の中心にある足湯(下の湯)床が板張りで複数の浴槽があって情緒満点。

これぞ田舎料理の前菜。滋味豊か、里芋まんじゅう、ずいきの炒め、アケビ、サンマの甘煮、ニシンと切り干し大根、いちじくチーズなすの山椒煮など、手作り、素朴な料理、二人して美味しいを連発した。

荒川の渓流沿いにある貸切の渓流露天風呂。一度に10人位が入れる。

2階27号室(椿)。10畳+板の間(堀炬燵付)+露天風呂+BT。平日2人1室税込1人21,600円。

本館・桜館・あかしや館の3棟があり。客室は合計11、このうち、本館2室を除いてすべて客室露天風呂がある。。

住 所 福島県福島市土湯温泉町字杉ノ下72
電 話 024-595-2134
交通機関 東北自動車道福島西ICから国道115号線で約10km
JR福島駅から福島交通土湯温泉行きバスで45分、終点土湯温泉下車、徒歩10分
宿 泊 11室(9室に部屋付露天風呂)
23,000円~29,000円程度。但し本館2室は低料金。
最新詳細情報ははるみや旅館のHP参照ください。
泉 質 単純温泉(4本の源泉の混合泉 泉温62℃)
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴時間 日帰り入浴不可
入浴施設 11室中9室に部屋付露天風呂
内湯:男女別各1 貸切露天風呂2ヶ所(無料・開いていれば入浴可)
観光スポット 磐梯山、桧原湖、五色沼、秋元湖、磐梯吾妻スカイライン(日本の道100選)、吾妻高原、浄土平
近くの温泉 土湯温泉郷、土湯峠温泉郷高湯温泉
土湯温泉観光協会HP
はるみや旅館HP
http://www.tcy.jp/
http://www.harumiya.com/
データ (変更されている可能性もあります。お出かけ前に当該施設のHPなどでご確認ください。)

会津の馬刺しはすごい鮮度。

岩魚の塩焼きは、熱した石が置いてあるので冷めない。

川俣軍鶏(かわまたしゃもー福島県伊達郡川俣町)のしゃぶしゃぶ。右の野菜は、花びら茸、たもぎ茸、やまち茸、春菊など・・・・夫婦揃って 美味しい!

料 理

風 呂

東北自動車道福島西ICから国道115号に乗って10km余り走る。標高が上がり、道が曲がりくねり始め、前方に日本百名山の安達太良山(1699.6m)が迫ってくると、荒川の渓谷沿いに湯煙を上げる土湯温泉に到着する。

これに、土湯峠付近に点在する野地新野地・鷲倉・幕川赤湯温泉(土湯峠温泉郷)を加えて、土湯温泉郷と称する場合もあり、土湯温泉観光協会HPは、これらを含めた旅館群を紹介している。


近年の土湯温泉(狭義)は、かって16軒の旅館があったが、2011年の大震災による風評被害もあって、現在は11軒までに減少している。

このため、温泉街の雰囲気は、規模が遥かに大きいが、同じ福島市域にあって、近年、旅館の廃業が続いた飯坂温泉に似ている。

土湯温泉郷の特色として、湯量豊富のためか、日帰り入浴を受け付けている旅館が多く、立ち寄り湯に苦労はしない。

部屋付のコンパクトな半露天風呂だが、開放感たっぷりだ。

松茸の土瓶蒸し。

豚肉の蒸し焼き。

はるみや旅館のHPに、「なるべく地元の食材を使った田舎料理を提供ささて頂いております」とある。田舎料理の作り・味わいが最も出ているのが前菜だが、どの料理も文句なく美味しかった。

はるみや旅館は、温泉街の外れにあり、最後のアプローチが難しい。土湯温泉入り口の信号より左折して700m、右手の早乙女橋を渡り、すぐ右折、荒川沿いに狭い道路を200mほど走った先にある。
(写真が月の湯橋、赤茶色のビルの手前の細い道を進む)

日本を代表する山岳道路の一つで、土湯峠から高湯温泉に通ずる磐梯吾妻スカイラインの景勝の一つ「霜降(しもふり)」。

粕汁とご飯

デザート

さくら館の屋上にある貸切展望露天風呂。屋上にあるので眺望が素晴らしい。

シンプルな造りのロビー。

部 屋 4.6 風 呂  4.7 
朝 食  4.4 夕 食  4.5
接客・サービス  4.8 清潔感 4.8

はるみや

荒川渓谷沿いに11軒に減った温泉宿が点在する。