隘路が断続的に現れる。
平行して流れる鬼怒川を渡る。
奥鬼怒温泉郷へ向かって川治ダムを渡る。
蛇王の滝
日光市は、世界遺産の日光東照宮等の世界遺産、中禅寺湖、華厳の滝・竜頭の滝を始めとする滝、戦場ヶ原・霧降高原などの高原、又、温泉としては鬼怒川塩原・湯西川・奥鬼怒温泉郷等を有する一大観光自治体だ。

会津より南下してきた国道121号線から、川治温泉周辺で県道23号線に入る。
これから先が長い。鬼怒川に沿って35km、途中から1.5車線の部分が断続的に現れて緊張を要するが、それでも想像していたより道は整備されている。
丁度1時間、女夫淵温泉に到着したときは、真っ暗になっていた。
日光市は、県の北西部に位置し、北は福島県・西は群馬県に接している。

日光火山群と鬼怒川上流域等に広がる区域の総面積は県の4分の1を占め、山間部は日光国立公園に指定されている。

地形は、標高200m程度の市街地から2,000mを超す山岳地域まで大きな起伏があり、四季を通じて変化に富んだ観光を可能にしている。
所在地 : 日光市川俣 
データは変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。
温泉名 : 女夫淵温泉 
女夫淵温泉 女夫淵温泉ホテル(栃木県)
住 所 日光市川俣880−2 
電 話 0288−96−0004
交通機関 日光宇都宮道路日光ICから霧降高原有料道路経由で52km
日光宇都宮道路今市ICから国道121号線県道23号線 今市ICから52km
東武鉄道鬼怒川温泉駅から村営バスで1時間45分 終点下車すぐ
施 設(日帰り) レストハウス、売店、駐車場(55台)
宿 泊 63室 宿泊料金はHPが見つからなかったので不詳。電話で照会下さい。
宿泊した2006.10.3(月)は電話予約で2人1室1人15,000円
泉 質 ナトリウムー塩化物温泉(2つの源泉の混合泉)
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
日帰り入浴時間 8時〜15時(ホテル横の日帰り入浴案内のボードに記載)
定休日 無休
入浴料金 大人 2時間 1,000円 
入浴施設 内湯男女各1 混浴露天風呂10、女性専用露天風呂2 (日帰りは露天風呂のみ)
浴室備品 露天風呂にはシャンプー類無し、ロッカー有り
観光スポット 竜王峡(奇岩の渓谷)、鬼怒川ライン下り、日光(東照宮・中禅寺湖等)、日光江戸村、日光猿軍団、霧降高原
お土産・食事 食事は直営の食事処で可
近くの温泉 鬼怒川温泉、塩原温泉郷(塩原11湯)湯西川温泉、川治温泉、川俣温泉、板室温泉、那須温泉郷、奥日光湯元温泉
日光市HP
観光協会HP
女夫淵温泉HHP

http://www.city.nikko.lg.jp/
http://www.nikko-jp.org/perfect/index.html
今どき信じられないがHPを持っていないようだ。

雑記帳 東京の実家から奈良に帰る途中、方向が全く福島・栃木の温泉で2泊した。
当初は群馬又は長野でもう一泊する予定だったが、里心もついてので、女夫淵温泉から直接奈良に戻った。
走行距離が700kmを超え、久しぶりの長距離走行となった。まだまだ行けるぞ(自信回復)。
月曜日泊 2人1室 @15,000円 (BT付)
施設名 : 女夫淵温泉ホテル  (宿泊日:2006.10.3) 
奥鬼怒温泉郷は、関東最後の秘湯と言われている。
温泉郷には、徒歩で1時間20分から2時間前後歩かないと(宿泊の場合はマイクロバスで送迎してくれる旅館もあるが)到達できない「加仁湯(かにゆ)」「八丁湯」「手白沢(てしろさわ)」「日光沢」の四つの温泉は文句なく含まれる。

問題は、今回泊まった女夫淵(めおとぶち)温泉が含まれるかだ。
ガイドブックによれば、含まれるものと含まれないものの両方がある。
しかし、鬼怒川温泉からバスで1時間50分ほどかかるし、マイカーでも少々怖い部分もある県道を40kmほど、優に1時間はかかる運転をしなければならない。。
アクセスの不便さからは、いくら乗り物で行けるとしても立派な秘湯だ。
それに含まれないと、「奥鬼怒温泉郷」に行って来たと自慢できない。これは困る。
但し、温泉に詳しい人には「奥鬼怒温泉郷に行ってきた、だけど入口の女夫淵止まりだけどね」と少々、恥じらいを以って言わなければならないが。

文字通り、奥鬼怒川の峡谷に湯煙を上げる女夫淵温泉。
鬼怒川の川幅が狭くなり、左右に岩壁がそそり立つ県道121号線を1時間、先ず10軒ほどの旅館がある川俣温泉、次に一軒宿の平家平温泉を通り過ぎて間もなく、道が途切れる所に女夫淵温泉ホテルがあった。
これ以上奥の4つの秘湯は、歩いていくか、宿泊者のみを送迎するマイクロバスで行かねばならない。

安手な造りだが、外壁は白く塗られ、こんな山峡にしては瀟洒な雰囲気である。
玄関は3階にあり、2階以下は鬼怒川渓谷の崖にへばりつくようにして建てられている。部屋数は63室でかなりの規模だ。

館内に入ると、その名の通りフロントはホテルスタイルだが、ロビーは畳の間があったりして和洋折衷だ。
部屋は、10畳のシンプルな和室で、これに広縁・BTが付く。
窓からは間近に迫る絶壁と、音を立てて流れる鬼怒川の渓流が見下ろせる。
玄関側からは3階建てに見える。
左手に奥鬼怒温泉郷への入口。ここから尾瀬へも入れる。
和洋折衷のロビー
シンプルな和室
● 風呂
ここには男女別の内湯と売り物の露天風呂がある。
鬼怒川の渓流と神秘的なグリーンの淵が眼前に見下ろせる12の開放的な風呂だ。
(下記には、この他に温泉プールが開放される)

それぞれの風呂には七福神などの名前が付けられている。
この内10ヶ所が混浴、2ヶ所が塀で囲われた女性専用になっているが、この配分が妥当かどうか。
もう少し、女性用の風呂があってもいい気がする。


湯量が毎分1000リットルを超えるので、内湯を含めてすべてが掛け流しだ。
どうやら2つの源泉を使った混合泉のようで、泉質はナトリウムー塩化物温泉。


残念なことに風呂の造りがワンパターンで、丸みを帯びた川石で風呂を囲い、底はコンクリートで塗り固めたもので肌触りがはなはだ悪い。
一番大きな大黒天の湯は、胸近くまで来る深さだ。
風呂は大小あるが造りは同じ。
この風呂だけ硫黄臭が強く、成分が堆積していて、底にも湯の華が沈殿している。
貯湯タンク
立ち寄り湯専用の受付がある。
立ち寄り湯用の廊下に設けられた簡易脱衣室。ロッカーとカーテンの間の奥行きは1m
女性専用露天風呂
洞窟風呂から大黒天の湯を見る。
石板を敷いた6mx6m位の内湯
● 料理(一部)
夕食・朝食ともレストランで。

ロケーションからすれば川魚と山菜中心になると思ってたが違っていた。
実際は、和洋折衷でなかなか洗練されておりボリュームもたっぷりだった。

旅館定番の会席料理にやや飽き気味だったので、とても新鮮で美味しく感じられた。
思わぬ所で思わぬ料理が楽しめた。
チョウザメの3種盛り
鹿肉のシチュウー
洋皿・カレイハーブ焼き
キノコ三種うどん
和牛朴葉焼き
江戸時代の面影を残す大内宿はかつての会津西街道の宿場町。現在も街道沿いに、約40軒の茅葺き民家が当時の面影を残して並ぶ。国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている。是非訪れたい観光スポットだ。
日本秘湯を守る会代表も勤めた人気の二岐温泉大丸あすなろ荘に立ち寄った。
会津名物・ネギソバ。薬味のネギはまる齧りする。コーヒー・ソバガキ付きで1,300円
会津若松市のシンボル・鶴ヶ城は、幕末戊辰の戦役の舞台。白虎隊の悲話も有名だ。
前日、福島県の中ノ沢温泉に宿泊。翌日、会津地方を観光しながら、関東地方最後の秘湯と言われる奥鬼怒温泉郷の入口に湯煙を上げる女夫淵温泉に向かって、会津西街道(国道121号線)を南下した。