那須湯本温泉・元湯 鹿の湯 (栃木県)
データ (変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。)

浅い谷間にある鹿の湯玄関。入浴料金は大人400円。

本館と浴舎を繋ぐ渡り廊下が湯川を跨ぐ。

大きな駐車場だがいつも混雑。アプローチは2方向あるが、殺生石側から下るのが楽だ。

鹿の湯は、1300年以上の歴史を誇る那須温泉発祥の元湯で、温泉力・人気とも日本を代表する共同浴場。
41℃〜48℃の6槽の風呂が圧巻だが、土日祭日は大混雑するので、その覚悟が必要だ。

所在地 : 那須郡那須町
住 所 栃木県那須郡那須町大字湯本170(HP記載) ガイドブックでは181(番地)になっている。
電 話 0287−76−3098
交通機関 東北自動車道那須ICから県道17号線で約12km、20分
JR東北本線黒磯駅から那須湯本行バスで35分終点下車、徒歩2分
施 設 休憩所など無し  駐車場(50台)
宿 泊 不可
泉 質 含む硫黄ーカルシウムー硫酸塩・塩化物泉(単純硫黄泉) 
白濁・強い硫黄臭・源泉温度63℃・pH2.54
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴時間 午前8時〜午後7時 (冬季は午後6時まで))
定休日 無休(冬季にメインテナンスの為に休業有り)
入浴料金 大人400円 小人300円(小学生)
入浴施設 内湯:男女各1
浴室備品 シャンプー、ボデイソープなど無し、ロッカー有り
観光スポット 那須ロープウェイで山頂駅徒歩40分で茶臼岳山頂へ(詳しくは下記HP参照)
殺生石、沼ツ原湿原、多数の美術館・博物館・テーマ館
お土産・食事 温泉街で可能
近くの温泉 新那須温泉、八幡温泉、北温泉、大丸温泉、高雄温泉、弁天温泉、三斗小屋温泉、那須黒磯温泉塩原温泉郷、鬼怒川温泉、川治温泉
那須町HP
那須観光協会HP
那須温泉郷HP

旅館組合HP
鹿の湯HP
http://www.town.nasu.tochigi.jp/main.htm
http://www.nasukogen.org/
http://shibuya.cool.ne.jp/nasuinfo/index.html
http://www.nasuonsen.com/history.stm
http://motoyu-shikanoyu.com/
雑記帳 土日休日は大混雑し、浴槽に浸かるのが順番待ちということも多いようだ。可能ならば平日の入浴がお薦め。

鹿の湯の風呂の写真はこちらから。

鹿の湯の詳しい記事・写真&女湯はこちらから。

施設名 : 元湯 鹿の湯 (入浴日:2006.4.3 2回目:2011.8.31)
温泉名 : 那須温泉郷・那須湯本温泉
夜話t

手前にかぶり湯、その向こうに6ヶ所の浴槽、浴室内は硫黄の臭いが漂う。白濁した63℃の温泉は、加温・加水無しで注がれ、泉質は含硫黄-カルシウム-硫酸塩・塩化物泉(HPでは単純硫黄温泉)でpH2.54の強酸性。

那須町は栃木県の最北端にあって、北は福島県と境を接し、町域の一部は日光国立公園に指定されている。

都心から約180km、東京・仙台間のほぼ中央に位置し、北西には那須連山の主峰、今も煙を噴き出している那須岳(茶臼岳1915m)が聳えている。

その南斜面には、鬼怒川・塩原と並ぶ栃木県三大温泉の一つ、1370年の歴史を持つ那須温泉郷が湯煙を上げている。

周辺の那須高原には、別荘地、テーマパーク、酪農品販売店や洒落たレストランが展開し、さらに近年オープンしたアウトレットも加わり、日帰りを除く宿泊客だけでも年間約500万人に達している。

標高が200mほどの東部地域まで、標高差は1、700mもあるので、町域は起伏の多い複雑な地形をしている。
傾斜地を利用した酪農が盛んで、中央・東部地区は水田が広がっている。
また皇室の那須御用邸があることでも知られている。

那須温泉発祥の地・鹿の湯

白面金毛九尾の狐の伝説があり、有毒ガスがたえず噴出している。

鹿の湯は、歴史・温泉力(泉質・湯量等)・規模・情緒・客数等からして、日本一の共同浴場と断言しても、異論を挟む方はそう多くないだろう。

鹿の湯は、九尾の狐伝説で知られる殺生石近くから流れる湯川を跨いで両側に立つ。
向かって右側が玄関・本館、浴舎は左側、渡り廊下を進んだ先にある。


近年、それまでの趣きをそのまま残して改修された浴舎は、窓ガラスを除いて、床・風呂から壁・天井にいたるまですべて木造。
脱衣所は独立しておらず、かっての湯治時代を引き継いだ風呂場一体型だ。

その風呂場は、一番手前にあるかぶり湯用浴槽の向こうに6ヶ所の浴槽が2列に並んでいる。
浴槽は何れも詰めて3〜4人用、特筆すべきはそれらの風呂の温度が1〜2℃刻み、41℃〜48℃と異なっていることだ。46℃や48℃の風呂など一見客に入れるわけがなく、地元の人や常連さん専用となっている。


大きな地図で見る
那須温泉郷の歴史は古く、発祥となった那須(湯本)温泉の鹿の湯は、奈良時代の天平10年(738)に著された正倉院文書『駿河国正税帳』に登場し、小野朝臣が従者を伴って、湯治のため那須温泉に向かうという記述があるそうだ。

那須高原に湧く新那須温泉・那須湯本温泉・高雄温泉、そこから那須岳の南側山麓をぐんぐんと高度を上げて行くと、八幡温泉・弁天温泉そして標高が1300mから1500mを超える北温泉j・大丸温泉・三斗小屋温泉などの秘湯群がある。
これらを総称して那須温泉郷(那須八湯)と言う。

かっては板室温泉が温泉郷に含まれていた時期もあったが、かなり離れているために今は独立した温泉になっている。

東北自動車道那須ICから那須街道に乗って、高原の別荘地を抜け、那須高原有料道路(ボルケーノハイウェイ)に向かって北上すると、茶臼岳を間近に見る上り坂の両側に大小の旅館や土産物屋が軒を連ねる。那須湯本温泉だ。