宿泊の場合は入浴出来るもう一つの共同浴場・滝の湯。
全山紅葉の松川渓谷
高山村は長野市の東20kmほど、県の北東部にあって東西に長い。
村の三方を山に囲まれていて、善光寺平に向う松川扇状地に位置し、背後には、軽井沢と並んで信州を代表するリゾート地・志賀高原が広がっている。
村を流れる松川上流の渓谷は紅葉の名所として広く知られ、シーズンには観光客の車で渋滞が起きるほどだ。
高山村は「湯つづきの里」と称している。
これは、志賀高原の横手山を源とする松川の渓谷沿いと標高2076mの笠岳南斜面に7つの温泉(蕨・子安・山田・松川渓谷・五色・七味・奥山田)が点在しているためだ
村の農業はリンゴ・ブドウなどの果樹を中心としている。
私達が最初に高山温泉郷を訪れ五色温泉に宿泊した11月上旬、県道沿いの果樹園には、たわわに実った真っ赤なリンゴが収穫を待っていた。
檜の浴槽はもちろん床も壁も窓枠もすべて木製、徹底的に木造に拘ったなんとも情緒ある浴室・風呂だ。
加えて浴室は広く天井も高くて圧倒される空間を誇り、そこに外光が差し込んで、ほの暗い浴室の湯面から舞い上がる湯気を照らす。温泉好きにはたまらない景色だ。
浴槽は大小2つあって、両方とももちろん掛け流し。小さい方は40℃くらいでやや温め、大きい方はかなり熱くて43℃〜44℃くらい、それでも頑張って仲間とともに全員で浸かった。
温泉は含硫黄−ナトリウム・カルシウム−塩化物温泉(源泉温度が68.5℃でpH6.9)で、口に含むと塩分と出汁味がする。
これまで入浴した共同浴場の中でも悠々とベスト3に入る秀逸の風呂、いやNo1かもしれないと入浴中に思ったものだ。
入浴料金は大人300円、入浴時間は共同浴場らしく朝が早くて6時〜21時(受付は30分前まで)、毎月第三水曜日が定休日なので要注意。
浴槽から洗い場を見る。共同浴場なので、シャンプー類は置いてない。
立ててある板を抜くと湯が出てくる。
湯気抜きのある高い天井。
住 所 | 上高井郡高山村大字奥山田3580 |
電 話 | 026−242−2314 |
交通機関 | 上信越自動車道須坂長野東ICから約17km (上信越自動車道・須坂長野東IC→幸高町信号右折→上八町信号左折→本郷信号右折→高山村) 長野電鉄長野線須坂駅から山田温泉行きバスで約30分 |
施 設(日帰り) | 駐車場は少し離れた村営無料駐車場を利用 |
宿 泊 | 不可 |
泉 質 | 含硫黄−ナトリウム・カルシウム−塩化物温泉 泉温68.5℃ pH6.9 |
適応症 | 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照) |
入浴時間 | 6:00〜21:00(受付は20時30分) |
定休日 | 毎月第3水曜日 |
入浴料金 | 大人300円 |
入浴施設 | 内湯男女各1 |
浴室備品 | シャンプー類は無し、ロッカーあり |
観光スポット | 小布施、志賀高原、松川渓谷紅葉狩り、リンゴ狩り |
お土産・食事 | 温泉街に食事処・土産物屋有り |
近くの温泉 | 蕨温泉、子安温泉、松川渓谷温泉、七味温泉、五色温泉、奥山田温泉、熊の湯温泉、ほたる温泉 |
高山村HP 観光協会HP |
http://www.vill.takayama.nagano.jp/ http://members.stvnet.home.ne.jp/hin-nobe/html/ |
小布施から県道66号線に乗って東へ進むと、松川沿いを次第に高度を上げていき、蕨・子安・山田・松川渓谷温泉・五色温泉・七味温泉、最後に松川渓谷から離れた標高1500mを超える高所に奥山田温泉が現れてくる。
山田温泉は、須坂方面から車で30分ほど、松川渓谷を跨ぐ赤い高井橋が見えてくると間もなくだ。
山田温泉のシンボル・大湯を囲むようにして旅館6,7軒ほどが佇むしっとりとした小さな温泉地だ。
開湯して200年余り、江戸時代には小林一茶、明治・大正にかけては森鴎外や与謝野晶子(この人は本当に日本中の温泉に出没する)などの文化人が滞在し、そのときに詠った句や歌の碑が周辺に点在している。
松川渓谷沿いに点在する高山温泉郷一帯は信州有数の紅葉の名所で、シーズンともなると観光客が押し寄せる。
この地に来た2回とも、最盛期は逃しているものの紅葉の時期、その評判が納得できる景観を堪能した。
高温だが、温泉仲間のARさん、AKさんそれに私の3人が浸かれたので43℃か?
定員2人の温めの風呂は39℃〜40℃くらい。
浴槽も床も壁もすべて木造、なんともたまらない風情の浴室だ。
自動販売機に300円を投入、入浴券を管理人さんに渡す。
玄関先の大きな下駄箱。
脱衣場、ロッカーもある。
紅葉で有名な松川渓谷沿いに点在する七つの温泉の総称が信州高山温泉郷。その中ほど、しっとりした雰囲気を漂わす山田温泉の中央に、湯屋から風呂・床まで全て木造の風情ある共同浴場・大湯がある。これまで入浴した共同浴場で間違いなくベスト3に入る素晴らしい風呂だった。
県道66号線に乗って志賀高原方面に向かうと7つの温泉が次から次へと現れてくる。
施設名 : 大湯 (入浴日:2009.10.23)