那珂川町は栃木県の北東部に位置する人口19,000名の町だ。

町の周辺は丘陵地帯で、中心を関東の四万十川と言われる那珂川が南流し、その左岸は流れに沿って平坦地が広がっている。

栃木県の那須岳に源を発する那珂川は、黒磯市付近で次第に川幅を広げ、那須高原からの水を集め関東第三位の大河となって茨城県を流れ太平洋に注ぐ。

関東随一の清流で、流域には自然が多く残されている。
栃木県から茨城県にかけての中流部及びその支流には多数の「やな」が設置され、多くの観光客で賑わう。
秋には鮎が遡上し鮎釣り(友釣り)が盛んに行われる。

奈良・平安時代には砂金が採取され、国内最古の砂金地であった。
近年は、馬頭温泉・道の駅ばとう・広重美術館・いわむらかずお絵本の丘美術館などの観光資源を生かして町の活性化を図っている。

関東第三位の大河・那珂川沿いに位置する馬頭温泉郷。ここのレトロな「いさみ館(記事追って掲載)」にチェックイン、すぐに車で1分の距離にある「町営温泉浴場ゆりがねの湯」に向かった。

「ゆりがね」という馴染みない言葉は、土砂にまじっている砂金を水中で揺すって選びわけること、またはその砂金のことを意味する。那珂川町周辺は古来砂金の産地で、天平時代、奈良の大仏建立に際してここの砂金が使用されたと言う。

住 所 栃木県那須郡那珂川町小口1671-1
電 話 0287-92-3023
交通機関 東北道矢板ICから国道4号国道293号線等経由で約28km
東北本線氏家駅から東野バス馬頭行きで35分、道の駅馬頭下車、タクシー5分
施 設(日帰り) 食事処、湯上がり処、駐車場(60台)
宿 泊 不可
泉 質 単純温泉(源泉温度46.2℃)
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴時間 10時~21時
定休日 毎週月曜日
入浴料金 大人500円 小中学校・70歳以上300円
但し午後5時以降 大人300円 小人200円
入浴施設 内湯:男女別各1 露天風呂:男女各1
浴室備品 ボディソープ、シャンプー、ロッカー、ドライヤー
観光スポット いわむらかずお絵本の丘美術館、馬頭広重美術館、なかがわ水遊園、カタクリ山公園
益子、那須高原(多数のテーマ館・レストラン・食事処・美術館・牧場)、日光
お土産・食事 館内で食事可
近くの温泉 喜連川温泉与一温泉、矢板温泉、那須黒磯温泉、板室温泉那須温泉塩原温泉
那珂川町HP
観光HP
いさみ館
http://www.town.tochigi-nakagawa.lg.jp/
http://www.town.tochigi-nakagawa.lg.jp/22kankou/index.html
http://www.nactv.ne.jp/~isamikan/
データ (変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。)
温泉名 : 馬頭(ばとう)温泉郷
所在地 :那須郡那珂川町
広い川幅の那珂川沿いに立ち並ぶ旅館が途切れる一番上流に、「町営温泉浴場 ゆりがねの湯」がある。

共同浴場と呼ぶには立派過ぎる建物だが、入浴時間が午後時を過ぎていたので大人300円(午前10時~午後5時は500円)に下がっており、この金額だと共同浴場に相応しい料金設定だ。

風呂は男女別の30人位が一度に入れる内湯と小ぶりの露天風呂があり、どちらからも広い河川敷を持つ那珂川、そして遠くに日光連山が望める。

ここでは露天風呂より入浴しながらワイドビューを楽しめる内湯の方が景観に優れている。

温泉は記述の通りpH値が高いアルカリ性単純温泉、湯量が600リットル/分を超えるというデータも見かけたが、これは馬頭温泉郷の宿にも配湯している総量だろう.。

素晴らしいパノラマを持つ内湯からは、浸かったままで那珂川が見える。夕方になると日没も美しい。

馬頭温泉郷は、旅館が両方で10数軒ある広瀬温泉と小口温泉の他、日帰り施設の小砂温泉・南平台温泉など、那珂川町の町域にある温泉の総称である。
温泉郷と称するには規模が小さいが、日帰り施設などがそれぞれが別称の温泉を名乗っているので、これらを括って「郷」としている。

標高1022mの八溝山の南麓、那珂川河畔にあり、周囲はのどかな丘陵地帯と田園地帯が広がり、遠くには那須岳や日光連山の山々が望まれる。

馬頭温泉郷の旅館のほとんどが西の方角を向いていて、那珂川の水面が金色に光る夕景を見ながら入浴出来る。

温泉地の歴史はさほど長くないが、150年ほど前の江戸時代末期には湯治に利用されていたようだ。

現在の温泉は新たにボーリングされた源泉であろうが、代表的なものは源泉温度が46.2℃、pHが9.3のアルカリ性単純温泉である。

最新版(2011年)のるるぶ日帰り温泉(関東周辺)の記事によれば、ここは加温有りの掛け流しとなっている。

しかし、館内に掲示されていた温泉の利用状況によれば、「湯量不足を補うための加水、入浴に適した温度にするために加温、循環濾過と塩素系薬剤使用」と明示されているので、掛け流しは明らかに間違いだ。
pHが9.3もありながら、アルカリ性特有のぬめり感が薄かったのはこのためだろう。

ふらぴょんさんに教えて頂いたいわむらかずお絵本の丘美術館」を訪れた。写真は購入した2冊の絵本。

那珂川町を流れる那珂川。

川石で縁どった4~5人用の露天風呂。

館名の「ゆりがね」は、かってこの地で採取されていた砂金を意味する。

施設名 : ゆりがねの湯 (入浴日:2011.7.13) 

馬頭温泉郷 ゆりがねの湯 (栃木県)