デザート(サツマイモの茶巾絞りと3種のブドウ。
キノコの土瓶蒸し
牛肉のしゃぶしゃぶ
ふろふき大根
かぼちゃのスープ
当館名物の虹鱒の蕎麦の実揚げ
秋野菜ジュレ
ムカゴ胡麻和え
糸かぼちゃと柿の酢の物
鯉の洗い
無花果ワイン煮
栗ご飯
データ (変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。)
上林温泉 塵表閣本店 (長野県) 
所在地 : 下高井郡山ノ内町 
温泉名 : 湯田中・渋温泉郷 上林(かんばやし)温泉  
住 所 長野県下高井郡山ノ内町平隠1409
電 話 0269−33−3151
交通機関 上信越自動車道信州中野ICから約14km
長野電鉄線湯田中駅よりバス15分、上林下車(湯田中駅に送迎有り)
施 設(日帰り) 駐車場(30台)
宿 泊 6室(内離れ2) 全室バストイレ付き
2人1室で1人18,000円〜26,000円程度だが、年度・季節・曜日・宿泊人数・プランなどにより変わるので、最新・詳細情報は宿のHPを参照されたく。
泉 質 2km離れた源泉から引き湯、2本の源泉の混合泉
旧湯:ナトリウム・カルシウムー塩化物・硫酸塩温泉 78℃:pH7.43 258リットル/分
新湯:単純温泉 58.2℃ pH6.7  362リットル/分
塵表閣本店の使用量は、217リットル/分。
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴時間・料金 11時〜15時(要予約) 大人1000円(手元の資料から)
記述の通り現地で日帰り入浴については未確認。もし立ち寄る場合は、可能かどうかを含めて詳細を確認ください。
入浴施設 内湯:男女別各1 露天風呂:混浴1 女性1
浴室備品 シャンプー、ボデイシャンプー、ヘアドライヤー、ロッカー
観光スポット 上林温泉:志賀山文庫・民族資料館・豪農の家・志賀高原ロマン美術館・円実(つぶらみ) 
志賀高原・奥志賀高原・小布施(北斎館・岩松院、中山晋平記念館など)・白根山(お釜)

善光寺、妙高高原、黒姫高原、戸隠高原
お土産・食事 上林温泉内に食事処1軒(杢兵衛 0269−33−5550)
食事・土産は湯田中温泉・渋温泉に多数
近くの温泉 湯田中・渋・新湯田中・安代・角間・穂波・星川・地獄谷温泉
信州高山温泉郷志賀高原の温泉、仙仁温泉、須坂温泉
山ノ内町HP
観光連盟HP
上林温泉HP
塵表閣HP
http://www.town.yamanouchi.nagano.jp/
http://www.info-yamanouchi.net/
http://www.kanbayashi-onsen.com/
http://www.jinpyokaku.com/
雑記帳 これまで宿泊した旅館の中で、広さは群馬県四万温泉積善館の貴賓室と並ぶNo1、しかしトイレが2ヶ所にある部屋は初めてだった。
山ノ内町は長野県の北東部に位置し、上信越高原国立公園の中心にある。
西は高社山(1,351m)を境に中野市に、北は木島平村に接し、南は笠ケ岳(2,076m)を境として上高井郡高山村に接し、東は志賀高原を挟んで群馬県と県境をなしている。
町域の93%が山林原野であり、その内、志賀高原が7割余りを占めている。

河岸段丘や扇状地には集落・田のほか、リンゴ・ブドウ・モモなどの耕作地が斜面に広がっている。
河川流域には火山活動の影響により温泉地が広がり、長野県を代表する温泉地の一つ湯田中・渋温泉郷を持つ。

上信越高原国立公園の中心部を占める志賀高原は、21ヶ所のスキー場を有し、日本を代表するウインターリゾート地でる。
また、昔の火山活動によって出来た数多くの湖沼や湿原を巡り、高山植物を愛でる23のトレッキングコースを持つ高原リゾート地であり、さらに標高が1000m以上と高いために、熱帯夜になる事はまず無い避暑地でもある。
志賀高原

施設名 : 塵表閣本店(じんぴょうかくほんてん) (宿泊日:2010年10月31日 平日2人1室 1人21,000円) 

狭い通りに風情ある木造の宿が並ぶ渋温泉。
湯田中・渋温泉郷は志賀高原から流れ出る横湯川・夜間瀬川の両岸に沿って湯煙をあげる湯田中・新湯田中・星川・安代・渋・穂波・角間・上林・地獄谷の9つの温泉の総称である。
(因みに地元で得た温泉郷のパンフレットでは、猿の入浴で有名な地獄谷温泉は「番外」となっていた。)

それぞれに特色があり、

・湯田中温泉は長い歴史を誇り、草津街道の宿場町として栄え、松代藩の藩湯でもあった。江戸時代創業の旅館も多い。

・渋温泉は湯田中と並ぶ温泉郷の中核で、石畳の小道に9つの共同浴場が点在する。

・角間温泉は、古くから湯治場として親しまれてきたが、今もその雰囲気を残している。

・地獄谷温泉は温泉郷の最深部にあり、猿が入浴するので知られている。
上林温泉は横湯川を挟んで渋温泉の対岸、標高850mの林間に5軒の宿が佇む閑静な温泉地である。

歴史は比較的浅く、1901年(明治34年)に更科(現中野市)の資産家である小林民作が開湯した(塵表閣の創業者)。

すぐ近くに建つ長野電鉄系の上林ホテル仙壽閣は昭和初期に建設された和洋折衷の大正ロマンを感じさせるホテルである。

夏目漱石や志賀直哉など多くの文人が訪れたこの地には、志賀高原を愛した画家や作家の資料館である「志賀山文庫」、江戸時代の豪農の家を移築した「民族資料館・豪農の家」や山ノ内町が生んだ南画家・児玉果亭の作品やローマングラスや江戸ガラスを展示する「志賀高原ロマン美術館」などが点在し、文化的香りが漂う温泉地である。


温泉街から徒歩30分の所には、上述の地獄谷温泉(地獄谷野猿公苑)がある。
上林温泉を開湯した塵表閣本店と発展させた上林ホテル仙壽閣が右手に並ぶ。
塵表閣本店は、創業者の名前を取って明治34年(1901年)に小林館として創業されたが、同時にこれが上林温泉の開湯でもある。
翌年、塵表閣に変更されたが、これは客に俗塵を離れ、ゆったりと仙境に身を委ねて欲しい、という意味を込めた館名だそうだ。

当初から文人墨客・政治家・軍人などを積極的に招聘したこともあり、夏目漱石、与謝野晶子、林芙美子、川端康成、などの作家やロシア・バルチック艦隊を撃滅した東郷平八郎元帥などが滞在している。
この人たちが残した書画や骨董は、塵表閣本店の入り口右側にある「円実(つぶらみ 9-17時 200円」)で見ることが出来る。
ここに置かれているクラシックカー(上部掲載)は、夏目漱石の送迎に使われたものと同型のものだ。

敷地はさほど広くないが、雑木の木々の間に踏み石や回廊を廻らせ、低層の宿泊棟・離れ・回廊・湯屋・食事処を巧みに配置し、しっとりした日本旅館の雰囲気を作りあげている。


以前も10室しかない宿だったが、さらに2室を1室にするなどして現在は僅かに6室(内離れ2室)となった。

客室数だけ見るなら民宿と変わりない小規模旅館となったか、その結果、たとえ満室になっても女将の目が行き届く客数に抑えられることになった。

そのせいもあるのだろうか、じゃらんのクチコミ評価は異例なほど高い。
総合:4.9点(5点満点)で、項目別では、部屋:4.9、夕食:4.8点、風呂:4.7、接客サービス:4.9、朝食:4.7、清潔感:4.9になっている(何れも2011年6月現在)。

宿泊料金は2人1室で1人18,000円〜26,000円程度だが、年度・季節・曜日・宿泊人数・プランなどにより変わるので、最新・詳細情報は宿のHPを参照されたく。
尚、この格の旅館としては珍しく、一人旅も積極的に受け入れている。

部屋は1階の「去来」、この部屋名は左上に掛けられている夏目漱石の書「雲去来」に由来する。
12畳と8畳、それにテーブルが置かれた小部屋と布団を敷けばベッド代わりに使える小部屋(写真右)がある。もともと2部屋だったものを一つにしたもので、風呂の他にトイレが2ヶ所(大2小1)にある。10人くらいが一度に泊まれる大きな部屋だ。
2畳くらいの板の間にはこんな粋な丸窓が造られていた。
洗面所のコップは使い捨ての紙製だった。
外から見た去来(1階)。宿泊料金は平日2人1室で、1人21,000円。
夕食・朝食とも食事処で取る。夕食は女将自らが厨房で腕を振るい、いかにも女性が好む品々が供された(家内評価)。品数は多いが胃にもたれない料理、量も抑え目で我々にはぴったり、しかし、若い人はボリューム不足と感じるかもしれない。
写真は順不同
朝 食
サラダの他に温野菜が付くのが嬉しい。
檜の内湯からは静かに湯が流れ出していた。
チェックインして3時半頃内湯に入ったが、湯がまだ半分程度しか張られておらず大いなる減点。
宿泊人数が少ないので、脱衣場もこじんまりしている。
内湯は男女別の檜風呂と石風呂(女性用)、露天風呂は混浴と女性専用のものがある。混浴に入浴する場合、女性は女将手作りの湯浴着を利用することが出来る。
日帰り入浴は、手元の資料では11時〜15時 大人1000円とあるが現地で確認忘れたのでもし行かれる場合は電話で確認ください。
眺望は無いが、庭園内に設けられた混浴露天風呂は比較的大きなもので、1人用の石風呂(寝湯向き)が別にある(女性専用露天風呂には木製の桶風呂)。温度はやや温めだった。
正面奥の女性用の内湯から混浴露天風呂に出られる。右手に高層のリゾートマンションが建っているので、これを気にしている女性のコメントを見かけた(男性は気にならないが)。
女性用出入り口から見た混浴露天風呂。
女将手作りの暖簾がかかる浴舎。
塵表閣本店の温泉は、旧湯(ナトリウム・カルシウムー塩化物・硫酸塩温泉 78℃)と新湯(単純温泉 58℃)の混合線で、地獄谷温泉後楽館と同じ源泉だ。

これを2kmほど離れたところから引き湯している。

自館の使用温泉は、2本合計湧出量の約3分の1に当たる217リットル/分という豊富な湯量なので、すべての風呂がかけ流しになっている。
湯田中温泉郷にあって、上林温泉は旅館が5軒の閑静な温泉地。塵表閣本店は創業が100年を超える老舗旅館で、数多くの文人墨客が滞在している。客室が僅か6室の小さな宿だが、クチコミ評価が4.9点と異例に高い評判の宿である。

大きな地図で見る
食事
風呂
玄関先の堂々たる門構え。
玄関から踏み石を渡って館内へ。
食事処や入浴には吹き抜けの回廊を歩く。
標高850m、上林温泉付近の早朝の風景。
民族資料館・豪雪の館。新潟県豪雪地帯の豪農の家を移築し、民俗資料を展示している。
塵表閣本店内にある円実(つぶらみ 9-17時 200円)。夏目漱石、与謝野晶子などの文人墨客や東郷元帥などの書などを展示する
塵表閣本店に隣接する志賀山文庫(9時〜17時 水曜日定休 12月〜4月は休館 )