2番目の露天風呂。国道がすぐ近くを走るとは思えない静けさだ。

ジャグジー付きの内湯。

石段を20段ほど上がった先の3番目の露天風呂が一番小さい。

長女夫婦・孫2人とともに伊豆某所に宿泊、チェックイン後、孫を含む男3人で国道135号沿いの日帰り施設「伊豆高原温泉 高原の湯」に向かった。
別館の食事処や休憩所もある立派な施設で、特に斜面を利用した高低差のある3ヶ所の露天風呂が良かった。

施設名 : 高原の湯 (入浴日:2011.12.17)

伊豆という地名は、昔の「湯出づ」という言葉が転化したものだと言われている。
その伊豆の東海岸には、大小さまざまな温泉があるが、中でも伊東温泉は温泉湧出量が3万リットル/分もあり、温泉力では熱海温泉を上回る日本有数の大温泉地である。

狭義の伊東温泉は、市街地にある旅館・ホテル群を指すが、周辺の宇佐美や伊豆高原まで広げて伊東温泉郷と括るケースも見られる。
大室山周辺の伊豆高原には、掘削した温泉が数多く湧出しているが、これらをまとめて伊豆高原温泉とは呼称しておらず旅館組合も存在せず、旅館・ホテル・施設ごとに「赤沢温泉」「川奈温泉」「城ヶ崎温泉」「対馬温泉」などと名乗ってる。

今回入浴した日帰り温泉施設の高原の湯は、伊東市街地からかなり離れた場所にあるが、伊東温泉旅館組合のHPで紹介されている。一方で手元のガイドブックでは「伊豆高原温泉」と紹介されている。ここでは所在地から妥当と思われる後者の温泉名を使用した。

年間700万人の観光客が訪れる伊東市は相模湾に面した伊豆半島最東岸にあり、南部は火山の溶岩が流れ込んだ荒々しい海岸線が続き、市域西端の山稜地帯は富士箱根伊豆国立公園として指定を受けている。

市街地には日本有数の大温泉地であり、湯量豊富な伊東温泉が湯煙を上げている。
相模湾沿いを走る国道135号線で熱海を過ぎてしばらく南下すると、前方海岸沿いに高層の建物が立ち並ぶ伊東温泉が見えてくる。
海岸沿い、熱海温泉と似通った景観だが、熱海市の人口42,000人に対して、伊東市は面積も広いこともあるが75、000人と遥かに多い。

観光資源としては、伊東温泉の他に、伊東市の中南部にあって大室山・一碧湖・シャボテン公園・城ヶ崎海岸などの観光スポットを有する伊豆高原がある。
伊豆高原は伊豆急行によって別荘地として開発された一帯を指すが、多くの温泉旅館・ホテルの他に、日本一の数を誇るペンション群が数多く点在している。
また、伊豆高原には池田20世紀美術館をはじめとする美術館やテーマ館が集中していて、観光地としての魅力を一層高めている。

住 所 静岡県伊東市八幡野1180
電 話 0557-54-5200
交通機関 西湘バイパス石橋ICから国道135号線で約54km
伊豆急行伊豆高原駅から徒歩5分
施 設 食事処(別館)、喫茶処、休憩所、売店、エステコーナー、駐車場80台
宿 泊 不可
泉 質 アルカリ性単純温泉(無色澄明無味無臭 泉温42.8℃ pH9.4 152リットル/分)
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴時間 午前10時~午後10時(入館は午後9時迄)
定休日 毎月第1・3木曜日(祝日・GW・春夏冬休み中は営業)
入浴料金 3時間まで 大人(中学生以上)900円 子供(4歳以上)450円
入浴施設 内湯男女各1、露天風呂男女各1 サウナ
浴室備品 シャンプー、ボデイソープ、ロッカー[100円)、ドライヤー
観光スポット 城ヶ崎海岸・大室山・小室山・一碧湖・伊豆高原の多数の美術館/テーマ館、
(伊東温泉)東海館・木下杢太郎記念館・ドルフィンファンタジー
(熱海温泉)MOA美術館、戸田幸四郎絵本美術館、熱海城、中山晋平記念館、熱海梅園等
お土産・食事 両方とも施設内で可
近くの温泉 伊豆高原の多数の温泉・赤沢温泉・伊東温泉・宇佐美温泉・網代温泉・大川温泉・北川温泉熱川温泉稲取温泉熱海温泉湯河原温泉・伊豆山温泉・北川温泉など
伊東市HP
観光協会HP
伊豆高原観光HP
高原の湯HP
http://www.city.ito.shizuoka.jp/
http://www.itospa.com/index.html
http://www.itospa.com/izu_kogen/index.html
http://www.suiransou.com/
データ (変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。)

大室山から見る富士山。伊豆高原は、山岳というよりは丘陵地帯であり、相模灘に面する海岸線までを含めて「伊豆高原」の呼称で呼ぶことが多い。このため日本で「高原」と呼ばれる場所の中では最も標高が低いそうだ。

熱海方面から国道135号線で伊東温泉を通り過ぎて10kmほど南下、城ヶ崎海岸入口の案内板を通過してすぐ先の左手に高原の湯がある。国道に面しておりアクセスが便利、休日などはかなり混雑すると思われる。

手前にある駐車場に車を停めて、立派なフロントで入浴料金900円(ロッカー有料で100円)を支払って館内に入ると、こんなに必要か?と思うほど広くて天井が高いフローリングのロビーがある。よく磨かれたこの床を裸足で歩くのは、なかなか心地よい。
館内には畳敷きの休憩所や喫茶コーナーがあり、食事は別館の「うまいも処」で海の幸をふんだんに使用した定食・弁当を地ビールと共に味わえる。

風呂はジャグジーが付いた内湯を出ると、斜面を利用した高低差のある3つの露天風呂が点在し、広い敷地なので開放感たっぷり、近くを国道135号が走っているとは思えない静けさだ。
源泉は対馬温泉で無色透明、pH9.4のアルカリ性単純温泉(泉温42.8℃ 湧出量152リットル/分)だ。

大小の岩石を配した一番大きな露天風呂。3ヶ所の風呂は適温~やや温めだった。
ガイドブック(るるぶ日帰り温泉関東周辺’11)では加温の上かけ流しと表示されているが、高原の湯のパンフやHPにその記述が無く、恐らく循環していると思われる。

広々としたフローリングの館内。売店・休憩所・喫茶コーナー・エステルームがある。
食事は別館の「うまいもん処」で海の幸を味わえる。

温泉名 : 伊豆高原温泉 
所在地 : 伊東市八幡野

長女の旦那・孫と一緒に露天風呂を独占。

標高580mの大室山山頂で記念撮影。周囲1kmの火口孔がある。

大室山から見る相模湾。

リフトで大室山山頂へ一気に。

伊豆高原の海側にあり、大室山と並ぶ東伊豆の名所「城ヶ崎海岸」

伊豆高原温泉 高原の湯 (静岡県)

城ヶ崎海岸一の観光スポット「門脇吊橋」 は、 長さ48m、高さ23m。下を見るとかなりスリリングだ。

大室山が出来た4000年前の噴火の溶岩が流れ、海の浸食で今の形になった柱状節理の断崖。