吉岡温泉 木風呂の宿 みや川 (鳥取県) |
温泉街全体が湯治場の雰囲気を残す吉岡温泉にあって低料金で泊まれる宿が「木風呂の宿 みや川」。館名の前に冠せられた「木風呂の宿」に相応しく、小さいながらも趣きある木造の浴室・風呂がとても風情があった。
温泉街の入口に大きな歓迎アーチが立てられているが、みや川はその向かって右側にある。
部屋数は12室、1万円以下で泊まれる宿が多い吉岡温泉だが、ここはさらに安く2食付きで7,000程度で宿泊出来る。
老夫婦が経営しているのだろうか、館内の雰囲気はそんなことをうかがわせる状態だった。
以前に2回,吉岡温泉を訪れ、最初は下湯、2回目は吉岡温泉館で入浴してるが、、3回目の今回は、日帰り入浴が出来る旅館を3軒ほどリストアップして、当日入浴OKの旅館に立ち寄ろうと思ってやって来た。
お馴染みの歓迎アーチをくぐろうとして、何気なく右手を見たらリストアップしていた「みや川」の看板が目に飛び込んできたので、さっそく立ち寄った。
ここは、内湯2ヶ所と露天風呂1ヶ所あるようだが、宿のHPでは分からない。
入浴したのは、館内看板では、女性専用と断りがあった「いなばの湯」で、男性専用とあった本館の大名風呂(こちらは小さな露天風呂が付いているようだ)ではなかった。
吉岡温泉のすぐ近くにある日本一大きな池「湖山池」
鳥取市では、県の東部に点在する5つの温泉を「いなば温泉郷」と称して、積極的にPRしている。
岩井・鳥取・吉岡・浜村・鹿野の5つの温泉、小規模で地味な温泉群だが、温泉隙好きには魅力的なラインアップである。
鳥取砂丘から10数キロ、砂丘によって日本海から分離された日本一大きな池「湖山池」の横を通り過ぎると、三方がなだらかな丘陵に囲まれたた吉岡温泉の大きなアーチが見えてくる。
温泉街は背後にひかえる丘陵に続くなだらかな細い坂道に沿って伸び、12軒の小さな旅館や共同浴場(吉岡温泉館・下湯)が立ち並ぶ。
湯量が豊富なのだろう、掛け流しの風呂を持つ宿が多いが、宿泊料金はどこも低い。
吉岡温泉は岩井・勝見とともに因幡3湯として古くから栄え、江戸時代には鳥取藩主池田氏がしばしば湯治に訪れた。
昼間の温泉街、行き交う人もなくひっそりしているこの道は、当時の街道そのままなだろうか、車がすれ違えないくらい狭い。
時が止まったような温泉街を歩いていくと、吉岡温泉の発祥の地である株湯跡に出会う。すぐ横には、贅沢な掛け流しの足湯(他に1ヶ所)がある。
町のいたるところで見られる板張りの四角い箱は温泉井戸で、蛇口をひねると温泉が出てくる。
吉岡温泉には上湯と下湯の2つの共同浴場があり、それぞれ吉岡温泉館と下湯温泉館の名称がつけられている。
また、立ち寄り入浴が可能な旅館も多いので、日帰り入浴には苦労しない。
この他に足湯が2ヶ所あり、寂れた感じがする温泉街だが、温泉情緒がたっぷり漂っている。
所在地 : 鳥取市吉岡温泉町 |
住 所 | 鳥取県鳥取市吉岡温泉町878-1 |
電 話 | 0857−57−0518 |
交通機関 | 中国自動車道佐用ICから80km JR鳥取駅から日ノ丸バス吉岡温泉行きで25分、終点下車 |
宿 泊 | 12室 7000円〜 |
泉 質 | 弱アルカリ性単純温泉 (pH8.2 泉温56.7℃) |
適応症 | 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照) |
入浴時間 | 不明 確認しなかった。 |
定休日 | 不定休 |
入浴料金 | 大人 500円 |
入浴施設 | 内湯:混浴2(宿泊者は恐らく貸切で使用だろう) 露天風呂混浴1(宿泊者のみ) |
観光スポット | 鳥取砂丘、白兎海岸、湖山池、鳥取市内(久松公園・わらべ館・やまびこ館・県立博物館等) 倉吉市、三徳山三佛寺(国宝・投入堂)、大山 |
近くの温泉 | 鳥取・岩井・浜村・鹿野・三朝・東郷・はわい温泉等 |
鳥取市HP 観光協会HP 旅館組合HP みや川HP |
http://www.city.tottori.lg.jp http://www.torican.jp/ http://yoshiokaonsen.com/ http://www.miyakawa-yoshioka.com/ |
データ (変更されている可能性もあります。お出かけ前に当該施設のHPなどでご確認ください。)。 |
民芸品などが置かれたロビー付近。
食事処?大広間?食卓テーブルに加工された小舟が置いてある。
ここだけこじゃれた湯上り処。
43℃位、高めの温泉は浴槽の底から供給。弱アルカリ性、無色無臭、透明な単純温泉でサラサラ感。
掛け流しの足湯(温泉街にはもう一ヶ所有る。
温泉が湧き出る株湯跡。
鳥取市は中国地方の北東部、県の北部に位置する県庁所在地で人口は約20万人、山陰地方唯一の特例市だが人口密度は全国の県庁所在地の中で最も低い。
江戸時代は池田氏の治める鳥取藩32万5千石の城下町として栄えた。
池田氏は織田信長・豊臣秀吉・徳川家康の3代に仕えた英傑・池田輝政を祖とする大名で、最盛期は一族で播磨国姫路の他、備前国岡山・因幡国鳥取城等を合わせて九十二万国を有し「姫路宰相百万石」と称された。
さらに徳川家との縁組で家格を引き上げ、明治維新まで繁栄した。
鳥取市は世界規模の液晶工場を擁するなど、山陰随一の工業都市でもある一方で、日本一の鳥取砂丘や白兎海岸など豊かな自然に恵まれた都市である。
因みに鳥取砂丘は東西16km、南北2.4kmにわたって広がり、海浜砂丘としては世界最大級である。
特産品としては、松葉ガニ・白イカ・もさエビ・岩ガキ・20世紀ナシ・砂丘ラッキョウなどがある。
温泉名 : 吉岡温泉 |
歓迎アーチの右手にあるみや川。低料金の宿が多い吉岡温泉だが、ここは一段と廉価だ。
館名のトップに冠せられた「木風呂の宿」に相応しく、趣きあるオール木造の浴室と2mx1.5m位の小さな湯船。浴槽の縁の木材は節が沢山あって、安い木材が使われており、これが返って野趣を醸し出す。透明度の高い深めの浴槽の底には大小の石が置かれている。
鳥取県最大の観光スポット・鳥取砂丘の最も高い「馬の背」。左前方の点が人で、砂丘は想像していた以上に大きく広かった。
施設名 : 木風呂の宿 みや川 (入浴日:2015年6月3日) |