休暇村としては非常に高い評価だが、ほぼ納得出来る配点だ。

じゃらん クチコミ 総合4.8 (2020年5月23日現在)

部 屋 4.7 風 呂  4.8
朝 食 4.6 夕食 4.4
接客・サービス 4.6 清潔感 4.8

休暇村紀州加太から見る紀淡海峡。友ヶ島4島の内、手前に地ノ島、奥に沖の島、その向こうに淡路島が見える。和歌山県では、和歌浦を含むこの一帯のみ瀬戸内海国立公園に入る。漁期には鯛の一本釣漁船を多く見かける。

休暇村のすぐ近くに在り、国宝を複数有する淡嶋神社がある。、全国に1000の末社を有し、3月3日のひな流しが知られるが、境内一円に奉納された2万体の人形でも有名だ。

和歌山市内には、日帰り施設を含めて和歌の浦温泉・加太(淡嶋)温泉・紀州黒潮温泉・花山温泉・本町温泉などの温泉がある。前の3ヶ所はオーシャンビューを売り物に、後者の2ヶ所は市街地にあって、個性的な泉質で温泉好きを惹きつけている。

加太(温泉)は、和歌山県の最西端に位置し、紀淡海峡沿いに美しい海岸線が続く。夕陽の景勝地(夕陽百選)として知られ、万葉の歌人が“潟見の浦”と詠い上げた加太の海に面して立つ。また、ここは関西でも有数の魚釣りのメッカとして知られる。

温泉を引く旅館・民宿は5軒ほどで、先に立ち寄った「大阪屋 ひいなの湯」と今回と宿泊した休暇村 紀州加太は、加太温泉と名乗らず加太淡嶋温泉と称している。

「休暇村」は全国に37ヶ所、すべて国立公園・国定公園内の美しい自然・景勝地の中、広大な敷地に所在する官営のリゾート施設である。運営は、環境省の外郭団体「財団法人国民休暇村協会(正職員800名臨時職員900名)」が行っている。

休暇村 加太紀州は、昭和9(1934年)、日本で最初に国立公園に指定された広大な瀬戸内海国立公園の一番東にある。
この公園は、備讃瀬戸を中心に紀淡・鳴門・関門・豊予の4つの海峡に囲まれた地域のうち、広い海域とそこに点在する島々、それを望む陸地の展望地が公園区域として指定されている。その範囲は1府18県にまたがり、海域を含めると90万haを超え、国内で最も広い国立公園だ。)

温泉・施設名 :加太淡嶋温泉 休暇村 紀州加太 (宿泊日:2019.8.30)

加太淡嶋温泉 休暇村 紀州加太 (和歌山県)

美しい海岸線が続き、日本夕陽百選の景勝地である加太の海に立つ加太淡嶋温泉。すぐ近くにひな(人形)流しと2万体の人形で有名な淡島神社がある。先にそれに由来する館名を持つ「大阪屋 ひいなの湯」に立ち寄ったが、今回は同じ加太淡島温泉にあり、紀淡海峡の大パノラマを満喫出来るインフィニティ露天風呂が売り物の休暇村 紀州加太に宿泊した。

宿は西向きだ。日没時の入浴を後で思い立ったが時既に遅し。この日は空に雲が多く風呂・海・空の一体感にやや欠けてたが、それでもインフィニテイ風呂が造形する風景は見事だ。

食 事

和モダンなフロント、左手に大きな売店が在り折角のシックな雰囲気が壊れるのが残念。

和歌山市は和歌山県の県庁所在地で紀伊半島の南西部に位置している。

日本有数の多雨地帯として知られる大台ヶ原を源流とする紀の川(奈良県では吉野川)の河口に位置し、中心市街地は左岸に形成されている。

和歌山市は、言うまでもなく徳川御三家の一つ、紀州徳川家の城下町で若山とも表記されていた。
和歌山市の中心市街地名の特徴として、町名に「○○丁」と「○○町とが混在していることだ。
これは、丁は「ちょう」と読んでかっての武家町を、町は「まち」と読み、町人町を表している。

大天守、小天守等多数の国宝指定建造物が明治維新でも残されて来たが、終戦間近の昭和20年7月に戦災で焼失したのが惜しまれる。
再興された和歌山城一帯は国の史跡、城郭内の西之丸庭園は国の名勝となっている。

西国三十三箇所第2番札所の紀三井寺は山の中腹にあって、境内から和歌山市街を一望できる。
山内に涌く三井水(吉祥水・清浄水・楊柳水)は、「名水百選」に選ばれている。

万葉の歌人、山部赤人が歌った「若の浦に潮満ち来れば潟を無み葦辺をさして鶴鳴き渡る」でお馴染みの和歌浦の人工島に建設された和歌山マリーナシテイ」も多くの観光客を集めている。

食材は何だろうと思わせる様な繊細さは無いが、鯛を中心に海の幸がふんだんに使われていた。使われる食器はいたってシンプルだった。

天気は快晴、完璧なインフィニティ風呂で浴槽・海・空が一体。望洋たる水平線だけでなく、友ヶ島、淡路島、そして四国の島影も見えるので遠近感があって、かえって海も空も広く見える。インフィニティ風呂が西に多いのは、東日本に海岸線沿いの大型温泉地が少ないためだろう。

インフィニティ風呂は爽快、1200円出して、自分・風呂・海・島・空との一体間を楽しもう。宿泊して日没直前の黄金色の中での入浴も忘れずに(自分は機会を逃した)。

全国の休暇村は、国立公園又は国定公園内にあるが、ここは瀬戸内海国立公園の東の端、友ヶ島の4島が点在し、、遠くに淡路島の島影が浮かぶ紀淡海峡を見下ろす高台にある。

美観を意識して3階と4階建てで鶴翼に伸びており、客室は洋室2、和室39、和洋室31の合計72室あり結構多い。すべての部屋がオーシャンビューで、眺望が良いジャグジー風呂が付いたツイン和洋室もある。
館内・客室は近年にリニューアルされたのだろうか、上記のクチコミでも分かるが、清潔感が高くて心地よい。

料金は、平日2人1室で1人15、000円~20、000円程度だが、各種条件によって増減するので、最新詳細情報は宿のHPを参照ください。
 
料理は、土地柄、海の幸を使用した会席料理が売りで、春は桜台、夏はハモ、冬はクエが夕食を彩る。。

造里:鯛・鮪・カンパチ・太刀魚・貝柱・ボタン海老・蒸あわび(当館自慢の7点盛)・・・過去200数十ヶ所の宿泊で、アワビを含む7点盛はおそらく最初の経験、

朝 食

客室に置いてある双眼鏡。友ヶ島の4島や行き交う漁船を追う。

部屋から見る和歌浦方面の眺望

鍋物:鯛じゃばら胡椒鍋(珍しい料理名だが、名称の由来聞くの忘れた)

風 呂

温野菜、サラダ、汁物、デザート等はセルフサービスで。

所在地 : 和歌山市深山

翌日6時過ぎの朝風呂

内湯 2ヶ所

紀淡海峡と風呂が一体化するインフィニテイ露天風呂の名称は「天空の湯」。友ヶ島の島々の先には淡路島そして四国。、日帰り入浴1200円にはこの風景が含まれている(↑↓)。

夕 食

住 所 和歌山県和歌山市深山483
電 話 073-459-0321
交通機関 阪和自動車道泉南ICから国道26号線を和歌山方面に入り、深日中央交差点より県道65線で加太方面へ。ICより約25kmで休暇村(約40分)。
南海電鉄和歌山市駅から南海加太線に乗り換え25分、加太駅下車、送迎バスで10分
施 設(日帰り) レストラン、カフェ、売店、駐車場
宿 泊 洋室2、和室39、和洋室31合計72室
料金15,000円~20,000円程度。最新詳細情報は休暇村のHPを参照ください。
泉 質 ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物温泉
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴時間(外来)
入浴時間:12時~15時50分(15時00分に受付終了)
定休日 不定休
入浴料金 大人 1200円
入浴施設 内湯:男女各1 露天風呂:男女各1(朝晩男女交替) サウナ
浴室備品 シャンプー、ボデイソープ、ロッカー、ドライヤー
観光スポット 紀州東照宮和歌山城、和歌の浦、和歌山マリーナシティ(、ポルトヨーロッパ、黒潮市場等)、四季の郷公園、紀三井寺、淡島神社、紀伊風土記の丘、養翠園、東照宮
お土産・食事 館内で両方可
近くの温泉 加太温泉、紀州黒潮温泉、和歌の浦温泉花山温泉、本町温泉、天然紀三井寺温泉、大谷温泉、犬鳴山温泉、大谷温泉
和歌山市HP
同観光協会HP
加太観光協会HP
紀州加太HP

http://www.city.wakayama.wakayama.jp/
http://www.wakayamakanko.com/
http://www.kada.jp/onsen/
https://www.qkamura.or.jp/kada/

データ (変更されている可能性もあります。お出かけ前に当該施設のHPなどでご確認ください。)。

スッキリした和モダンなフロント(写真はここのHPから借用)。

ガラス窓の仕切りが屏風に見え、まるで一双の墨絵のように思えてしまうラウンジ付近。

蒸し物:炙りとうもろこし茶碗蒸し

揚物:鱧の大葉揚げ

露天風呂 2ヶ所

201号室 フローリング洋室(40㎡くらいか?) ツイン ベランダ、展望ジャグジー付き。平日21,060円は休暇村としてはかなりの料金だが、紀淡海峡を見渡すオーシャンビュウー、眺望の良い風呂、懐石の夕食、品数が多い朝食を勘案すればリーズナブルに思える。

風呂は内湯+露天風呂が二組あり、朝晩で男女が変るので、宿泊すればすべての浴槽に浸かることが出来る。貸切風呂は無い。

当館の人気・評価が高い理由の一つが瀬戸内の東の端、近くに友ヶ島4島、遠くに淡路、さらに四国を遠望する紀淡海峡を眼下に見る露天風呂があることだろう。

加えてこの露天風呂は、今流行の湯面が海側に溢れるインフィニティ風呂に造られてることだ。
これにより風呂と海と空が一体となり、まるで海に浮く風呂に入っている気分になる。
この設計で有名なのは、シンガポールのホテル、マリーナベイ・サンズ57階に設けられたインフィニティプールだ。
因みにinfinityとは「無限」を意味し、日産の高級車にもこの言葉が使われている。

他の温泉付きの休暇村と同じく日帰り入浴を受け付けており、時間帯は12時~15時50分(15時00分に受付終了)、料金は大人1200円と、公営の施設としては強気の設定、これもインフィニテイ風呂に依るものだろう。

先付:翡翠茄子ふくませ煮 鯛煮こごりジュレ

台物:地元ブランド牛・熊野牛のセイロ蒸し

蓋物:休暇村名物 鯛のあらだき・・・お品書きに「休暇村名物」と書かれているが、たしかに旅館料理ではめったに出ない部位だ。

写真は和歌山ラーメンの元祖井出商店の昔懐かしいラーメン。右は阪和自動車道紀ノ川SAで大量に売られている和歌山ラーメン。1998年元日に放映されたTVチャンピオン「日本一うまいラーメン決定戦」に参加した井出商店が優勝、和歌山ラーメンの知名度が全国に拡がった。

和歌山マリーナシテイのテーマパーク、ポルトヨーロッパ

同じ和歌山市にあって、万葉の歌人・山部赤人ゆかりの和歌浦湾の人工島に造られた和歌山マリーナシテイには、テーマパーク「ポルトヨーロッパ」、グルメ向けの「黒潮市場」、日帰り温泉の「紀州黒潮温泉」、それに過日宿泊したリゾートホテル「和歌山マリーナシテイホテル」がある。

食事:鯛と枝豆釜飯

朝6時過ぎの朝風呂。昨夜と違う風呂だ。

温泉の泉質はナトリウム-炭酸水素塩・塩化物温泉早朝に男女が変るので双方に入れるが似たような造りだ。

海を見下ろすレストランの窓辺には半円形のテーブルが置かれて、紀淡海峡の美しい風景を見ながら朝食を取る。朝食にもお品書きがあるのは高級旅館でも珍しい。

・和歌山県産太刀魚南蛮漬け ・緑黄色野菜のペペロンチーノ ・ゴマ塩ダレサーモン
 ・釜揚げしらす ・明太子 ・イカそうめん ・和歌山県産南梅の甘露煮 ・ポテトサラダ ・長芋のアカモクのせ

テーブルには、バイキング方式で持って来た皿も並び溢れ出そう。朝食のクチコミ評価の高さが頷ける。

和歌山マリーナシティホテル