現在(2015.2.8)、じゃらんでのネット予約はしておらず、上記の異常に高い評価は参考まで。
部 屋 | 4.9 | 風 呂 | 5.0 |
朝 食 | 4.9 | 夕 食 | 5.0 |
接客・サービス | 4.9 | 清潔感 | 4.9 |
鍋物:信州福味鶏のとうじ鍋(信州名物とうじ蕎麦は、そばをつゆに浸すことを「湯じ」という(右の写真)
天井にも こんな仕掛けがあって、風情を増す。前方左の引き戸から露天風呂へ。
平成17年10月、旧豊科町・穂高町などの5町村が合併して出来た安曇野市は、長野県のほぼ中央部に位置し、松本からは電車(JR大糸線・篠ノ井線)で10分~30分の距離にある。
北は大町市など、南は松本市に隣接し、西部には中部山岳国立公園内、3000m前後の燕岳・大天井岳・常念岳等が連なる北アルプス連峰が聳え立つ。
これらの峰々を水源とする梓川、中房川等が犀川に合流する東部は、「安曇野」と呼ばれる海抜500m~700mの扇状地となっている。
安曇野という地域から農業中心のイメージがあるが、工業出荷額は約7590億円(2010年)で県内1位、水稲収穫量も20,400トンで県内1位であり、農工商業のバランスが取れている。
安曇野の由来については、一時、古代史に凝っていた時に知った。かって筑紫を中心に北部九州で、遠く中国まで進出する海運を司っていた安曇族が、後に東遷して各地に定住し、阿曇、安曇、厚見、厚海、渥美、阿積などの地名を残した。信州にあっては、律令制のもとで信濃国安曇郡が成立した。筑紫と類似した風習は、馬食などの食文化や地名・方言として残っている。
煮物:冬瓜のむぎ蕎麦の実餡かけ
穂高温泉の背後に聳える日本百名山の常念岳(2857m)。
大 黒
風呂は3ヶ所ある。
湯船はもちろん、床から天井に至るまでオール檜、柱や梁に巨木を使用し、東日本随一の檜風呂と豪語する「大黒」。
漆喰となまこ壁の蔵がそのまま檜風呂になった「蔵風呂」は、重厚な扉を開けると、光と影が織りなす美しくも豪快な浴室が目に飛び込んでくる。
この2ヶ所の総檜風呂は、大小の差こそあるが、温泉・風呂好きなら、間違いなく感動する素晴らしい浴室で、時間によって男女が変わり、貸切タイムもある。
三つ目は大きな岩を重層に組んだ、豪快で野趣あふれる貸切露天風呂の「恵比寿」で、5~6人が一度に入浴出来る大きさ。屋根が風呂を覆うので、降雨降雪があっても入浴出来る。
ここはチェックイン時に予約するが、30分刻みと短時間だ。
残念だが、日帰り入浴は受け付けていない。
地の野菜をつかった素朴なおばんざい、美味しかった。
●朝食
椀物(青紫蘇蕎麦)
飯物(新生姜の炊き込みご飯)、留椀(季節お吸い物)、香物(信州漬物)
デザート
焼物:信州牛の林檎石焼
蓋物:和風ビーフシチュウーパイ包み(信州味噌入り)
揚物(海老の占地揚げ)
岩風呂
庭園に円形の小さな露天風呂。こちらは硬質な造りだ。
カラン周辺もすべで檜。
浴槽はもちろん、床も檜のスノコ・
脱衣所もオール木造で美しい。
朝の大黒は夜とは異なる趣き。浴槽は。底も檜だ。
巨大な木彫りの大黒が中央に置かれた内湯の「大黒」。
湯船ばかりでなく床から天井まですべて檜。巨木をふんだんに使い、東日本一の檜風呂と自称するが、これが誇大とは思えない圧巻の浴室・浴槽だ。
重厚な扉を入ると、湯上り処と脱衣所へ。
穂高神社は、上記の通り筑紫(現在の福岡県)から移り住んだ安曇氏ゆかりの神社。安曇野市穂高の本宮のほか、上高地に奥宮、奥穂高岳山頂に嶺宮があることから、「日本アルプスの総鎮守」の通称があるそうだ。
日帰り入浴不可
安曇野は、北アルプスの山々から湧き出た梓川などによって出来た扇状地だ。日本百名山の常念岳を間近に仰ぐこの地に、中房温泉から引き湯する温泉旅館が林間に点在し、これらを総称して穂高(ほたか)温泉と呼ぶ。
御宿 穂高城(ほたかじょう)は2013年3月にオープン、ガイドブックで、館内は「巨木を配した木造建築の極み」と紹介され、中でも2ヶ所の風呂は、浴槽はもちろん、床から壁、天井にいたるまで檜が用いられ、その造りに圧倒される。成金趣味と揶揄されるかもしれないが、地元食材を使った山菜料理も人気で、早くも予約が取りにくい人気の宿になっている。
日本近代彫刻の扉を開いた荻原守衛(碌山)の作品・資料を保存する碌山美術館。
じゃらんクチコミ 総合:5.0(2015年2月8日現在 宿泊者7人平均)
当館の基本プラン「山菜料理プランーおばんざい&野菜スィーツミニビュッフェ」で予約をした。
このプランの特色は、地元・信州の食材を使ったローカル色豊かな料理が供され、宿泊者のクチコミ評価でも満足度が非常に高い。
このプランでは、おばんざい、信州野菜を使ったデザートを自由に取ることが出来る。
食事場所は、個室のテーブル席だった。
朝食は、地元安曇野のお米の「ほかほかお握り」が名物で、品数はほどほどだが、手作り感たっぷりの料理が供される。
JR大糸線穂高駅の北西、南アルプスに沿って東西に走る県道25号(山麓線)沿い、有明温泉・中房温泉へ向かう分岐点手前の林間に数軒の小さな旅館が立っている。
その内の一軒が今回宿泊する穂高城だが、チェックイン前、そのすぐ傍にある温泉旅館・常念坊に立ち寄った。
穂高城は、るるぶの「温泉&宿」の新規オープン記事で知った宿で、2013年3月にオープンした。
その記事に掲載されている豪快な総檜造り内湯の写真に感動、出来るだけ早く宿泊しようと思って、宿泊候補宿リストに書き込んでおいた。
個人の別荘をほとんど改修せず旅館に転用した穂高城は、成金趣味と思えるほど、浴室だけでなく、ロビーなどのパブリックスペースにも、檜や欅などの銘木をふんだんに使用している。初期投資の額を想像すると、たった9室の規模で採算がとれるのかと心配になった。
9室の中には、露天風呂付き豪華客室もあるが、通常の部屋は8畳と11畳の和室で、もっとも低い料金では、8畳12,000円が設定(2015年2月)されているのが嬉しい。、これは断然お得なプランだが、予約が難しい状況になっている。
穂高連峰の山麓には、岐阜県側に新穂高温泉があるが、穂高温泉は、穂高岳から遠い常念岳の東麓にある。
旅館組合のHPによれば、加盟ホテル・旅館は14軒だが、未加入の宿やペンションもかなりあると思われる。これらは森林の中に点在しているため温泉街は形成されていない。
温泉の歴史は浅く、1972年(昭和47年)、10kmほど離れているが湯量豊富で高温泉の中房温泉から引き湯し、安曇野にあった旅館に配湯したことから始まる。
昭和55年には、中房温泉とともに国民保養温泉地に指定されている。
源泉が90℃近い高温のため、遠方から送られてきても、加温せずそのまま各旅館の浴槽に落されている。
安曇野と言えば、春遅くでも雪が残る北アルプスの峰々と緑豊かな森林、清洌な水で栽培されるワサビ田、愛くるしい道祖神の数々などを思い浮かべる。
その広大な自然の中に旅館ホテルがポツンポツンと分布していて、また、近年、中房源泉以外にも温泉が掘削されたのだろうか、穂高温泉郷と称している場合もある。
前菜 森のめぐみ盛り合せ:一品毎に素材の名前が書かれた木札が置かれてる(いなご・梅甘露煮・野沢菜お焼き・山独活醤油漬け新生姜佃煮・・・)。
「恵比寿」と名付けられた貸切露天風呂で、チェックイン時に予約をする。利用時間は30分単位と短い。4~5人規模で、さほど大きくないが、風呂の規模の割に、周囲に配置した岩が大きいので、豪壮で迫力ある露天風呂に仕立てられている。
パブリックスペースに高価な檜や欅などの木材がふんだんに使われた館内は、やや成金趣味にも感じられるが、それでもこれだけの風景には圧倒される。これを個人が所有していて、ほとんど改修することなくオープンしたそうだ。
ぜんぶで1000万円以上?という休憩所の家具。
普通は無機質なカランやシャワーさえ、温もりを感じさせる。
地の野菜たっぷりの朝食。地元・安曇野の米を使った天むすびが嬉しい(お昼用にお結びのプレゼント)。
朝食もサラダ・飲み物などのミニビュッフェ。
2階「安曇野」は10畳+6畳で、どうやら当日の宿泊客が少なかったため、ランクアップされたようだ。元々の申込のプランは「山菜料理プラン 11畳(T付)」、宿泊料金は、(2014年)7月・夏休み前の平日1人15,800円。
15時~19時30分女性 19時30分~22時貸切 23時~翌10時男性
15時~19時30分 男性 19時30分~22時 貸切 23時~翌10時 女性
住 所 | 長野県安曇野市穂高有明2177-27 |
電 話 | 0263-84-5110 |
交通機関 | 長野自動車道安曇野(旧豊科)ICから国道147号線等で約20分 JR大糸線で穂高駅下車タクシー10分 |
宿 泊 | 平日1泊2食付き 12,000円~ 年度・季節・時期・曜日・宿泊人数などによって返送するので、詳細・最新情報は穂高城HP参照。 |
泉 質 | アルカリ性単純温泉(有明温泉の2本の源泉の混合 pH8.5 泉温75.4℃) |
適応症 | 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照) |
入浴時間(日帰り) | 日帰り入浴不可 |
入浴施設 | 内湯 男女別各1 |
観光スポット | 大王わさび農場、安曇野アートヒルズミュージアム、碌山美術館、安曇野ジャンセン美術館、安曇野スイス村、安曇野の里、国営アルプスあづみの公園、安曇野ワイナリー、登山、トレッキング |
近くの温泉 | 中房温泉、有明温泉、葛温泉、大町温泉郷、浅間温泉、美ヶ原温泉、 |
安曇野HP 観光協会HP 旅館組合HP 穂高城HP |
http://www.city.azumino.nagano.jp/index.html http://www.azumino-e-tabi.net/ http://www.hotakaonsen.com/ http://www.hotakajo.com/ |
信州福味鶏のとうじ鍋。そばをつゆに浸すことを「湯じ」と言う。
逆方向から見るとこうなる。
蔵風呂
おばんざい・デザートのミニビュッフェ
施設名 : 御宿 穂高城(ほたかじょう) (宿泊日:2014.7.17)
国営アルプスあづみの公園から見る日本百名山の常念岳(2857m)。写真は前回来た4月中旬の撮影で、桜が満開だった。
料 理
もともと漆喰となまこ壁の蔵だった館内に、檜の浴室・浴槽を造り上げた「蔵風呂」。室内は昼でも薄暗く、コンパクトながら重厚で品格のある檜風呂だ。カラン・シャワーと鏡以外は、すべて檜造りだ。
巨大な木彫りの大黒天が中央にどか~んと置かれた「檜風呂・大黒」。床の簀から天井に至るまで檜造り。浴槽の大きさは7mx2.5m、。当日は、夜11時~翌朝までが男性タイムで、夜も朝も独占入浴、至福の時間を過ごした。温泉は10数キロ離れた有明温泉からの引き湯で、泉質は単純硫黄泉。
風 呂