湯田中・渋温泉郷は、志賀高原から流れ出る横湯川・角間川とそれらが合流して流れる夜間瀬川流域に 沿って湯煙をあげる湯田中・新湯田中・星川・安代・渋・穂波・角間・上林・地獄谷の9つの温泉の総称である。
それぞれに特色があり、規模も異なるが、温泉郷の中心は湯田中と渋の2ヶ所の温泉だ。
渋温泉は、志賀高原を源とする横湯川に沿って、30軒を超える旅館が軒を連ねている。
1300年前に僧行基によって発見されたと言う伝承があり、石畳の細い道に沿って小規模・木造の温泉宿と9つの共同浴場が建ち並び、いかにも長い歴史を感じさせる温泉地だ。
徒歩で楽に行ける地域に点在する一番湯・初湯から九番湯・大湯まで、浴衣姿で宿の下駄を履いて、石畳をカランコロンと響かせて湯巡りする姿はなんとも風情がある。
施設名 : 三番湯 笹の湯(入浴日2012.9.12)
長さ30cmもある大きな外湯巡り用のカギ。
チェックインし、案内された客室のテーブルにどか〜んと置かれていた。
九湯の案内図がついているので他のMAPは不要だ。
綿の湯の名前の由来は、かって白い湯の花が浮いていたからだと記事を見たが、他の由来もあるので定かではない。風呂は2mx2m50位で共同浴場では中位の大きさ。先に入浴した初湯は木造だったが、こちらは壁・床を含めて石板やタイルでいたってシンプルだ。湯温は44℃位でなんとか入浴できる範囲、泉質は初湯・笹の湯と同じナトリウム・カルシウムー硫酸塩・塩化物温泉。
山ノ内町は長野県の北東部に位置し、上信越高原国立公園の中心にある。
西は高社山(1,351m)を境に中野市に、北は木島平村に接し、南は笠ケ岳(2,076m)を境として上高井郡高山村に接し、東は志賀高原を挟んで群馬県と県境をなしている。
町域の93%が山林原野であり、その内、志賀高原が7割余りを占めている。
上信越高原国立公園の中心部を占める志賀高原は、21ヶ所のスキー場を有し、日本を代表するウインターリゾート地である。
また、昔の火山活動によって出来た数多くの湖沼や湿原を巡り、高山植物を愛でる23のトレッキングコースを持つ高原リゾート地であり、さらに標高が1000m以上と高いために、熱帯夜になる事がまず無い避暑地でもある。
河川流域には火山活動の影響により温泉地が広がり、長野県を代表する温泉地の一つ湯田中・渋温泉郷が湯煙を上げている。
志賀高原・ほたる温泉の源泉風景。
共同浴場の中で最も西側、安代温泉に近い所にある。男女別の入り口の上に小さな唐派風がついて風情が感じられる。
渋温泉の路地裏にも小さな旅館が・・・。
渋温泉が誇る9ヵ所の共同浴場、一番湯・初湯を出て右手に進み、二番湯・笹の湯、そして坂をさらに下がった先、共同浴場の中で最も西側、安代温泉に近い三番湯・綿の湯に向かった。風呂を含めた浴室内には木材は使用されておらず、硬質な感じの浴室は少々寒々しかったが、風呂は44〜45℃と熱かった。
住 所 | 長野県下高井郡山ノ内町渋温泉 |
電 話 | 0269-33-2921(渋温泉旅館組合事務所) |
交通機関 | 上信越自動車道信州中野ICから約13km 長野電鉄湯田中駅からバス5分、和合橋下車。 |
施 設(日帰り) | 特に無し 駐車場も無いので、川向こうの有料駐車場利用 |
宿 泊 | 不可 |
泉 質 | ナトリウム・カルシウムー硫酸塩・塩化物温泉(57℃ pH4.0) |
適応症 | 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照) |
入浴時間 | am6時〜pm10時 但し九番湯・大湯を除き、宿泊者のみ入浴可能。 |
定休日 | 清掃日・時間は入浴出来ない。 |
入浴料金 | 宿泊者のみ入浴可能で無料だが、地元の方の維持管理に感謝して、賽銭箱に1コイン入れたいものだ。 |
入浴施設 | 男女別内湯 |
浴室備品 | 特に無し |
観光スポット | 志賀高原・奥志賀高原・小布施(北斎館・岩松院、中山晋平記念館など)・白根山(お釜) 善光寺、妙高高原、黒姫高原、戸隠高原 |
お土産・食事 | 温泉街、道の駅(北信州やまのうち)、中野ICすぐのJA中野市農産物産館オランチェの野菜・果物・花は豊富で安い。 |
近くの温泉 | 湯田中・新湯田中・上林・安代・角間・穂波・星川・地獄谷温泉 信州高山温泉郷、志賀高原の温泉、仙仁温泉、須坂温泉 |
山ノ内町HP 渋温泉HP 観光HP |
http://www.town.yamanouchi.nagano.jp http://www.shibuonsen.net/ http://www.info-yamanouchi.net/ |
渋温泉には、昔から地元の人が利用・維持管理してきた一番湯(初湯)から九番湯(大湯)まで、9ヶ所の共同浴場がある。
これらを厄除け祈願の九湯巡りとして宿泊者にも開放している。
九ヶ所巡って、九=苦を流せると言う語呂合わせだが、温泉好きにはなんとも嬉しい湯巡りが楽しめる。
各共同浴場にはスタンプが置いてあるので、旅館で買った祈願手ぬぐいにこれを押しながら外湯巡りをする。
9ヶ所を終えたら温泉街を見下ろす小高い丘にある渋高薬師に参詣し、印受すれば晴れて満願成就となる。
温泉街の中心に向かい合って建つ老舗宿「金具屋」と「古久屋」の前の道を西に向かってゆるやかな坂道を下ってゆくと、右側に一番湯「初湯」、二番湯「笹の湯」が出て来る。
一番最後、安代温泉が近くなる温泉街の最も西側に三番湯「綿の湯」が見えてくる。
黒ずんだ木造の湯屋の一番上には湯気抜きの屋根、男女別の入り口上部には独特の曲線を持つ唐派風がついて風情を増している。