志賀高原から流れ出る夜間瀬川(横湯川)を挟んで湯田中・渋温泉郷の対岸、三方を山に囲まれた標高800mの地に小さな旅館6軒だけ、いまなお湯治場の雰囲気を残す角間温泉がひっそりと佇んでいる。
創業400年を超え、共同浴場の大湯が目の前にあり、自家源泉を持つ「ようだや」に立ち寄った。
ようだやは温泉街の中心、大湯のすぐ背後にある。
この位置関係からも推測できるように、ようだやは創業400年を超える老舗宿であり、その面影を残す木造3階建ての和風建築である。
部屋は和室が12室、内BT付きが2室ある。
料金はBT無しが10,000円前後、BT付きが14,000円前後である。
木造3階建て、エレベーターは無い可能性が高いが、確認を忘れたので、足に支障がある方は事前にこれの有無を確認ください。
風呂は内湯のみで、楕円形でタイル張りの素朴なもの、透明な自家源泉のナトリウム―塩化物・硫酸塩温泉が加水加温無しで注がれる。
注入を絞っているものの、高い温度の源泉が加水無しでそのまま落されているのでかなり熱めだったが、湯掻棒で盛大に揉んだら、問題なく入浴することが出来た。
pHが8.2のアルカリ性のためだろうか、かなりのしっとり感があった。
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タイル張りのシンプルな浴槽はかなりの高温。
長野県には同名の角間温泉が2ヶ所にあり、一方は上田市の真田一族の里にある一軒宿・岩屋館、もう一方がここ湯田中・渋温泉郷の角間温泉である。
湯田中・渋温泉郷は志賀高原から流れ出る横湯川・夜間瀬川の両岸に沿って湯煙をあげる湯田中・新湯田中・星川・安代・渋・穂波・角間・上林・地獄谷の9つの温泉の総称である。
・湯田中温泉は長い歴史を誇り、草津街道の宿場町として栄え、松代藩の藩湯でもあった。江戸時代創業の旅館も多い。
・渋温泉は湯田中と並ぶ温泉郷の中核で、石畳の小道に9つの共同浴場が点在する。
・穂波・角間・上林温泉は夜間瀬川(横湯川)と角間川を挟んで、湯田中温泉と渋温泉の対岸の小高い所にある(標高800m前後)。
中でも三方を山に囲まれた角間温泉は古くから湯治場として親しまれてきて、今も素朴な雰囲気を残しており、お屋敷街の一角のような風情を持った上林温泉と好対照である。
小さな旅館が6軒のみの小さな温泉地で、温泉街は形成されていないが、旅館群の中央にある大湯をはじめ、3軒の共同浴場があり、宿泊の場合はこれらを利用できる。
山ノ内町は長野県の北東部に位置し、上信越高原国立公園の中心にある。
西は高社山(1,351m)を境に中野市に、北は木島平村に接し、南は笠ケ岳(2,076m)を境として上高井郡高山村に接し、東は志賀高原を挟んで群馬県と県境をなしている。
町域の93%が山林原野であり、その内、志賀高原が7割余りを占めている。
河岸段丘や扇状地には集落・田のほか、リンゴ・ブドウ・モモなどの耕作地が斜面に広がっている。
河川流域には火山活動の影響により温泉地が広がり、長野県を代表する温泉地の一つ湯田中・渋温泉郷を持つ。
上信越高原国立公園の中心部を占める志賀高原は、21ヶ所のスキー場を有し、日本を代表するウインターリゾート地でる。
また、昔の火山活動によって出来た数多くの湖沼や湿原を巡り、高山植物を愛でる23のトレッキングコースを持つ高原リゾート地であり、さらに標高が1000m以上と高いために、熱帯夜になる事はまず無い避暑地でもある。
施設名 : ようだや
住 所 | 長野県下高井郡山ノ内町佐野2348 |
電 話 | 0269−33−3165 |
交通機関 | 上信越自動車道信州中野ICから約12km 長野電鉄線湯田中駅より角間温泉行きバスで15分、終点下車目の前
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施 設(日帰り) | 駐車場(12台) |
宿 泊 | 12室(BT付2) 宿泊料金はBT付で14,000円前後 BT無しで10,000円前後 2011年9月現在。尚、最新・最新情報は宿に電話で確認ください。 |
泉 質 | 自家源泉 ナトリウム―塩化物・硫酸塩温泉 (86℃ 加水加温無しでかけ流し)。 |
適応症 | 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照) |
入浴時間・料金 | 10時〜16時(要予約) 大人500円 |
入浴施設 | 内湯:男女別各1 |
浴室備品 | シャンプー、ボデイシャンプー、ヘアドライヤー、ロッカー |
観光スポット | 地元:林芙美子文学館 上林温泉:志賀山文庫・民族資料館・豪農の家・志賀高原ロマン美術館・円実(つぶらみ) 志賀高原・奥志賀高原・小布施(北斎館・岩松院、中山晋平記念館など)・白根山(お釜)、善光寺、妙高高原、黒姫高原、戸隠高原 |
お土産・食事 | 角間温泉では不可? (未確認) 湯田中・渋温泉郷で可能。 |
近くの温泉 | 湯田中・渋・新湯田中・安代・上林・穂波・星川・地獄谷温泉 信州高山温泉郷、志賀高原の温泉、仙仁温泉、須坂温泉 |
山ノ内町HP 観光連盟HP 旅館組合HP ようだやHP |
http://www.town.yamanouchi.nagano.jp/ http://www.info-yamanouchi.net/ http://www.kakumaonsen.jp/ 上記のHPに有り。 |
隣の大湯に浸かろうと思ったが、「角間温泉宿泊客及び佐野区員以外の入浴はご遠慮願います」の札がかけられていた。
しかし、もう一枚のボードには「外来入浴の方の利用時間は午前8時30分から午後4時の間の表示があり???。
志賀草津道路(国道292号線)の雄大な風景。国道としては最も高い標高2172mの渋峠を通過し、冬季は完全に閉鎖される。
大湯のすぐ後ろにある「ようだや」。昔はこの大湯を囲んで内湯を持たない宿の宿泊者がここに通ったのだろう。
相互リンク仲間のせっとんさんは、2004年4月と2007年9月に大湯に入浴されている。その後宿泊客に限定されたのか、いまもせっとんさんの方法で入浴出来るか確認していません。
越後屋、ようだや等の小さな木造の宿に囲まれて、風情ある共同浴場の大湯がある。