秋の宮温泉郷 宝寿温泉 (秋田県)

宮城県側の鳴子(鬼首)温泉から国道108号で鬼首峠を越えると、秋田県湯沢市の秋の宮温泉郷に入る。
真っ先に出てくるのが、素朴な一軒宿で民宿風の宝寿温泉。隣接する古びたドライブインで当地名物の稲庭うどんを食べてから、ここで入浴料金を支払い、宝寿温泉に浸かった。たいして期待して無かったが、思いがけず趣きある浴室・温泉だった。

湯沢市は、人口56,000人余り、秋田県南部に位置し、山形県と宮城県に隣接しており、市の南部を山地が占めている。
両県とは、国道13号、108号及び398号で結ばれていて、秋田県南部の玄関口となっている。

東方の奥羽山脈、西方の出羽丘陵に囲まれた横手盆地を流れる雄物川とその支流である皆瀬川・役内川沿いには、水田地帯が広がっている。

平安時代前期の女流歌人であり、絶世の美女と言われた小野小町は、湯沢市小野が生誕地とする伝承が残っている。しかし生誕地とされる場所は全国各地に点在してるので真偽は定かでないが、秋田新幹線の「こまち」はこの伝承に由来している。

食に関しては、日本三大うどんの一つ、「稲庭うどん」が名物だ(他に讃岐うどん・水沢うどん、但し異説あり)。市域の稲庭町にある20軒前後の店で食したり、土産として持ち帰れる。

県境付近の西栗駒一帯には、温泉好きを喜ばせる名湯・秘湯が多数点在する。アクセスが不便だが、日本三大霊地の河原毛地獄も観光スポットとして外せない。

住 所 秋田県湯沢市秋ノ宮畑45
電 話

0183-56-2733

交通機関 東北自動車道 古川ICより鳴子・鬼首国道108号線経由70分
JR奥羽本線 横堀駅よりバス利用30分
宿 泊 表の看板からすると低料金で宿泊可能のようだが、HPが無いため、詳細不明。
泉 質 ナトリウムー硫酸塩・塩化物温泉(50.1℃ pH7.00)
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴時間 詳細は不明だが、午前9時〜午後5時前後と思われる。
定休日 不詳
入浴料金 大人500円
入浴施設 男女別内湯各1(浴槽は2ヶ所)
観光スポット 院内銀山異人館、小安峡大噴湯、宇宙大橋、河原毛地獄稲庭城、稲庭うどん
近くの温泉 小安峡温泉川原毛大湯滝、大湯温泉、泥湯温泉、秋の宮温泉郷、湯ノ沢温泉、須川温泉、花山温泉、鬼首温泉、鳴子温泉郷
湯沢市HP
観光協会HP
http://www.city-yuzawa.jp/
http://akitayuzawa.jp/
データ (変更されている可能性もあります。お出かけ前に当該施設のHPなどでご確認ください。)。

秋田県南部の湯沢市には、市名に相応しく、多くの個性ある温泉が点在している。

秋の宮温泉郷、小安峡温泉、大湯温泉、泥湯温泉の他、北海道のカムイワッカ湯の滝と双璧の滝の温泉・川原毛大滝湯などの温泉群だ。
この他にも木仙山高原温泉、湯の原温泉、湯ノ沢温泉、横堀温泉などもある。
何れも宮城県と通ずる国道108号や398号あるいは両国道の中間地点の山間部にある。

秋の宮温泉は、秋田県の最南端に位置する湯沢市と宮城県の鳴子町を繋ぐ国道108号沿いにある。
役内川の渓流沿いに、鷹の湯温泉、湯ノ又温泉、宝寿温泉など小さな温泉地が点在している。(稲住温泉は廃業)。

宝寿温泉は、秋の宮温泉郷の中で、宮城県に最も近い国道108号沿いにある素朴な温泉施設だ。
館名が剥げており判読し難いが、多分、「ラフォーレ栗駒」と読める古びたドライブインの横にある。
国道沿いには、下の様な大きな看板が立っていて、見落とす心配は無い。

泉質は、ナトリウムー硫酸塩・塩化物温泉。湧出時は50℃を越えてるが、浴槽内はやや温めだった。口に含むとやや鉄気味、もともとは無色透明だが、浴槽の温泉は黒味がかった緑茶色だった。シャンプー類は置いてあった。

内湯は思いがけず素晴らしものだった。浴槽は、6人が一度に入れす大きさ。30cnほどのごつい桧の縁が素晴らしい!常時浴槽から溢れ出る温泉で、床全体が濡れていて、マニアには堪らない雰囲気だ。

温泉・施設名 : 秋の宮温泉郷 宝寿(ほうじゅ)温泉 (入浴日:2015年7月8日)

2番目の浴槽は4人規模。元々は露天風呂だったのだろうか、今はガラスがはめ込まれていて半露天風呂の趣き。窓からは野原が見え、女性用も同じ造りだったら少し気にかかるだろう。内湯からの温泉も落され、かなり温く長湯が可能だ。

古びたドライブイン・ラフォーレ栗駒の左横、2階建て白壁の建物が宝珠温泉。

所在地 : 湯沢市秋の宮畑

上の昼食を終えた後、店の女性に入浴料金500円を支払い、裏口から宝寿温泉に案内された。館内にはロッカーがあり、以外にも清掃が行き届き、脱衣所も清潔感があった。

隣の一昔前のドライブイン「ラフォーレ栗駒」で食べた日本三大うどんの一つ、稲庭うどんのセット。うどんはとても美味、お握りが大きかったがどうやら食べきった。

こちらが民宿風の宝珠温泉。立ち並ぶ看板・案内板が先に目に飛び込んでくるが、良く見ると外観は白い外壁が映えて以外と瀟洒だ。

別の大きな看板も。ご入浴、ご休憩、ご宿泊の順番になっていて、日帰り入浴を歓迎しているのが分かる。宿泊料金は、数字が滲んで判読が難しいが、どうやら7000円前後で泊まれるようだ。宿泊に関しては、HPが無いため詳細不明。

国道108号沿いに、大きな看板が所狭しと置かれているので、見逃がすことは無い。
源泉かけ流し、入浴500円、稲庭うどんなどの文字が見える。

川原毛地獄の先にある川原毛大湯滝