住 所 宮城県大崎市鳴子温泉字新屋敷124−1
電 話 0229−83−4751 
交通機関 東北自動車道古川ICから国道47号線経由で約30km
JR陸羽東線鳴子温泉駅から徒歩3分
施設(日帰り用) 休憩所(10:00〜18:00) 駐車場(30台)
宿 泊 不可
泉 質 含芒硝・食塩-硫黄泉 (含硫黄ーナトリウムー硫酸塩・塩化物温泉) 複数の源泉の混合泉 泉温85.6℃
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴時間 8時30分〜22時
定休日 無休
入浴料金 大人530円 小人320円 
入浴施設 内湯 男女各1 貸切露天風呂(50分1000円)
浴室備品 ボデイソープ有り
観光スポット 鳴子峡、潟沼、日本こけし館、吹上高原(間欠泉他)、鳴子熱帯植物園、鳴子温泉ブルワリーオニコウベリゾート、ブルーベリー観光農園
お土産・食事 食事処は鳴子駅周辺に多数。土産は鳴子こけし、鳴子漆器
近くの温泉 川渡温泉東鳴子温泉中山平温泉、吹上温泉、鬼首温泉、赤倉温泉、轟温泉、宮沢温泉
大崎市
観光協会HP
旅館組合HP
http://www.city.osaki.miyagi.jp/index.html
http://www.naruko.gr.jp/
http://www.naruko-onsen.jp/
施設名 : 早稲田桟敷湯(わせださじきゆ) (入浴日:2010.3.18)
データ (データは変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。)
鳴子温泉中心部
東北を代表する名湯・鳴子温泉の2つの共同浴場、滝の湯で入浴した後、続いてもう一つの早稲田桟敷湯に向った。ここは昭和23年(1948)年、早稲田大学理工学部の学生7人がボーリング実習を行い、見事に温泉掘削に成功したものだ。
温泉名 : 鳴子温泉郷 鳴子(なるこ)温泉
大崎市は宮城県北西部に位置し、平成18年3月、古川市を核に松山町・鳴子町等の1市6町が合併し誕生した。
県内においては、人口で仙台市・石巻市に次ぐ3番目、面積では栗原市に次ぐ2番目である。

南は松島町に接し北は秋田県、西は山形県と境を接する。平野部おいて農業が盛んなほか、市内最北西部の鳴子地区は温泉観光地である。
この鳴子地区(旧鳴子町)は仙台市より寒く、氷点下15度まで冷えることもある。県境・山間部に属する町の一部は豪雪地帯である。

この地区は、泉質・湯量ともに豊富な温泉と、紅葉が美しい鳴子峡、日本一の強酸性湖・潟沼、本州最大・鬼首のカルデラ地形など自然にも恵まれている。
さらに特産品として、有名な鳴子こけしや鳴子漆器などの工芸品もあり、年間200万人の観光客が訪れる東北の大温泉地だ。
鳴子温泉郷とは、江合川沿いに点在する鳴子温泉川渡温泉東鳴子温泉中山平温泉、鬼首温泉郷(鬼首温泉、吹上温泉、轟温泉、宮沢温泉)の5つの温泉の総称である。

最寄駅で言うと、陸羽東線の川渡温泉駅・鳴子御殿駅・鳴子温泉駅・中山平駅の4駅周辺に湯煙を上げている。


奥州三名泉の一つ、鳴子温泉郷(他に秋保温泉、飯坂温泉)は、湯量・泉質の多さを誇る。

特に泉質分類11種類の内、9種類の温泉を湧出、さらに源泉370本を有する湯量の豊富さ、約70軒のバラエテイに富む旅館・ホテルがあり、草津・別府などと肩を並べる・・・は少し大げさかもしれないが、日本有数の温泉地であることは間違いない。

この中心となっているのが旅館数23軒の鳴子温泉で、駅に降り立つと、硫黄泉独特のゆで卵臭が漂い温泉情緒に包まれる。
所在地 : 大崎市鳴子温泉
鳴子温泉 早稲田桟敷湯 (宮城県)
左はもう一つの共同浴場「滝の湯」。右側は宿泊した「ゆさや」。
早稲田桟敷湯は、JR鳴子温泉駅から徒歩3分、また有名宿が密集する一角にある共同浴場・滝の湯からも徒歩3分ほど、坂道を下った先にある。

元々早稲田桟敷湯は木造の建物で、長らく早稲田湯と呼ばれて地元の人に親しまれてきたが、平成10年に建て替えられ、早大理工学部石山修武研究室が設計した前衛的な黄色い建物に変身した。

入口が2階になっていて、左手にある中桟敷では、湯上りの後に休んだり、寛ぎのスペースとなっている。
右手にある上桟敷と通路を挟んで向かい合っていて、両方の窓を開くと舞台と客席に早変わりし、これが館名の由来となっている。

共同浴場としては規模が大きく、外観と同じく館内もとても共同浴場とは思えない斬新さで、伝統的な滝の湯と対照的である。
,斬新な設計の黄色い建物。
階段を下った先に浴室がある。
床にカラフルな天然石が埋め込まれた広い浴室は2階まで吹き抜けになっていて、黄色とサーモンピンク色の壁、浴槽は檜だろうか木製の縁になっていて、そこから湯が静かに溢れ出ている。

湯の温度を下げる工夫だろうか、2つの浴槽には、ソファのアームのような木製の湯筒から温泉が落とされている。
一般の共同浴場と比べればカラフルで斬新な設計だが、全体のトーンはシックで落ち着いた雰囲気が漂う。、

温泉は複数の源泉の混合泉なので、60年前に学生達が湧出に成功した温泉は枯れたのだろうか、それとも湯量が減ったのだろうか。湯の温度は高めで43℃位に感じられた。

泉質は、85℃含硫黄ー硫酸塩・塩化物温泉で、ほんの少し白濁、微硫黄臭、浴槽には溶き卵のような大小の湯の華が沈殿していた。
湯が静かに流れ出ている。
アーム形の湯口には白い湯の華が一杯。
広々とした洗い場。
シックな風合いの壁と床と風呂。
左:平成10年5月、新装オープンの際に作られた記念碑。温泉噴出日(昭和23年9月4日)掘削に係わった7人の学生の氏名、孔の深さ(97m)、孔の角度(75度)、温泉の温度(97℃)等が記載されている。中:大きな下駄箱、右:コンクリートが打ちっぱなしの脱衣場
母校のペナントに思わず♪都の西北♪。
写真左:エントランス、入浴料金は大人530円。営業時間は8時30分〜22時で年中無休。写真中:浴室へは階段を下る。

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