国道側の玄関。
玄関横の食事処の「山の黒料理」
畳敷きのロビー。窓の下は野尻川の渓流。
夕食・朝食は1人旅なのに囲炉裏のある個室の食事処で取った。
夕食は天麩羅も予めテーブルに置かれた一気出し。
いかにも内陸部の山里らしい地元の食材を使った素朴な田舎料理が中心。
かなり味付けが濃いこともあって、関東育ちのせいか、こういう類の料理は連日続いても苦にならない。
ただ品数が多くて、完食はかなり辛くなった。
朝食はこれぞ温泉旅館の朝ご飯といったオーソドックスなもので、温泉粥も美味しかった。
4、5人規模の内湯だが、湯船の縁や床に温泉成分でが付着していい味を出している。
日本秘湯を守る会のシャンプーは地味な容器だ。
男性用の内湯は五角形。鉄分が酸化したのだろうか、赤みがかった茶色になっている。炭酸を多く含有しているためか、それほど熱くないのに体があっという間に赤くなった。
野尻川を見下ろす露天風呂は3人規模。こちらは光線の具合で鶯色に見えた。縁どった石に温泉成分が付着して風情を増していた。
対岸から野尻川越しに見る恵比寿屋は、日本秘湯を守る会の宿。
203号室、1人旅なので6畳で十分。
思いがけず綺麗なトイレにびっくり。
この地には河童伝説がある。水彩画は滞在した水木しげるが描いた河童図。
玉梨八町温泉の一軒宿となってしまった恵比寿屋。
恵比寿屋の隣にある八町温泉共同浴場の亀の湯(混浴)。
対岸にある小さな湯小屋、玉梨温泉共同浴場。
風 呂
奥会津から南会津にかけて、日本の原風景ともいうべきのどかな山里が広がり、そこに温泉好きを喜ばす素朴な温泉が点在する。
金山町にある玉梨温泉もその一つで、野尻川沿いの一軒宿で日本秘湯を守る会の宿・恵比寿屋に宿泊した。
今回の旅は、この地域を愛する温泉サイト仲間のまぐぞーさんに情報を頂き1人旅をプランニング、初日に湯ノ花温泉旅館末廣に宿泊、翌日ここにやって来た。
● 夕食
茶碗蒸し
鰆の西京漬け?
抹茶アイスクリーム
鶏とレタスの鍋
黒米の御飯
茸・山菜の天ぷら
汁物(豆腐・蒟蒻・人参・茸・木耳)、美味
コンニャク・湯葉刺身
揚げ蕎麦あんかけ
料 理
住 所 | 福島県大沼郡金山町玉梨横井戸2786−1 |
電 話 | 0241−54−2211 |
交通機関 | 東京方面からだと東北道西那須野塩原ICよりR400利用が最短距離(所要時間未測定) 磐越自動車道会津坂下ICから国道252・400で38km 東北新幹線郡山駅から磐越西線で1時間20分、会津若松駅で只見線に乗り換え2時間、会津川口駅から会津乗合自動車大芦行きで11分、玉梨温泉下車 |
日帰り利用施設 | 食事処、売店、駐車場(対岸) |
宿 泊 | 部屋数は16室、12畳と6畳の和室の他に若干の洋室(ツイン・シングル)がある(詳細はここ)。 料金は11,000円〜13,000円程度で、1人客も受け付けている(詳細はここ)。 |
泉 質 | ナトリウムー炭酸水素塩・塩化物・硫酸塩温泉(45.9℃ pH6.4 無色澄明清涼味無臭) |
適応症 | 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照) |
外来入浴時間 | 10時〜17時 |
定休日 | 不定休 |
入浴料金 | 大人500円 |
入浴施設 | 男女別内湯各1 男女別露天風呂各1 貸切露天風呂は先の地震で壊れて使えなかった。 |
浴室備品 | シャンプー、ボディソープ、ドライヤー |
観光スポット | 地元:妖精美術館、沼沢湖、こぶし館、旧五十島家住宅、フェアリーランドかねやまスキー場、沼沢湖、只見川/ダム、登山・ハイキング 周辺:尾瀬、大内宿、塔のへつり、会津若松、喜多方、猪苗代湖 |
お土産・食事 | 食事は恵比寿屋・町営保養センタ―(せせらぎ荘)で可能。 |
近くの温泉 | 滝沢温泉、中川温泉、大塩温泉、橋立温泉、湯倉温泉、川口温泉、小栗山温泉、八町温泉、湯ノ花温泉、木賊温泉、小豆温泉、尾瀬檜枝岐温泉、古町温泉、さかい温泉、深沢温泉、たかつえ温泉、滝の原温泉、湯野上温泉、芦牧温泉、西山温泉、早戸温泉、宮下温泉、湯西川温泉、川治温泉、鬼怒川温泉、塩原温泉 |
金山町HP 観光物産協会HP 恵比寿屋HP |
http://www.town.kaneyama.fukushima.jp/ http://www.ht-net21.ne.jp/~kanesho/ http://www.ebis-ya.com/index.php |
金山町には、滝沢・中川・大塩・橋立・湯倉・川口・小栗山・八町・玉梨温泉と9ヶ所の温泉がある。
何れも小さな温泉で共同浴場だけの所も多い。
柳津方面から国道252号線で横を流れる只見川を遡行し、JR只見線の会津川口駅前で左折、国道400号線に乗り換えて野尻川に沿って5kmほど走ると玉梨八町温泉に至る。
国道400号線は、塩原温泉を横断して奥会津を縦断して来るので、東京方面から来る場合は東北自動車道西那須野塩原ICから一本道でやって来れる。
本来は、地理的には国道沿いの八町温泉(東側)と橋を渡った先の玉梨温泉(西側)に区分されるが、現在は玉梨八町温泉と一体的に呼ばれることが多い。
もともとは明確に2つの温泉名があったのだが、昭和44年の洪水で旅館・源泉が壊滅的な被害を受け、八町温泉の共同共同浴場に玉梨温泉の源泉も引くようになってからそう呼ばれるようになったようだ。
何れにしても、双方合わせて旅館は1軒だけ、それに町営の保養センター(食事と入浴のみ)、共同浴場が2ヶ所だけの小さな温泉地だ。
● 朝食
国道400号線と野尻川に挟まれた細長い敷地に、シンプルな鉄筋4階建ての恵比寿屋が立つ。
エレベーターは無いがフロントが3階なので昇降は比較的楽だ。
部屋数は16室、12畳と6畳の和室の他に若干の洋室(ツイン・シングル)がある(詳細はここ)。料金は11,000円〜13,000円程度で、1人客も受け付けている。
今回は珍しくも1人旅だったが、案内された203号室は6畳和室・シャワートイレ付きで、12,000円だった。
男女別の内湯と露天風呂の他に、木をくり抜いた名物の貸切露天風呂「木風呂三兄弟」がありこれの入浴を楽しみにしていたが、先の東日本大震災により壊れて利用できなかった。
日帰り入浴は10時〜17時で料金は500円。
源泉は動力揚湯の「玉梨温泉町営温泉」、泉質はナトリウムー炭酸水素塩・塩化物・硫酸塩温泉、pH6.8で泉温は43.6℃。
遊離炭酸を大量に含むので、口に含むと塩味出汁味とともに清涼感のある炭酸味がした。
施設名 : 恵比寿屋 (宿泊日 2012.10.16)
囲炉裏のある食事処で一気出し。