国道400号線沿い、野尻川に面して日本秘湯を守る会の宿・恵比寿屋の隣に「八町温泉共同浴場 亀の湯」の湯小屋がある。
国道には共同浴場の案内は無く、また国道から階段を下った先にあるので車からは見えず、あっという間に通過してしまう。
目印は、白い4階建ての旅館・恵比寿屋だ。
対岸正面には、玉梨温泉共同浴場の小さな湯小屋が見える。
こちらは小さいながらも男女別の浴槽だが、亀の湯は脱衣所は男女別にあるものの、浴槽は一つだけの混浴だ。
その浴槽は簡素なコンクリート製、4MX1.5M位の長方形でそこそこ大きい。
八町側の源泉の湯量が不足しているので、対岸の玉梨温泉の源泉を引いて湯船に落し混合泉にしている。
2本の源泉温度が不明で、加温しているか否か不詳だが、湯の温度はかなり熱い玉梨温泉共同浴場より低く、自分にとって適温だった。
奥会津から南会津にかけて、日本の原風景ともいうべきのどかな山里が広がり、そこに温泉好きを喜ばす素朴な温泉が点在する。金山町にある玉梨八町温泉もその一つ、只見川の支流である野尻川を挟んで国道沿いの八町温泉(東側)と橋を渡った先の玉梨温泉(西側)に区分され、両方に共同浴場がある。
玉梨温泉は小さい浴槽ながらも男女別だが、八町温泉共同浴場(亀の湯)は混浴だ。
金山町には、滝沢・中川・大塩・橋立・湯倉・川口・小栗山・八町・玉梨温泉と9ヶ所の温泉がある。
何れも小さな温泉で共同浴場だけの所も多い。
柳津方面から国道252号線で横を流れる只見川を遡行し、JR只見線の会津川口駅前で左折、国道400号線に乗り換えて野尻川に沿って5kmほど走ると玉梨八町温泉に至る。
国道400号線は、塩原温泉を横断して奥会津を縦断して来るので、東京方面から来る場合は東北自動車道西那須野塩原ICから一本道でやって来れる。
本来は、地理的には国道沿いの八町温泉(東側)と橋を渡った先の玉梨温泉(西側)に区分されるが、現在は玉梨八町温泉と一体的に呼ばれることが多い。
もともとは明確に2つの温泉名があったのだが、昭和44年の洪水で旅館・源泉が壊滅的な被害を受け、八町温泉の共同共同浴場に玉梨温泉の源泉も引くようになってからそう呼ばれるようになったようだ。
茶緑色だが透明度は高い。口に含むと塩味と出汁味。
入口正面に上屋を建て直したときの寄付者の名札がずらっと並んでいた。
この切り込みから湯が流れ出している。
玉梨・八町双方合わせて旅館2軒・日帰り施設1軒・共同浴場2ヶ所だけの小さな温泉地。宿泊した恵比寿屋の左側、小さな赤い屋根が八町温泉共同浴場。
住 所 | 福島県大沼郡金山町八町居平 |
電 話 | 0241−54−2855(観光情報センター) |
交通機関 | 東京方面からだと東北道西那須野塩原ICよりR400号利用が最短距離(所要時間未測定) 磐越自動車道会津坂下ICからR252・400号で38km 東北新幹線郡山駅から磐越西線で1時間20分、会津若松駅で只見線に乗り換え2時間、会津川口駅から会津乗合自動車大芦行きで11分、玉梨温泉下車 |
日帰り利用施設 | 特に無し |
宿 泊 | 不可 |
泉 質 | ナトリウムー炭酸水素塩・塩化物・硫酸塩温泉(45.9℃ pH6.4 無色澄明清涼味無臭) ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩・塩化物泉 |
適応症 | 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照) |
外来入浴時間 | 24時間(清掃時間除く) |
定休日 | 不定休 |
入浴料金 | 100円以上を箱に入れる。 |
入浴施設 | 内湯1(混浴) |
浴室備品 | 何も無し |
観光スポット | 地元:妖精美術館、沼沢湖、こぶし館、旧五十島家住宅、フェアリーランドかねやまスキー場、沼沢湖、只見川/ダム、登山・ハイキング 周辺:尾瀬、大内宿、塔のへつり、会津若松、喜多方、猪苗代湖 |
お土産・食事 | 食事は恵比寿屋・町営保養センタ―(せせらぎ荘)で可能。 |
近くの温泉 | 玉梨温泉、滝沢温泉、中川温泉、大塩温泉、橋立温泉、湯倉温泉、川口温泉、小栗山温泉、湯ノ花温泉、木賊温泉、小豆温泉、尾瀬檜枝岐温泉、古町温泉、さかい温泉、深沢温泉、たかつえ温泉、滝の原温泉、湯野上温泉、芦牧温泉、西山温泉、早戸温泉、宮下温泉、湯西川温泉、川治温泉、鬼怒川温泉、塩原温泉 |
観光物産協会HP | http://www.ht-net21.ne.jp/~kanesho/ |
協力金100円以上を箱に投入する。
入口から入って左側が男性用脱衣所。置いてあるのは洗面器のみ。
反対側が女性用、カーテンの仕切りがある。
施設名 : 八町温泉 共同浴場 亀の湯 (入浴日2012.10.17)
本来の八町源泉(亀の湯)の湯量が不足してきたため、対岸の玉梨側の源泉を多めに落している。泉質は、ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩・塩化物泉とナトリウム-炭酸水素塩・塩化物・硫酸塩泉。
浴槽はコンクリートで固めたシンプルなもの。床は温泉で赤茶色に変色している。湯は青黒く見える。
風呂の切り込みから流れ出してるが、体を沈めると四方の縁からざざーと溢れだした。
尾瀬を源流とし、会津地方を中心に流れ、やがて阿賀野川に合流する只見川。
「八町温泉亀の湯」の看板が掛けられている。浴槽はそのままに湯小屋は近年建て替えられたようだ。