コーヒーを飲めるのが嬉しい。
湯豆腐
朝食
デザート
けんちん汁・炊き込みご飯
お造り(岩魚昆布締め)
凌ぎ
揚げ物
鍋物(日光霧降高原豚)
焼物(虹鱒)
煮物
蒸し物
土瓶蒸し
施設名 : 彩(あや)つむぎ (宿泊日:2007.2.12)
2005年1月1日付けで黒磯市・西那須野町・塩原町が合併して那須塩原市が誕生した。
市は広大な那須野が原の北西一帯を占め、東京から150km圏の距離にある。
旧塩原町の西側、塩原地区は那須火山帯の山岳地帯で、塩原温泉郷はここに位置している。
町の中央を西から東に向かって箒川が流れ、多数の滝や渓谷が塩原温泉郷の素晴らしい景勝をつくっている。
温泉郷は1000m級の山々に囲まれ、標高500m以上の高冷渓谷地帯にあるため、秋の紅葉は見事だ。
特に、日光方面から鬼怒川を経由する「日塩もみじライン」沿いは、季節になると全山が錦綾なす紅葉の名所である。
2006年に開湯1,200年を迎えた塩原温泉郷は、渓谷美を誇る箒川に沿って(2ヶ所のみ例外)多数の温泉が点在し、これを「塩原11湯」と呼ぶ。
西那須野方面から国道400号線に乗って西へ進むと、最初に現れる「大網温泉」から始まって「福渡」「塩釜」「塩の湯」「畑下」「門前」「古町」「中塩原」「元湯」「新湯」までの11湯である。
11湯は、規模・雰囲気・泉質などが異なり、1度の宿泊ではとても全貌を掴めない。
宿泊施設が70軒ほど、年間120万人が訪れる大温泉地だが、11ヶ所に分散、かつ山腹や渓流沿いの限られた土地に建つ小規模の旅館が多いため、むしろ秘湯の雰囲気すら漂わせている。
塩釜温泉は、東北自動車道西那須野塩原ICから国道400号線で西北西に10数キロ、箒川沿いに進む。
国道沿いに先ず大網温泉が現れ、次に福渡温泉を過ぎると間もなく箒川と支流の鹿股川が合流するあたりに、旅館が数軒のみの小さな温泉地・塩釜温泉に到着する。
渓流・箒川沿いには、吊り橋が多い。写真は、塩釜温泉の七つ岩吊り橋。
箒川に鹿股川が合流する地点にある塩釜温泉。写真の旅館は、ホテル明賀屋。写真は宿泊した「「彩つむぎ」の部屋から撮影。
データは変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。
「彩つむぎ」、塩原温泉郷に詳しい方にも馴染みのない旅館名かもしれない。
ここは、近辺で「明賀屋ホテル」「山水荘」を経営している明賀屋本館グループの内、一番小さな山水荘がリニューアルされ、2006年4月に新たな装いでオープンした宿だ。
近年の温泉の流れは
1.団体から小グループ・家族・個人客重視へ
2.宴会・娯楽・歓楽から癒しへ
3.男性優先から男性+女性又は女性優先へ。
とよく書かれているところだ。
閑話休題
我々定年退職者や熟年夫婦・男女を忘れてはいませんか?団塊の世代もこれから合流して一大マーケットですよ。
例えば、これでもか!という料理の数を減らしてもらえたら、大変助かります。
一度、それを宿に頼んだら、「残していただいて結構ですから」と言われました。
でも、出た料理は残さない、という風に躾けられた世代には、それがなかなか出来ないのです・
素朴な塩原温泉郷にあっても、上記のような潮流をコンセプトにした旅館が現れており、その一つが、ここ「彩つむぎ」だ。
ここはさらに「環境」「高齢者・障害者」にも配慮した宿であり、バリアフリー、車椅子を利用できる部屋、パブリックスペース禁煙、禁煙者専用質室、太陽光発電などの設備を整えている。
外観・館内とも豪華な造りではないが、瀟洒な雰囲気、壁は落ち着いたベージュ色、配置されている家具もシックな物だ。
ラウンジ・食事処からは箒川を眼下に見下ろせ、対岸の豪壮な岸壁が迫って、さぞかし紅葉の時期が美しいだろうと想像させる落葉樹がそこに張り付く様に根を下ろしている。
すっきりしたフロント
選べるアメニティバッグ
10畳に4畳位の畳の広縁
部屋に置いてある様々なサイズ・色の浴衣
箒川沿いのテラス
「彩つむぎ」は、国道400号線に面していて、東北自動車方面からだと、大きな建物の「ホテル明賀屋」のすぐ手前、左手にある。
国道側からだと、目立たない2階建てに見えるので気がつかないで通り過ぎてしまう。
部屋数は全部で18室、部屋にも禁煙室が用意されているので、予約時にどちらかを選択する。
その内、露天風呂付きの和室が8部屋あり、残りの部屋もBT付きで、すべて源泉掛け流しである。
宿泊料金は、2名1室17,000円から24,000円(2007年3月現在・税別)だが、料金は諸条件で変動するので最新のものは下記HPを参照ください。
部屋のどこもが真新しかったが、金庫だけが剥げ落ちキズだらけで、これだけは旧「山水荘」の物の再利用だった。
風呂は男女別の内湯・露天風呂の他に貸切風呂が1つ(無料)ある。
内湯は明らかに以前の山水荘のままで、古色蒼然だ。
大きな岩が壁から突き出ていて、床・風呂のタイルは変色している。
しかし、しっとりした透明なナトリウム・カルシウムー塩化物・硫酸塩温泉(高温のため加水)が、湯船から惜しみなく流れ出していた。
露天風呂は周囲も底も大小の岩石で造られ、5〜6人が入れる程度の大きさだが、重厚感がある。
目の前が箒川とその絶壁、秋には入浴しながらさぞかし見事な紅葉を楽しめるだろう。
かなり草臥れた内湯だが、間違いなく掛け流し。
大きくはないが、重厚な露天風呂。
露天風呂をそのまま小さくしたような貸切風呂。
グループ旅館の一つ「明賀屋本館」の露天風呂(混浴・・追って記事掲載)に、是非、入浴しましょう。
「明賀屋本館」「ホテル明賀屋」「彩つむぎ」の3つに宿泊した場合、無料ですべての宿の風呂を利用できるので、これを是非利用したい。
ホテル明賀屋と彩つむぎは隣り合っているので入浴しやすい。
しかし、明賀屋本館(塩の湯温泉)は車で3分ほど離れた場所にあるので、私の場合は彩つむぎにチェックインする前に立ち寄った。
特に、明賀屋本館の川岸露天風呂は、ガイドブックにたびたび紹介される名物風呂なので、入浴機会を逃したくないものだ。
有名な明賀屋本館の露天風呂(記事追って掲載)。
料 理
幼児用のセット。ここら辺は家族連れにも配慮。
夕食・朝食とも箒川を見下ろすレストランで供される。
レストランはベージュを基調にし、こげ茶色のシンプルなテーブルと椅子がマッチしてシックな雰囲気だ。
大きく取った窓からは箒川と対岸の絶壁が望める。
こんなレストランでは、朝日を受けながらの朝食が最高だ。
これで朝がパン食だったらオレンジジュースの色が映えるところだが、残念ながら和食だった。
夕食は、左の写真の前菜からスタート。
私には少々気恥ずかしい盛り付けだが、ここらあたりは女性客を狙ったものだろう。
ビニールシートに挟み込まれたお品書きが渡されたが、それを見ると地元栃木県や山川の食材がふんだんに使われ、一手間かけた洒落た料理が多かった。
写真掲載は順不同
塩原11湯は私のお気に入りの温泉の1つだ。新湯温泉・渓雲閣に続き、今回は塩釜温泉に宿を取った。
日曜日2人1室(BT))@17,850円(税込)
箒川に面する「彩つむぎ」
シンプルだが洒落た雰囲気のラウンジ・食事処