美しい渓谷美を造る箒川に沿って、小さな温泉地が数珠のように繋がる塩原温泉郷。写真は塩釜温泉。
2006年に開湯1,200年を迎えた塩原温泉郷は、渓谷美を誇る箒川に沿って(2ヶ所のみ例外)多くの温泉が点在し、これを「塩原11湯」と呼ぶ。
西那須野方面から国道400号線に乗って西へ進むと、最初に現れる「大網温泉」から始まって「福渡」「塩釜」「塩の湯」「畑下」「門前」「古町」「中塩原」「上塩原」「元湯」「新湯」までの11湯である。
11湯は、規模・雰囲気・泉質などが異なり、1、2泊程度の宿泊ではとても全貌を掴めない。
宿泊施設が70軒ほど、年間120万人が訪れる大温泉地だが、11ヶ所に分散、かつ山腹の限られた土地に建つ小規模の旅館が多いため、むしろ秘湯の雰囲気すら漂わせている
東北自動車道西那須塩原ICから西へ国道400号線の沿って走ると、箒川と鹿股が合流する所に、宿が数軒の塩釜温泉が現れる。
その塩釜温泉から箒川に架かる橋を渡って対岸に出て、鹿股川を1kmほど遡ると、宿が2軒だけの塩の湯温泉に到着する。
施設名 : 明賀屋(みょうがや)本館 (入浴日:2007.2.12)
住 所 |
栃木県那須塩原市塩原353 |
電 話 |
0287−32−2831 |
交通機関 |
東北自動車道西那須野塩原ICから国道400号線等で約18km
東北新幹線那須塩原駅から塩原温泉行バスで60分、塩釜温泉下車徒歩20分
(送迎有り)
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施 設(立ち寄り) |
個室休憩、売店、駐車場(100台) |
宿 泊 |
43室 12,000円前後から
宿泊用金は、時期等によって変化するので下記HP参照下さい。
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泉 質 |
ナトリウムー塩化物温泉 |
適応症 |
不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照) |
入浴時間 |
立ち寄り湯:10時〜18時
宿泊者24時間(川岸露天風呂:6時〜8時が女性専用) |
定休日 |
無休 |
入浴料金(立ち寄り) |
2人以上で入浴の場合 1人 2.100円(個室2時間)
1人で入浴の場合 3,150円 |
入浴施設 |
内湯:男女各1 露天風呂:混浴1 貸切露天風呂:2 |
浴室備品
(立ち寄り湯) |
露天風呂にはシャンプー類無し |
観光スポット |
もみじ谷大吊橋、回顧の吊橋、稚児ヶ淵、千本松牧場、回顧の滝、龍化の滝、秋の日塩もみじライン、那須高原、日光江戸村 日光猿軍団、日光 |
お土産・食事 |
土産は館内で可、昼食不可 |
近くの温泉 |
塩原11湯、鬼怒川温泉、那須温泉郷、川治温泉、湯西川温泉、奥鬼怒温泉郷、 |
那須塩原市HP
旅館組合HP
明賀屋本館HP |
http://www.city.nasushiobara.lg.jp/
http://www.siobara.or.jp/
http://www.myogaya.com/faciliti.stm |
雑記帳 |
塩原温泉郷は私のお気に入りの温泉地の一つだ。
今回を含めて2泊、次は最奥の元湯温泉、魅力的な3つの旅館の1つに宿泊したい。 |
データは変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。
2005年1月1日付けで黒磯市・西那須野町・塩原町が合併して那須塩原市が誕生した。
市は広大な那須野が原の北西一帯を占め、東京から150km圏の距離にある。
旧塩原町の西側、塩原地区は那須火山帯の山岳地帯で、湯量豊富な塩原温泉郷や板室温泉はここに位置している。
町の中央を西から東に向かって箒川が流れ、多数の滝や渓谷が塩原温泉郷の素晴らしい景勝を作っている。
塩原温泉郷は1000m級の山々に囲まれ、標高500m以上の高冷渓谷地帯にあるため、特に秋の紅葉は見事だ。
また町域は酪農も盛んで、生乳の生産額が本州第一位を誇っている。
国道400号線を走ると、塩原温泉郷の玄関口・大網温泉が最初に出てくる。
創業360年を超える老舗旅館で、元々はここに宿泊したかった。
しかし、有名な混浴露天風呂へは階段をかなり下りて行かねばならず、(女性専用タイムが設けられているとは言え)、膝に支障がある家内には向かないため、同じ明賀屋グループで1kmほど離れた塩釜温泉彩つむぎの方に泊まり、こちらには立ち寄ることにした。
上記の他、同じ塩釜温泉・ホテル明賀屋を含む3ヶ所の旅館に泊まった場合、すべての旅館の風呂(16種類)に無料で入浴することが出来、このシステムを利用して立ち寄った。
普通の立ち寄り湯の場合、2人以上の場合は、個室での休憩料(2時間)込みで2,100円、1人の場合は3,150円となる。
入浴できるのは、空いている部屋がある場合のみなので、場合によっては入浴できない可能性もある。
(立ち寄り湯の条件確認を現場でしなかったため、ガイドブックを参考にしました。入浴前に電話で確認下さい・・・宿のHPには記述無し。)
風呂は川岸露天風呂(混浴)の他に内湯(男女別)と貸切露天風呂(2ヶ所)がある。この日は露天風呂のみで内湯には入浴しなかった。
一番奥の風呂に浸かるとこの風景。薄い緑と茶を混ぜたような色合いをした湯が惜しみなく流れ出ている。
露天風呂には洞窟のような風呂も付いている。ここだけは何故か乳白色の湯だ。
混浴露天風呂へは、このような木造の階段を渓流に向かって下りていく。なかなかの風情だ。
明賀屋本館は、塩釜温泉から国道400号線を離れ、道幅が狭い県道56号線を2km程進んだ先にある。
混浴の川岸露天風呂は文句なく素晴らしい。谷が迫る鹿股川と一体になった風呂は3つ。絶えず流れ出る温泉の為に、風呂の周囲が赤茶色に変色している。
宿泊した塩釜温泉・彩つむぎの親旅館で、渓流の混浴露天風呂が評判の明賀屋本館に立ち寄った。