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施設名 : 岩園館 (宿泊日:2006.8.23)
住 所 |
南アルプス市芦安安通588 |
電 話 |
055−288−2005 |
交通機関 |
中央自動車道甲府ICから県道20号線他で約15km
JR中央本線身延線甲府駅から芦安行きで50分、芦安下車 |
施 設(日帰り) |
ロビー、売店、駐車場(30台)
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宿泊 |
23室(一部トイレ付き) 本館:8,400円〜 東館 12,600円〜
料金は変動するので下記HP参照 |
泉 質 |
ナトリウム・カルシウムー硫酸塩温泉 pH9.26 泉温43.7℃ |
適応症 |
不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照) |
入浴時間 |
宿泊客:24時間
日帰り:10時〜20時 (予約不要) |
定休日 |
無休 |
入浴料金 |
大人 1、000円 |
入浴施設 |
内湯男女各1、露天風呂男女各2、家族風呂1 |
浴室備品 |
シャンプー、ボデイソープ、ロッカー、ドライヤー |
観光スポット |
夜叉人峠・高谷山ハイキング、白鳳渓谷紅葉狩り、桃開花鑑賞(勝沼付近)、:笛吹川フルーツセンター、苺・桃・ブドウ狩り、ワイナリー見学、西沢渓谷、昇仙峡、富士五湖、清里 |
お土産・食事 |
食事は甲府周辺で(「ほうとう」など)。
季節の桃・ブドウ・いちご・サクランボなどを周辺で。(国道20号線沿い等の桃・ブドウ等の直販所、道の駅しらね、まちの駅くしがた等多数) |
近くの温泉 |
桃の木温泉・石和温泉・湯村温泉・塩山温泉・笛吹川温泉・一宮温泉・岩下温泉・御坂温泉・ももの里温泉・山宮温泉など多数(日帰り施設多し) |
南アルプス市HP
観光協会HP
岩園館HP |
http://www.city.minami-alps.yamanashi.jp/
http://www.shokokai-yamanashi.or.jp/~ashiyasu/
http://www.iwazonokan.com/ |
雑記帳 |
北岳等の白根三山を眺望する夜叉人峠には、高校時代に登山した。
恐らく、ここ芦安から登ったのだろうが、まったく記憶に無い。 |
自ら南アルプスとフルーツの町と称する南アルプス市は、私にとって聞きなれない市名である。
山梨県の西側、南アルプス山麓に位置し、平成15年4月1日に八田村、白根町、芦安村、若草町、櫛形町、甲西町の4町2村が合併して生まれた新しい市だ。
フルーツ(さくらんぼ・桃・ブドウなど)を中心とする農用地が11%の他、森林原野が73%を占めている。
山間部は芦安・白根及び櫛形地区の一部に広がっており、特に芦安地区の大部分は北岳(3192m 日本第2位の標高)・間ノ岳(3189m)などの山々が聳える南アルプス国立公園に属している。
南アルプスの玄関口、山深い芦安の里
芦安地区の入口に「甲斐犬の里」の看板
「ようこそ芦安温泉郷・北岳」のアーチ
芦安温泉を流れる御勅使川(みだいがわ)
甲府市内の国道20号線から県道20号線で西へ10数キロ、南アルプスの前衛の山々が迫り、谷間が狭まり始めたところで芦安温泉(標高780m)に到着した。
芦安温泉は4軒の宿と4ヶ所の日帰り施設からなる小さな温泉地だ。
ここは、南アルプスの玄関口にあり、奥にある大駐車場(600台)に車を停め、徒歩で1時間ほど登ると南アルプス展望No1の夜叉人峠に到達する。
そこからさらに白根三山(北岳、間ノ岳、農鳥岳)へのルートが開けている。
甲府からの県道20号線は芦安からは林道(一般車通行禁止)となり、夜叉人峠(やしゃじんとうげ)を過ぎてその後南下、西側の県道37号線に出て奈良田温泉・西山温泉を通過し、身延山・下部温泉方面に出る。このルートを南アルプス街道という。
岩園館から林道に入る南アルプス街道。この少し手前までは2車線。
御勅使川の渓流沿いに、芦安温泉で一番大きな旅館・岩園館(いわぞのかん)が建つ。
それでも部屋数は23室(トイレ付き有り)に過ぎず、本館は8,400円(2人1室)から、東館は12,600円(4人1室)からの料金設定となっている。
フロント・ロビーはいかにも山間の旅館らしく、素朴な造りだ。
予約したのは、2人1室・トイレ付きの東館(新館)15,000円の部屋。
「源泉掛け流しの宿」と記された提灯が吊るされたフロント。
10畳の和室に6畳程度の板の間。前方に山、眼下には清流。
駐車場に繋がれていた甲斐犬との雑種「伝助」。
見かけは恐いが、雑種なのでとてもおとなしい
後日、ここに宿泊した温泉サイト仲間の「セットン」さんによれば、伝助が不在だったので、理由を聞いたら「近所の養蜂場に熊が出たので貸し出した」とのこと。
先代の甲斐犬は、鹿と戦って死んだ(山で放したら帰ってこなかったので推測)と聞いていたので、やさしい伝助が熊を追い返すことが出来るか心配だ。
風呂は3ヶ所に別れて、すべて男女別に露天風呂2つと内湯1つがある。
一番の売り物は、湯船が2つある大岩露天風呂だ。
以前は混浴だったらしいが、今は男女別になっている。
30人が一度に入れる大きさで、様々な形をした大小の岩石で組まれ、底も自然石が敷かれた堂々たる露天風呂だ。
入浴しながら目の前の山峡を展望できるので爽快感・開放感が素晴らしい。
泉質は、透明なナトリウム・カルシウムー硫酸塩温泉で、泉温は43度強なので加温しているかもしれない。
肌触りに大きな特色は感じられなかった。
手前が大きい浴槽(やや温い)、奥が小さい風呂(熱め)
小さい方の風呂で、湯は大きい方に流れ込んでいる。
掛け湯
展望が素晴らしい端正な屋上露天風呂。左が熱めの湯。貸し切ることも出来る。宿泊者は50分1000円。立ち寄り湯の場合は入浴料金(1000円)以外に2000円の追加料金が必要。冬季は閉鎖されるようだ。
展望大浴場。大浴場とあるが小さめの内湯。メルヘンチックな雰囲気を漂わせていて、湯は他所の風呂より滑らかに感じられた。
最初から並べられていた料理
豚肉(牛肉だったかな?)の鍋
馬刺し(東館の宿泊客についたようだ)
朝食
夕食・朝食とも広間で頂く。
もともとは登山客相手であったろう旅館らしく(現にこの日も登山姿の客が多かった)、館内放送で「夕食の準備が出来ました」と案内したのは面白かった。
夕食は、山間の旅館らしく、容器は素朴、料理も一手間かけたものではないが、食にうるさくない私には何の文句もなし。
電話で予約を入れた際に、「トイレ付きの部屋は幾ら?」と聞いたところ、「ご予算は?」と逆に聞かれた。
4人1室で12,000円からとあったので、2人なら15,000円位かなと思ってそう答えたが、10,000円程度の本館の宿泊客と違ったのは馬刺しが出たことだった。
苦手の馬刺しだったが、これで3回目、慣れもあったのだろうが、とても美味しかった。
甲斐犬との雑種「伝助」
芦安温泉・岩園館 (山梨県)
これまであまり関心の無かった山梨県の温泉。しかし、多くの名湯・秘湯が点在していることが分かってきて、西山・奈良田・下部・川浦温泉と次々に宿泊・入浴していった。