上田市には、信州にあって大関・関脇クラスの別所温泉と鹿教湯温泉があり旅館の数も多い。
その鹿教湯温泉から東へ3km以内に大塩温泉と霊泉寺温泉があり、地元ではこれらを総称して丸子温泉郷と呼んでいて、国民保養温泉地に指定されている。
霊泉寺温泉は、美ヶ原の北麓にあって三方を山に囲まれ、湯治場としての素朴さが残る旅館6軒と共同浴場1軒だけの小さな温泉地だ。
内村川の支流・霊泉寺川にかかる赤い欄干の寺前橋を渡ると、右手に曹洞宗の霊泉寺があり、その奥に小さな旅館が軒を連ねる温泉街にいたる。
温泉街と言っても食事処も土産物屋も見当たらず、まるで時が止まったような静かな通りだ。
かっては霊泉寺の寺湯であったそうだが、その雰囲気が今も残っている。
一番奥には、古びたコンクリート造りの簡素な共同浴場があり、内湯がない時代の宿泊者は、ここの湯に浸かりに来たのだろう。
住 所 | 長野県上田市平井字唐沢口2515 |
電 話 | 無し |
交通機関 | 上信越自動車道東部湯の丸ICから約20km JR長野新幹線上田駅から千曲バス鹿教湯温泉行きで32分、霊泉寺温泉入口宮沢下車 徒歩25分 |
施設(日帰り用) | 特になし、霊泉寺の駐車場を利用。 |
宿 泊 | 不可 |
泉 質 | アルカリ性単純温泉 (源泉温度43.8℃ pH8.9) |
適応症 | 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照) |
入浴時間 | 外来入浴:7時〜21時 |
定休日 | 年中無休 |
入浴料金(外来) | 大人200円 小人(小学生・中学生)100円 |
入浴施設 | 男女別内湯各1 |
浴室備品 | シャンプー類は無し |
観光スポット | 霊泉寺(樹齢700年の大ケヤキ)、稚児ヶ淵、(以下30分〜2時間)善光寺、小布施、戸隠、軽井沢、美ヶ原、塩田平、海宿、上田城址、懐古園、松本城、上高地、安曇野、白樺湖 |
お土産・食事 | 周辺に食事処見かけなかった(不詳)。 |
近くの温泉 | 鹿教湯・大塩・浅間・別所・沓掛・田沢・美ヶ原・扉・崖の湯など |
上田市HP 観光HP 霊泉寺温泉HP |
http://www.city.ueda.nagano.jp/hp/index.html http://www.city.ueda.nagano.jp/hp/kanko/index.html http://reisenjionsen.com/about.html |
今回は6軒の旅館の一つ、清水屋で入浴後にやって来た。
タイル張りの浴室・浴槽。温泉が青く見えるのはタイルのため。泉質は無色透明、pH9弱のアルカリ性単純温泉。風呂の縁から贅沢に温泉が流れ出ていた。
同じ上田市にあって、別所温泉や鹿教湯温泉の陰に隠れて知名度が低い霊泉寺温泉だが、小さな旅館が連なる温泉街はまるで時が止まったような風情で好ましい。久しぶりに温泉街の一番奥にあるかけ流しの共同浴場に入浴した。
共同浴場外観
素朴な共同浴場の風情。
かなりの湯量が贅沢に落とされている。
平成18年3月に(旧)上田市と丸子町・真田町・武石村が合併して、新しい上田市が誕生した。
上田市は長野県の東部にあり、、塩田平と呼ばれる盆地の中にある.。東京から約190km、軽井沢や長野市からそれぞれ約40kmの距離である。
市域の北は上信越高原国立公園の菅平高原、南は八ケ岳中信高原国定公園に指定されている美ケ原高原などの有名高原があり、多くの観光客・ハイカー・スキー客を受け入れている。
また、市の中央部を千曲川(新潟県からは「信濃川」)が東西に通過、長野盆地へと流れている。
上田は、鎌倉時代幕府の信濃守護職、北条氏が塩田に居を構え、三代60年に渡り鎌倉の仏教文化を花咲かせた。この塩田平の別所温泉周辺は「信州の鎌倉」といわれ、安楽寺の日本で唯一の八角三重塔(国宝)をはじめ、国宝・重文に指定された数多くの歴史的建造物、史跡が残されている
また、上田市と言えば、戦国時代、父の真田昌幸、長男・信之、そして次男・信繁など真田一族が本拠を置いていた土地でもある。
時が止まったような温泉街に小さな旅館6軒と共同浴場が佇む。右奥に共同浴場。
信州の鎌倉・別所温泉も市域にある。この寺は、長野市善光寺と向かい合うように本堂が北を向いている事から北向観音と呼ばれる。
浴槽の縁から温泉が流れ出し、四方の床を濡らしている。贅沢な眺めだ。
施設名 : 共同浴場 (入浴日:2009.4.28 2回目入浴:2012年11月8日)