水菓子:いちごのアイス
香の物:赤カブ等
鍋物:猪鍋の味噌仕立て
お焦げ付きのご飯
ご飯は竈で炊く
油物:旬の物の天麩羅(コゴミ・タラの芽)
左の食材を瓦で焼く
強肴:飛騨牛瓦焼き
本物の炭を使って焼く
しのぎ:飛騨牛握り寿司(一方は炙ったもので美味)
蒸し物:甘鯛と竹の子の桜蒸し
お造り:海と川のお造り(川ふぐ=鯰も)
焼き物:岩魚の塩焼きと五平餅
前菜:9種の盛り合わせ
先付け:かわり豆腐・・摘み取ってきた土筆が上に)
食前酒:山桃
● 夕食
冷える人のためにひざ掛けも用意されている食事処。
夕食・朝食とも掘りコタツ式の食事処でとる。
料理は一品ごとに供され、その度に丁寧な料理の説明が付く。

山ぼうしでは「創作田舎料理」と称しているが、高級食材や地元の食材をふんだんに用い、それでいて嫌味に洗練されていない。

かと言って素朴が売り物の田舎・郷土料理ではなくて工夫と手間がかけられている。
最後のご飯まで手を抜いておらず、滋味豊か、ボリュームもあって、幅広い世代が満足する料理が並ぶ。

朝食も大変充実しており、温かな料理が多いのが嬉しかった。

食 事
館 内
上が本館・右が宿泊棟。「郷夢」とは「故郷に帰る夢」「故郷を思う夢」という意味だそうだ(女将からの回答)。
きりっとした美人若女将に聞いたが、宿は2007年8月に新築オープンしたもので、大女将の時代は民宿程度の「お宿はらだ」を経営していたそうだ。
たった3年余りでこれだけの高評価を得た若夫婦の手腕は特筆すべきものがある。


前述の通り部屋数は僅かに10室、8畳4室、10畳2室、8畳2間が1室、16畳の和洋室1室(すべてトイレ付)と半露天風呂が付いた10畳が2室ある。料金は2人1室の場合16,000円〜22,000円(税別)で、休前日は各2,100円アップとなる。(2010年12月末現在・・・詳細最新情報は宿のHP参照)
奥飛騨温泉郷では、新穂高・福地・平湯と宿泊してきたので、今回は新平湯温泉に泊まることにした。
人気の高い松宝苑が満員だったので、部屋数の少ない宿を第一条件にしてガイドブックとインターネットで調べた結果、行き当たったのがここ「郷夢の宿山ぼうし」だった。


事前に承知していなかったのだが、この宿の記事を作成のために口コミ評価を「じゃらん」で調べたら、今まで見たことの無い高評価に驚愕した。
「総合評価:4.9 ・・・部屋:4.8 夕食:4.9 風呂:4.7 朝食4.7 清潔感:4.9」

この口コミは、じゃらん経由で予約・宿泊した人だけが書き込み・評価が出来るシステムで、5点満点で3が平均である。
さらに驚くのは部屋数がわずか10室なのに、書き込んだ人数が156人(2010年12月30日現在)にも達することだ。
実際に宿泊してみて、この高評価がなるほどと実感できた。
国道471号線に面する「郷夢の宿 山ぼうし」、濃飛バス・禅通寺前バス停が目の前。
洗面所とトイレがカーテンで仕切られている。

口コミで見ると使いにくいと言っている人もいたが、トイレの閉所感が薄れてこちらの方が良い。
全室に4.5畳程度の囲炉裏の間がある。
演出でなく、炭が置いてあって実際に火を熾すことが出来る。
焦げ茶と黄土色のシックな8畳間(1階・蓬の間)に3畳程度の板の間がある。空気清浄機も置かれていた。トータルして当館最低料金の2人1室16,000円(税別)は割安だ。
風呂場へ行く階段には、一人用の昇降機が設置されている(他の場所にも設けられている)。
これまで宿泊した150館で初めて見る風景だった。
館内至る所に女将がいけた可愛い花が置かれている。
宿泊棟廊下は美しい黒と黄土色のハーモニー。靴のままで部屋まで行ける。
チェックインはここで。
黒い柱と梁で支えられた吹き抜け天井、館内は飛騨地方の古民家風の雰囲気。
蔵の湯は、内風呂と露天風呂がセットになった貸切風呂。特に石で造られた内湯が落ち着けた。当日、満室だったのに大浴場では他の客と出会わず、貸切風呂もいつ行っても入浴できた。
珍しい低い脱衣棚は圧迫感が無くて良い。
洗い場は木製の桶と腰掛
内風呂から続く小さめの露天風呂
源泉4本の混合泉で泉質は単純温泉、やや茶色に濁っている。
湯船の縁が檜の内湯、2mX4m程度、一度に4〜5人が入れる大きさ。この風呂はかけ流しだ。
風呂は男女別の内湯+露天風呂の他に、貸切風呂が2ヶ所あり、予約は無用で無料、空いていれば入り口にかかる札を「使用中」にして、1組40分程度を目安にして入浴する。
尚、日帰り入浴は可能で、午後3時〜9時まで、大人500円で入浴できる。(わたしのメモ帳にはこう記してあったが、念のため事前に電話で確認ください。)
風 呂
宿泊した「郷夢の宿山ぼうし」から徒歩7〜8分の親水公園を愛犬と一緒に散策。
新平湯温泉には複数のバス停がある。ここ禅通寺には円空仏が17体保存されているが公開されていないようだ。
川沿いにある温泉スポーツ施設「ヘルシーランド奥飛騨」で手軽に入浴も出来る。
ダムの滝をトンネルで裏側から見れる。
砂防ダムの下はトンネルになっていて対岸に出られる。
標高900mを流れる毛受母川(もずもがわ・・平湯川)の砂防ダムの滝(左奥にたるまの滝が見える・・・冬ライトアップ)。
水車と小川、のどかな風景だ。
親水公園入り口
新平湯温泉の中ほどにある親水公園で、垂間(たるま)の滝が遠望できる。
穂高連峰・槍ヶ岳・乗鞍岳など3000m級の名峰が聳える雄大な北アルプスの麓、合併前の旧上宝村は、飛騨地方の最奥に位置していたことから「奥飛騨」と言われてきた。

ここに点在する平湯・新平湯、栃尾福地新穂高温泉の温泉を総称して奥飛騨温泉郷と呼ぶ。
この温泉郷は日本でも有数の湯量を誇り、日本一の露天風呂王国(180ヶ所)である。

新平湯温泉は、北アルプスの主稜線上にあり、長野県と岐阜県に跨る活火山・焼岳(2455m)の西麓に位置する。

ここは奥飛騨温泉郷最大の温泉地であり、平湯温泉から栃尾温泉・新穂高温泉方面に向かう国道471号線沿い、約3kmに渡って大小・タイプの異なる旅館(ペンションを含む)30軒余りが立ち並んでいる。

国道を走る濃飛バスのバス停も数ヶ所に及んでおり、そのためまとまった温泉街は形成されていないが、土産物屋や食事処は比較的多く見かける。
国道471号線沿い、3kmに渡って30軒余りの宿・ペンションが点在する。
温泉名 : 新平湯(しんひらゆ)温泉
一部
新平湯温泉 郷夢の宿 山ぼうし (長野県)
所在地 : 高山市奥飛騨温泉郷 
じゃらんの口コミ評価で総合4・9点(156人平均・・・2010年12月30日現在)という驚異的な点数を得ている奥飛騨温泉郷・新平湯温泉の山ぼうしに宿泊、この高得点が納得できる一夜になった。

飛騨地方の中央に位置していた高山市だが、2005年2月1日、奥飛騨温泉郷が位置していた旧上宝村を含む近隣9町村と合併した。
これによって、東京都に匹敵する日本一広い面積を有する新しい高山市が誕生した。

高山市はもともと観光都市で、 高山陣屋などの歴史的建造物、からくり人形など飛騨の匠の技による華麗な屋台が引き回される高山祭(山王祭・八幡祭)。
さらに江戸時代から続く2ヶ所の朝市、飛騨の名物である飛騨牛朴葉焼/朴葉味噌・赤株から高山ラーメンに至るまで、郷土色豊かな高山市は多くの観光客を惹きつけてきた。

今回の合併により、北東部には槍ヶ岳・乗鞍岳・穂高連峰など3000m級の山々が連なる飛騨山脈(北アルプス)が市域に加わった。

さらに湯量豊かな平湯・新平湯・福地・栃尾・新穂高温泉と5つの温泉を有し、日本一の露天風呂数を誇る奥飛騨温泉郷を市域に組み入れ、一大観光都市となった。

新穂高ロープウエイ 山頂・西穂高口駅(標高2156m)から見る穂高連峰(最高峰3190m)。
住 所 岐阜県高山市奥飛騨温泉郷一重ヶ根832 
電 話 0578−89−2538
交通機関 ・長野道松本ICからR158で平湯温泉へ R471で新平湯温泉へ(約70分)
・東海北陸自動車道高山ICからR158で平湯温泉へ R471で新平湯温泉へ(約60分)
・JR高山駅から「新穂高温泉行き」バス乗車、「禅通寺前」下車直前
施 設(日帰り) ロビー、駐車場
宿 泊 10室(すべて囲炉裏・洗浄器トイレ付き)
8畳ー4室、10畳ー2室、8畳2間ー1室、16畳和洋室ー1室 半露天風呂付10畳ー2室ある。
料金は2人1室の場合16,000円〜22,000円(税別)で、休前日は各2,100円アップとなる。(2010年12月末現在・・・詳細最新情報は宿のHP参照)
泉 質 単純温泉(複数源泉の混合泉)
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴時間 宿泊者は24時間
立ち入り湯は午後3時〜9時(女将に確認してメモした記憶があるが不確実、立ち寄り湯が出来るかどうかを含めて事前に電話で確認ください
定休日 不定休
入浴料金 大人500円
入浴施設 男女別内湯・露天風呂各1 貸切風呂2(宿泊者専用と思われる・・・不確実)
浴室備品 シャンプー、ボディソープ、ドライヤー
観光スポット すぐ近くに親水公園、熊牧場平湯大滝
新穂高ロープウエー、上高地、乗鞍スカイライン、飛騨高山、飛騨古川、松本
お土産・食事 国道471号線沿い及び平湯温泉で
近くの温泉 新穂高温泉平湯温泉栃尾温泉福地温泉白骨温泉乗鞍高原温泉さわんど温泉坂巻温泉中の湯温泉、上高地温泉、焼岳温泉
高山市HP
高山観光協会HP
奥飛騨温泉郷HP

新平湯温泉HP
http://www.city.takayama.lg.jp/
http://www.hidatakayama.or.jp/
http://www.okuhida.or.jp/

http://www.shinhirayu.com/
データ (変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。)
部屋の入り口には靴を脱ぐ際に使える腰掛台が置いてある。我々年配者には優しい心遣いだ。
浴衣の変わりに着心地が良い作務衣。浴衣の着こなしが下手な我が身には嬉しかった。敷布団も、指圧効果があるものだそうで寝心地が良かった。
部屋から見るのどかな山里の風景。朝晩の愛犬との散歩が楽しかった。
大きな暖炉が設けられた談話室。宿泊棟の2階にもパソコンが使える談話室もある。
● 朝食
小鉢が沢山
豆腐
鮎の一夜干と茶碗蒸し
ちょっと分かり難いが朴葉味噌
広々としたこの露天風呂が貸切は贅沢。デッキの脇に設けられた五右衛門風呂がユニークだ。
2つ目の貸切風呂・里の湯は露天風呂と五右衛門風呂のセット。
ここも掛け流しと思われる。
単純温泉とは思えないぬるぬる感は、PHがかなり高いためだろうか。
風呂はどこも熱くはなく、40℃〜42℃の間だった。
暖炉が置かれた寛ぎのスペース、部屋の設計と家具の選択がマッチしてとても良い雰囲気を醸し出している。

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施設名 : 郷夢(きょうむ)の宿 山ぼうし (宿泊日:2010.4.28)