三朝温泉 三朝館 (鳥取県) 

一部

三徳川右岸には、かって三朝御三家と言われた斉木別館、万翆楼、依山楼岩崎がある。この内、斉木別館は、近年、愉快リゾートの傘下に入って、宿泊料金も下げられた。
格式からすると、斉木別館の代わりに旅館大橋が入るべきだろうが、規模からすると、ここ三朝館が入ってくる。


三朝館は、部屋数80室で三朝温泉で最も大きな宿だ。
目の前の三徳川を跨ぐかじか橋から見ると、鉄筋7階と5階建てから成る三朝館の大きさが改めて実感できる。

館内のロビー・ラウンジなどのパブリックスペースは、全般的に古びていて、高級感は感じられない。

宿泊料金は、平日、標準的な客室で2人1室1人14、000円〜17,000円程度で、御三家などと比べて低い設定になっている。

ここは、風呂の数の多さが売り物で、時間によって男女が交代する内風呂2ヶ所と露天風呂5ヶ所、他に有料の貸切風呂が2ヶ所ある。

中国地方を代表する名湯・三朝温泉は、ラジウムを含有する世界有数の放射能泉で知られ、三徳川(三朝川)の両岸に20数軒の大小の和風旅館が立ち並ぶ。左岸が三朝温泉発祥の地で老舗の小型旅館が点在し、飲食店・スナック・土産物屋・射的場等が温泉街を形成、右岸には大型旅館が点在している。
三朝館は右岸に在って、部屋数80室の大型旅館。宿泊料金は手頃で、1000坪の庭園に配置された沢山の露天風呂が自慢の宿で、日帰り入浴を積極的に受け入れている。

所在地 : 東伯郡三朝(みささ)町 
 データ (変更されている可能性もあります。お出かけ前に旅館HPなどでご確認ください。)

鉄筋7階と5階建の建物が鶴翼に広がる客室80の三朝館

温泉名 : 三朝(みささ)温泉 

「滝の湯」の20人が一度に入れる大きな内湯(竹取の湯)。2面に大きなガラス窓があって開放感たっぷりだ。

三朝館のHPでは、露天風呂の数がよく分からない。
ガイドブックに拠れば、風呂は内湯が男女交代制2、露天風呂が男女交代6となっている。

じゃらんの基本情報では、内湯男女各1 露天風呂男2女3となっているがどちらが正しいか不明。

何れにしても、1000円を払って入浴したのは「滝の湯」の内湯と露天風呂のみだ。

源泉は、含放射能ーナトリウムー塩化物泉で、風呂の一部がかけ流しのようで、入浴した滝の湯の露天風呂のHP解説にその旨の既述があった。

広いが天井が低くて、一昔前の雰囲気のロビー。

三朝館前の三徳川を跨ぐかじか橋中央に足湯が設けられている。

下から見上げると7階建は高い。


三徳川の両岸に20軒ほどの旅館が立ち並ぶ。写真右側が三朝発祥の地で、老舗の小さな旅館が温泉街の中に点在する。

東伯郡は伯耆(ほうき)国の東部であることに由来している。
三朝町は、鳥取県の中央部にある町で、県下で2番目に大きな町だ。
三朝町には自慢するものが2つある。三徳山三佛寺の投入堂と三朝温泉だ。

三徳山は標高900m、山全体が国の名勝・史跡に指定されており、2014年3月、一部地域が大山隠岐岐国立公園に編入された。
三佛寺はその三徳山に境内を持ち、寺伝によると、慶雲三年(706)に修験道の開祖である役小角(えんのおづぬ) が三弁の蓮花を散らしたところ、その一弁がここに落ちたので(他に伊予・石槌山と大和・吉野) 、堂宇を建てて修験の行場にしたと伝えられている。

その奥院である投入堂は平安時代の建築、垂直に切り立った絶壁の僅かな凹みに建てられた異色の建築物で国宝に指定されている。
投入堂を間近に見るためには、死者も出た険しい山道を登らないといけなく、参拝前には靴のチェックを受けなければならない。

施設名 : 三朝館 (入浴日:2015.6.4) 

「滝の湯」の露天風呂へは、内湯から階段を下って行く。広い庭園に露天風呂が3つある。

巨岩を配置し、20人が一度に入れる大きな露天風呂「かがみの滝湯」。

中国山地・三徳山の麓、三徳川(地元では三朝川と呼ぶ)の両岸に大小20数軒の和風旅館が建ち並ぶ三朝温泉は、鳥取県ばかりでなく山陰を代表する名湯と言って良い。

三徳川を跨ぐ三朝橋の左岸が温泉発祥の地で、車一台がようやくの通りの両側に、木屋旅館、橋津屋など老舗の小さな旅館や食事処・スナック・射的場などが立ち並んでいて、昔ながらの温泉街風情を残している。

一方、反対の右岸には斉木別館、万翆楼、依山楼岩崎、三朝館、大橋旅館など、高級・大型旅館が点在し、左岸とは別の趣きを呈している。
共同浴場は三朝温泉発祥の「株湯」と三朝橋の袂にある「たまわりの湯」、それに三徳川の河原にある無料の混浴露天風呂「河原風呂」がある。

温泉は、高濃度のラドン含有量を誇る世界屈指の放射能泉だ。
ラドンとは、ラジウムが分解されて生じる弱い放射線で、身体に浴びると新陳代謝が活発になり、免疫力や自然治癒力が高まる効果があるようで、すぐ近くには岡山大学病院三朝医療センターがあり、温泉療法の専門医がいる。。

住  所 鳥取県東伯郡三朝町山田174
電  話 0858−43−0311
交通機関 米子自動車道湯原ICから約40km
JR山陰本線倉吉駅から日ノ丸バス三朝温泉方面行きで20分三朝温泉下車。
日帰り施設 喫茶処、休憩所、ラウンジ、売店、駐車場
宿  泊 80室(洋室7 和室72 和洋室1)
14,000円〜25,000円前後(平日2人1室1人2食付き)
日帰り入浴時間 11時〜15時
泉 質 含放射能ーナトリウムー塩化物泉(68.2℃ pH7.5)
日帰り入浴料金 11時〜21時 大人1000円 小・幼500円
入浴施設 内湯:男1 女1 露天風呂:男2女3 貸切:2(有料)
観光スポット 三徳山三佛寺(投入堂)、倉吉市、小鹿渓、大山、鳥取市、蒜山高原
お土産・食事 温泉本通りに店舗有り
近くの温泉 関金温泉、吉岡温泉、鹿野温泉、東郷温泉はわい温泉浜村温泉湯原温泉
三朝町HP
観光協会HP
旅館組合HP

三朝館
http://www.town.misasa.tottori.jp/
http://www.misasa-navi.jp/
http://spa-misasa.jp/
http://www.misasakan.co.jp/spa/

1938年の創業時に設けられた露天檜風呂「いにしへの湯」。浴槽が桧、底には大小の石が置かれている。左側もに同じ風呂があって、両方とも屋根で覆われた全天候型になっている。

三徳川の左岸、三朝温泉発祥の温泉街。木屋・橋津屋などの老舗旅館・スナック・土産物屋・射的場等が立ち並ぶ。