海を見下ろす快適な洋室(710号室)他に和室・和洋室もある。
佐多岬、その向こうに開聞岳の頭が見える(部屋バルコニーから)
日没前、海岸で鎖を解かれ大喜びのアル。
海岸側から見たホテル、客室は70室弱ある。
泉質は塩化物泉で透明・塩味、源泉温度が43度なので加温の上掛け流しにしている。
風 呂
佐多岬・開聞岳が見える素晴らしいオーシャンビューの露天風呂。
15人くらいが入れる内湯。床・湯舟とも名称は不明だが高価そうな石材が使用されている。温泉が贅沢に掛け流しになっている。
所在地 : 指宿(いぶすき)市
温泉名 : 指宿温泉
指宿温泉 指宿ロイヤルホテル (鹿児島県) 
鹿児島県薩摩半島の最南端に位置する指宿市は、東は錦江湾を隔てて大隅半島と対峙し、南は東シナ海に望む風光明媚で観光資源に恵まれた街だ。

中央部には九州一の大きな湖、体長が2mを超える大鰻が棲み、正体不明の生物(ネス湖のネッシーにもじってイッシー)が目撃された池田湖がある。

また、南西部には標高924mの開聞岳が、別名・薩摩富士と呼ばれる美しいコニーデ型の山容を見せ、すぐ側にはトロピカルムード漂う長崎鼻があって観光客を集めている。

さらに市域全体が霧島火山帯に属していて、世界的に珍しい地熱を利用した「砂蒸温泉」で知られる大型の温泉地・指宿温泉が湯煙を上げている。

指宿温泉(郷)は、ハイビスカスや椰子の木が茂る南国ムードの温泉地だ。

一口に指宿温泉と言っても範囲が広く、温泉街の中心である摺ヶ浜の他に、数キロの範囲に点在する湯之里・二月田・弥次ヶ浜・湯乃里等の温泉の総称だ。

源泉数は800ヶ所と多く、湧出量は1日12万トンに達する。
宿は約40軒、年間観光客が300万人弱、宿泊客は91万人の大型温泉地だ(平成15年度)。

指宿温泉には、公衆浴場の数が多く、殿様湯・河原湯・玉利・弥次ヶ湯・村乃湯・市営元湯など、市営・公営・私営を含めると15軒以上ある。

また指宿と言えば、砂蒸しが有名で、摺ヶ浜にある「砂むし会館砂楽」で楽しめる。
住 所 鹿児島指宿市十二町4232−1
電 話 0993−23−2211
交通機関 九州自動車道鹿児島ICから指宿スカイラインを利用して約1時間
JR指宿枕崎線指宿駅からタクシー5分(バスで行けると思うが不詳)
施 設(日帰り) ラウンジ、駐車場(50台)
宿 泊 68室(和室・洋室・和洋室・・・すべてBT付)
2人1室で11,150円〜14,000円程度(料金は変動するので下記HP参照ください)
泉 質 塩化物泉 源泉温度:43℃
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
日帰り入浴時間 15時〜17時 19時〜21時(ガイドブックによるので電話で要確認
定休日 無休
入浴料金 大人 300円
入浴施設 内湯:男女各1 露天風呂:男女各1
浴室備品 シャンプー、ボディソープ、ロッカー、ドライヤー
観光スポット 開聞岳・長崎鼻・池田湖・開門山麓自然公園・フラワーパーク鹿児島・長崎鼻パーキング公園砂むし会館砂楽・知覧特攻平和会館
お土産・食事 土産は宿で可能、食事は温泉街に多数。
近くの温泉 成川温泉・山川温泉・川尻温泉・辻風丘温泉・開聞温泉、鰻温泉二月田温泉
指宿市HP
指宿観光協会HP

指宿ロイヤルホテルHP

http://www.city.ibusuki.lg.jp/
http://www.ibusuki.or.jp/modules/xfsection/index.php?category=1
http://www7.ocn.ne.jp/~royal/

雑記帳 指宿温泉は40年前は宮崎と並んで新婚旅行のメッカだった。昔の光いま何処。
データは変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。
新婚旅行以来40年ぶりにやってきた指宿温泉だが、当時の記憶のままで、明るく開放的で南国ムードたっぷり、開聞岳も優雅な姿を見せていた。
40年前に渡って観光した桜島。(指宿スカイラインから撮影)
開聞岳が遠くに見えてきた。
前日宿泊した湯川内温泉から国道328号線を南下、いったん鹿児島市内に入ってから指宿スカイラインに乗って、一路指宿温泉を目指した。

途中、錦江湾に浮かぶ桜島の堂々とした雄姿、そして間もなく遠くに富士山をもう少しシャープにした開聞岳が見えてきた。
紫色のサツマイモのアイスクリーム。
池田湖で食べたラーメン、美味しかった。
スコットランドはネッシー、池田湖はイッシー。
40年前は行けなかった池田湖観光。
海抜ゼロメーターから立ち上がる薩摩富士・開聞岳(標高924m)
あちこちで噴煙が舞い上がる鰻温泉。
南国ムードが漂う指宿
西郷隆盛も湯治した温泉だ。
第2回九州長期遠征の行程をプランニング中、最も迷ったのが指宿温泉に宿泊するかどうかだった。

九州最南端の温泉、行くも帰るも時間がかかる。
ここを止めれば、もう一度行ってみたい霧島温泉郷に、あるいは阿蘇山中の垂玉温泉山口旅館に泊まれるのだ。

しかし結婚して40年、新婚旅館で一泊した指宿温泉をこの機会に逃せばもう行けない。
ずっと山の中の温泉なので、開放的なシーサイドの温泉にも泊まってみたい。

そして、最終的な決め手になったのが、温泉サイト仲間のプースケさんから教えていただいた公衆浴場・二月田温泉殿様湯(湯舟に○に十の字の島津藩の紋が刻まれている)、そして以前から気になっていた鰻温泉に入浴できることだった。
とても広くて贅沢なロビー・ラウンジからは、佐多岬と開聞岳が見え、素晴らしい景色だった。(天候次第で遠くに屋久島も見える)
それからの宿選び。
指宿には「ホテル秀水園(プースケさんサイト参照)」という、料理と持て成しで評判の和風旅館がある。温泉街の中心にあり、指宿名物の砂蒸も近くにあってこれを体験できる。
しかし、料金が高い、それに上述の通りここではオーシャンビューのホテルに泊まりたい。
そこでいろいろ調べた結果、源泉掛け流しで料金がリーズナブル、「カツオのタタキが食べ放題だし、とても快適なホテルですよ」とのプースケさんの推薦もあって、温泉街から少し離れたここ指宿ロイヤルホテルに予約を入れた。

選択は正解だった。温泉街からは望めない佐多岬・開門岳がホテルのどこからも見えるオーシャンビュー、部屋・食事・温泉とも期待していた、あるいはそれ以上の満足感を得られた。
正面玄関、向こう側が海。
料 理
夕食は畳敷きにテーブルが置かれた食事処(大部屋)、朝食はレストランで頂く。海に面した指宿ではあるが、魚介類一色というわけではなかった。しかし売り物の「カツオのたたき」は大皿に盛られ、各人が好きなだけ取るようになっていて、これが好きな家内は何回も通っていた。豪華ではないが、宿泊料金からすれば満足できるものだった。
朝食は見晴らしの良いレストランでのバイキング方式、洋食のメニューがプアーなのが残念だった。
カツオのタタキ食べ放題
鹿児島特産豚の鍋
可愛く盛られた先付けとお造り
● 鹿児島
翌日、指宿市内の2つの共同浴場、「市営元湯温泉」「二月田温泉殿様湯」に入浴してから、錦江湾添いを走る国道226号線を北上、鹿児島市内の「仙巌園(磯庭園)」と「尚古集成館」を観光、その後九州自動車道に乗り、九州最後の宿泊地・平山温泉に向かった。
薩摩藩(正式には鹿児島藩)の島津家は、鎌倉時代初期に薩摩・大隈・日向の守護に任ぜられて以来の守護大名・戦国大名である。

1600年の関ヶ原の戦いでは西軍に味方したが、井伊直弼の取りなしで本領を安堵され、幕末維新まで、最高72万石(加賀100万石に続く)の大大名として存続した。

薩摩藩は明治維新に大きな役割を演じたが、これに先立ち、同藩は製鉄・製糸・造船などの諸産業を興し、維新に先駆けて日本の近代化に大きな貢献を果たした。

鹿児島県では、薩摩藩のこれらの遺産を「島津ヘリテージ」と呼んでいるが、その代表的なものが島津家別邸の
仙巌園(磯庭園)」と当時の産業を展示する「尚古集成館」である。
仙巌園(磯庭園)からは、目の前に噴煙を舞い上げる桜島が目前に見える。
庭園内の獅子乗大石灯籠。
様々な産業機器などが展示されている尚古集成館は、旧機械工場で国の重要文化財。
土曜日宿泊・2人1室12,600円(割安に思えた。)
施設名 : 指宿ロイヤルホテル  (宿泊日:2007.4.14)
鰻温泉では、地元の人が「遠くから来てくれたね〜」と言って、スメ(地熱蒸し器)で蒸かしたサツマイモをくれた。