平成１８年３月に（旧）上田市と丸子町・真田町・武石村が合併して、新しい上田市が誕生した。上田市は長野県の東部にあり、、塩田平と呼ばれる盆地の中にある.。東京から約１９０ｋｍ、軽井沢や長野市からそれぞれ約４０ｋｍの距離である。

市域の北は上信越高原国立公園の菅平高原、南は八ケ岳中信高原国定公園に指定されている美ケ原高原などの有名高原があり、多くの観光客・ハイカー・スキー客を受け入れている。
また、市の中央部を千曲川（新潟県からは「信濃川」）が東西に通過、長野盆地へと流れている。

上田は、鎌倉時代幕府の信濃守護職、北条氏が塩田に居を構え、三代60年に渡り鎌倉の仏教文化を花咲かせた。この塩田平の別所温泉周辺は「信州の鎌倉」といわれ、安楽寺の日本で唯一の八角三重塔（国宝）をはじめ、国宝・重文に指定された数多くの歴史的建造物、史跡が残されている

また、上田市と言えば、戦国時代、父の真田昌幸、長男・信之、そして次男・信繁など真田一族が本拠を置いていた土地でもある。

施設名　：　霊泉館　清水屋　（入浴日：２０１２．１１．８）

明治末期建築の木造２階建純和風の宿、使用するる部屋が僅かに４室（次の間付き　BT無し）、親子三代の常連客も多いと言うアットホームな持て成しが評判。
リーズナブルな宿泊料金もあって宿泊客の満足度はとても高い（上表）。

チェックインが午後１時という異例の速さ、逆にチェックアウトがどこも午前１０時なのにここは１１時、ほとんど丸一日滞在できるのが素晴らしい。

ここの料理もなかなかのようで、古いガイドブックで紹介されているご主人が作る虹鱒の奉書揚げは、いまも宿の名物料理のようだ。

立ち寄り入浴は、予約不要で大人５００円、時間帯は現地で確認してないが、ガイドブックでは午前１０時〜午後５時になっている。
風呂は小さめの内湯が２ヶ所のみ、温泉は単純温泉、立ち寄り湯のときは加温せず、宿泊の場合、季節によって加温するようだ。

上田市には、信州にあって大関・関脇クラスの別所温泉と鹿教湯温泉があり旅館の数も多い。
その鹿教湯温泉から東へ３ｋｍ以内に大塩温泉と霊泉寺温泉があり、地元ではこれらを総称して丸子温泉郷と呼んでいて（市町村合併で丸子町は上田市と合併したが）、国民保養温泉地に指定されている。

霊泉寺温泉は、美ヶ原の北麓にあって三方を山に囲まれ、湯治場としての素朴さが残る旅館５軒と共同浴場１軒だけの小さな温泉地だ。。
内村川にかかる寺前橋を渡ると、右手に曹洞宗の霊泉寺があり、その奥に小さな旅館が軒を連ねる温泉街にいたる。
温泉街と言っても食事処も土産物屋も見当たらず、時が止まったような静かな通りだ。
かっては霊泉寺の寺湯であったと聞くが、その雰囲気が今も残っている。
温泉街の一番奥には、古びたコンクリート造りの簡素な共同浴場があり、内湯がない時代の宿泊者は、ここの湯に浸かりに来たのだろう。

美ヶ原高原の東側、千曲川の支流・内村川の清流に沿って点在する三つの温泉、鹿教湯・大塩・霊泉寺温泉の３ヶ所を総称して丸子温泉郷と称している。霊泉寺温泉は、静かな山里にあって旅館５軒・共同浴場１軒だけの素朴な温泉地だ。この中にあって部屋数がわずか４室だが、口コミ評価が高い霊泉館清水屋に立寄った。

当日、男性用だった風呂は２ｍｘ１．５０ｍ位で。まだ湯はオーバーフローしてなかった。湯温は自分には嬉しい３８℃くらい、季節によるだろうが、宿泊客が入るまでは加温しない、という記事を見かけたので、入浴した時は加水・加温無しだろう。

男性用と同じ構造で、床や風呂は今時少ない小さなタイル敷き。女性用の方がやや大きく、すでに溢れ出ていた。泉質は単純温泉だが、かなりのキュキュ感があり、本当に単純温泉？と思った。

丸子温泉郷の中心・鹿教湯温泉のシンボル･五台橋。

温泉街の入口にある霊泉寺。