七味温泉 紅葉館 野天風呂 (長野県)

信州高山温泉郷の最深部、紅葉で有名な松川渓谷沿い、標高1300mに位置する七味温泉。その3軒の宿の一つ、洞窟風呂で知られる紅葉館に立ち寄り、硫黄臭漂う眺望抜群の露天風呂で入浴。続いて道路を挟んで反対側にある、同館の大女将が受付するという野天風呂に立ち寄った。

紅葉館は、宿泊したホテル渓山亭の道路を挟んだ反対側にあり、木造2階建て、部屋数10室の小規模旅館だ。

宿泊料金は、平日2人1室2食付きで1人10,000円〜14,000円前後とリーズナブル。

風呂は、それぞれ露天風呂に繋がる男女別の浴場があり、硫黄臭がする上質の含硫黄‐カルシウム・ナトリウム‐硫酸塩・塩化物泉がかけ流しで注がれている。
日帰り入浴は、玄関先の掲示では10時〜となっているが、終了時刻は不明だ。料金は大人500円。

紅葉館には、この風呂以外にもう一ヶ所、別料金で入浴出来る日帰り施設がある。

道を挟んだ向かいにある「野天風呂」で、大女将の隠居所と思える住居に付属して、露天風呂だけの日帰り施設がある。

ここの正式な施設名は定かではないが、入り口に「野天風呂」と書かれた看板が立てられていたので、「紅葉館 露天風呂」とした。

何れにしても、ガイドブックでは紹介されていない知る人ぞ知る日帰り施設だ。

志賀高原の横手山を源流とする松川。その上流、松川渓谷沿いに点在するわらび・子安・山田・松川渓谷五色・七味、そして松川から離れた笠岳の南斜面・1500m〜1700の高原にある奥山田温泉を総称して「信州高山温泉郷」と言う。

信州高山温泉郷へは2つのルートがある。

一つは表通りとも言うべきもので、上信越自動車道須坂・小布施IC方面から県道66号線に乗って、松川沿いに山田・五色・七味温泉へと向かう。もう一つは国道292号線(志賀草津道路)沿いの熊の湯温泉近くから県道66号線に乗り、奥山田温泉へ出る逆行ルートである。

七味温泉は山田温泉から高度を上げつつ車で15分ほど、温泉郷の最奥、標高1300mに位置する。
現在、旅館はわずか2軒(ホテル渓山亭、紅葉亭)で、この他には、日帰り施設として、ホテル渓山亭が運営する恵みの湯と旅館業は停止した山王荘、それに紅葉館の大女将が受け付けている別館露天風呂(呼称は野天風呂)の3軒がある。

因みに、七味とは、泉質が異なる7つの源泉をまとめ、混合泉として利用していたことに由来するようだ。

広いダートの駐車場に置かれたこの大きな看板「野天風呂」が唯一の目印。
背後は宿泊したホテル渓山亭。

普通の住宅で、ここに大女将が住んでおられるのかは不明。
料金(400円)は玄関を通って右に曲がった先のガラス窓を開けて支払う。

木造平屋の湯小屋。右側の白い建物の窓を開けると炬燵がある無人の居間らしき部屋。何回呼びかけても返事が無かったので、料金を置いて湯小屋に入った。

所在地 :上高井郡高山村

高山村は長野市の東20kmほど、県の北東部にあって東西に長い。村の三方を山に囲まれていて、善光寺平に向う松川扇状地に位置し、背後には、軽井沢と並んで信州を代表するリゾート地・志賀高原が広がっている。

村域の85%が森林で、その多くが上信越高原国立公園に指定されている。
県庁所在地の長野市からはおよそ20kmの距離にあり、上信越自動車道の須坂長野東ICと小布施スマートICから車で約20分だ。

村を流れる松川上流の渓谷は紅葉の名所として広く知られ、シーズンには観光客の車で渋滞が起きるほどだ。

高山村は「湯つづきの里」と称している。
これは、志賀高原の横手山を源とする松川の渓谷沿いと標高2076mの笠岳南斜面に7つの温泉が点在しているためだ

村の農業はリンゴ・ブドウなどの果樹を中心としている。
最初に高山温泉郷を訪れ、五色温泉に宿泊した11月上旬、県道沿いの果樹園には、たわわに実った真っ赤なリンゴが収穫を待っていた。

住 所 長野県上高井郡高山村牧2974−48(紅葉館)
電 話 026−242−2921(紅葉館)
交通機関 上信越自動車道須坂長野東ICから約30km
長野電鉄長野線須坂駅からバスで山田温泉、そこで送迎有り(宿泊の場合)、又は長坂駅からタクシー利用。
施 設(日帰り) 特に無し 駐車場有り
宿 泊 紅葉館で可
泉 質 含硫黄‐カルシウム・ナトリウム‐硫酸塩泉(源泉温度50.6℃ pH6.46)
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴時間 不明
定休日 不明
入浴料金 大人400円
入浴施設 男女別露天風呂
観光スポット 松川渓谷(紅葉狩)、小布施、志賀高原、リンゴ狩り
お土産・食事 手前の山田温泉で可能。
近くの温泉 蕨温泉、子安温泉、山田温泉、松川渓谷温泉五色温泉奥山田温泉、須坂温泉、熊の湯温泉ほたる温泉、その他志賀高原の温泉
高山村HP
観光協会HP

紅葉館HP
http://www.vill.takayama.nagano.jp/
http://members.stvnet.home.ne.jp/hin-nobe/html/
http://shitimi-kouyoukan.com/
データ (変更されている可能性もあります。お出かけ前にHPなどでご確認ください。)

風呂は露天風呂のみ。前方の浴槽が緑色、手前が青白濁。手前も激熱だったが、前方は手をちょんと付けるだけでもやけどしそうで、逆方向からの撮影を断念した。
温泉は、七味温泉の名称の由来に相応しく、数種の源泉の混合泉で、泉質は「含硫黄ーカルシウム・ナトリウムー硫酸塩泉」だ。

宿泊したホテル渓山亭の部屋から見た風景。左前方、橋を渡った先の木立ちの奥が立ち寄ったが紅葉館。その手前に同館の大女将が受付する「野天風呂」の一部が見える。

温泉名 : 信州高山温泉郷 七味(しちみ)温泉

信州高山高山温泉郷山田温泉風景館の名物渓流露天風呂

施設名 : 紅葉館 野天風呂 (入浴日:2014.7.31)