湯が冷めるのを防ぐために合成樹脂の板が風呂の半分を覆っていた。
石段を下った先に脱衣場と風呂がある。泉温は41℃程度で適温だった。
下駄箱に履物を置いてから暖簾をくぐる。
市営ということもあって、管理人が常駐している。
浴室は半洞窟風呂で、むき出しの起立した岩が風呂に圧し掛かっていて迫力満点だ。
風呂は一つの湯船を木の板で男女に仕切ってあり、一度に6〜7人が入れる大きさで自然石を敷き詰めたものだ。
53℃、湯の花が舞う単純温泉が掛け流しになっている。
奥にシャワーがついているが、シャンプー類は使用禁止になっているので、掛け湯・上がり湯に使用するものだろう。
宿泊した「ホテルいづみや」から徒歩で数分、白石川沿いの遊歩道を歩いた先、山の斜面と川の間にへばりつくようにしかつらの湯がある。
木造の小屋には管理人が常駐していてここで入浴料金を支払う。
料金は200円だが、私の場合、宿で貰った割引券を持参しているので100円になる。
入口にある下駄箱に履物を置いて、10段ほどの石段を下った先に簡単な脱衣場と風呂がある。
住 所 宮城県白石市小原坂上66
電 話 0224-22-1321 (白石市商工観光課)
交通機関 東北自動車道白石ICから15km
JR東北新幹線白石蔵王駅から宮城交通バス・関行きで26分 小原温泉下車すぐ
施 設(日帰り) 駐車場(旅館前の小原温泉駐車場を利用)
宿 泊 不可
泉 質 単純温泉 (53℃ 無色透明)
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
日帰り入浴時間 午前8時〜18時 冬季は17時迄のようだ。
定休日 無休
入浴料金 大人 200円 小原温泉宿泊者は宿で割引券を貰って100円
入浴施設 内湯男女各1
浴室備品 シャンプー類は無し(利用不可)
観光スポット 地元:長老湖・白石城・小原渓谷・七ヶ宿ダム・材木岩公園
周辺:蔵王・松島
お土産・食事 周囲に(多分)無し
近くの温泉 鎌先温泉・遠刈田温泉・蔵王温泉青根温泉峩々温泉
白石市HP
白石市観光協会HP
http://www.city.shiroishi.miyagi.jp/
http://www.shiroishi.ne.jp/htm/
雑記帳 この公衆浴場はチェックインまで知らず、同宿者から教えてもらって初めて分かった。
まさかこんな小さな温泉地に公衆浴場があるとは夢にも思わず、これを聞いたときは「儲けた!」と嬉しくなった。
施設名 : かつらの湯 (入浴日:2007.5.14)
所在地 : 白石市 
温泉名 : 小原(おばら)温泉
データ (データは変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。)
小原温泉 かつらの湯 (宮城県)
   
白石市は宮城県最南端に位置して福島県と境を接し、市域の西南から北東に向けて阿武隈川の支流、白石川が流れる。

白石川は国道113号線(羽州街道)に沿って流れ、いったん七ヶ宿湖に堰きとめられてからその後、景勝・小原渓谷を造形してやがて阿武隈川に合流する。
その小原渓谷に湧く湯が小原温泉だ。
市域内には、名湯として知られる鎌先温泉や白石湯沢温泉などもある。

市街区は元々仙台藩伊達家の支城があった城下町であり、復元された白石城や武家屋敷が現存する。
江戸幕府では、本来、一国一城制であるが、肥後八代藩などと並んで対象外とされ、明治維新まで存続した。

因みに、戊辰戦争当時、31藩により締結された奥羽越列藩同盟はこの城で締結された。
西に蔵王連峰、東に阿武隈山系を仰ぐ白石市の市街から西へ10km弱、急に道が上り坂となり、一挙に深山幽谷の気配が濃くなってくる。
緑深い山間には、白石川が削り取った小原渓谷が美しい景観を見せている。

小原温泉の宿はわずかに3軒のみ、温泉街は形成されておらず、白石川の渓谷沿いひっそりと佇んでいる。

800年以上前に発見されたそうだが、3軒の宿の創業は何れも江戸時代に遡り、その歴史を物語っている。

小さな温泉地だが、嬉しいことに、ここには市営の共同浴場がある。
「かつらの湯」がそれである。
昔から岩風呂として地元の人に利用されてきたが、長年の土砂堆積で閉鎖されていたものを、白石市が整備し平成16年9月にオープンさせた。
白石川が造形した小原渓谷。
白石川沿いにある共同浴場(かつらの湯)
小原温泉は白石川の渓谷沿いにひっそり湯煙を上げる小さな温泉地。ここに半洞窟風呂の公衆浴場・かつらの湯がある。