北アルプス最南端の雄峰、乗鞍岳(3,026m)の東側山麓、標高1,500mに広がる乗鞍高原。整備された道路の両側に立ち並ぶ白樺林が美しい

乗鞍高原(のりくら温泉郷)へは、国道158号線から分岐する2本のルートと奈川温泉方面からのルートがある。
松本方面からだと、前川渡から県道84号線(乗鞍岳線)で乗鞍高原に出るルート。よく整備された2車線の道路で、途中から乗鞍岳が見えてくる。
高山方面からだと、湯川渡から県道300号線(白骨温泉線)で白骨温泉を経由してスーパー林道を進む。このルートは道幅が狭く、現在、拡幅工事をしていて閉鎖中、平成24年11月に開通する予定だ。

乗鞍高原には旅館・ホテルペンション・民宿などが150軒以上あり、これに温泉が加わった高原リゾートを形成している。
温泉は7km先の乗鞍岳の山腹、湯川の河原から湧き出している単純硫黄泉を引湯している。湧出量は1,500リットル/分と豊富なので、多くの宿泊施設に配湯されている。この他に3本の源泉があるが何れも利用は限定的だ。
乗鞍高原から乗鞍岳を仰ぐ。

施設名 : 双色(ふたいろ)の源泉 山水館信濃 (宿泊日:2010.9.12)

乗鞍温泉郷は温泉街が形成されておらず、写真のように林間にホテルや旅館が点在している。

風呂は24時間入浴出来る内湯と露天風呂、それに貸切風呂が2か所ある。
貸切風呂は朝の6時に予約しておいたが、忘れられたのだろうか、フロントにスタッフがおらず鍵を借りられなくて入浴出来なかった。

源泉は中乗鞍の山腹から自噴する単純硫黄温泉(多くの宿で利用)と渓流わさび沢周辺から湧出するカルシウム・マグネシウムー炭酸水素塩冷鉱泉(加温)の2本を利用している。

前者は7〜8人が一度に入れる内湯に使われているが、pH3.2の強酸性で口に含むと猛烈な苦味がした。
後者は木造の露天風呂に使用されており透明で無味無臭、季節によって白・緑・茶色に変化するそうで、宿のHPでは両方とも掛け流しとしている。
露天風呂の方は、なぜか藻の様なものが繁殖してぬるぬるしていた。
これは一日でこうなる繁殖力のある藻なのか、それとも清掃が行き届かないためによるものかは定かでない。

緑っぽく白濁した単純硫黄泉の内湯。

のりくら温泉郷 双色の源泉 山水館信濃 (長野県)

焼物(岩魚塩焼、串に刺して)

椀物(信州蕎麦、天に刻み醤油漬け)

鉄板焼き(信州和牛のステーキ)

鍋物(かも鍋)

酢の物(ちぢみ蒟蒻・イタドリ・もって菊)

天麩羅(おかわかめ・ズッキーニ・ささげ)

お造り(信州名物・馬刺し)

八寸(辛味噌・番所うり・こも豆腐)

小鉢(わらび胡麻和え)

食前酒(クサスグリ酒)

食 事

館内は外観から想像するより新しくしっとりした雰囲気がある。部屋は西館2階の「やなぎらん」。床の間付きの10畳に8畳の和室で、料金は一人17,850円(多分最も高い部屋)でトイレ(ウォッシュレット)と洗面所は独立している。見晴らしはあまり良くない。

水菓子(信州リンゴのコンポート)

珍味(岩魚のたまご)

煮物(夕顔の煮物)

蓋物(蕎麦掻き 吉野葛仕立て)

のりくら温泉郷は少し前まで乗鞍高原温泉と呼称され、乗鞍岳の東麓、標高1500mの高原に位置する。源泉は主に7km離れた湯川から引き湯した強酸性の単純硫黄泉を利用している。
山水館信濃は旅館名が示す通り、この白濁した源泉とともにもう一本の透明な源泉を利用し、一度に2種類の源泉を楽しめる温泉宿だ。
住 所 長野県松本市安曇鈴蘭4298−6
電 話 0263−93−2301
交通機関 ・(東京から)長野自動車道松本ICから国道158号線等で約40km
・(大阪から)東海北陸道飛騨清美ICから(高山経由)国道158号線等で約95km
・松電新島々駅から松電バス鈴蘭行きバスで55分、乗鞍観光センター前下車
施 設(日帰り) 駐車場40台)
宿 泊 21室(BT又はT付)
9、000円〜18、000円程度まで
泉 質 単純硫黄泉 (泉温46.4℃ pH3.12)
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴時間 宿泊者:24時間
日帰り:午前12時〜午後8時
(現地で確認していません 電話で確認ください)
定休日 不定休
入浴料金 大人520円
入浴施設 内湯・男女各1 内湯:男女各1 貸切2
浴室備品(日帰り) シャンプー、ボディソープ、ロッカー、ドライヤー
観光スポット 上高地、乗鞍高原、乗鞍岳、安曇野、奥飛騨、高山、松本
お土産・食事 館内で昼食不可
近くの温泉 白骨温泉さわんど温泉、奈川温泉、奥飛騨温泉郷(平湯福地新平湯・焼岳・栃尾新穂高)、坂巻温泉中の湯、上高地温泉
長野市HP
乗鞍高原関連HP

山水館信濃HP
http://www.city.matsumoto.nagano.jp/
http://nagano.cside.com/norikura/index.htm
http://www.sansuikan-sinano.com/
データ (データは変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。)

意外に高級感がある浴室の廊下

雰囲気ある木造の洗い場

浴槽が緑色になっているのが分かる。

木造の露天風呂にはしっとりした透明なわさび沢源泉が注がれている。浴槽に緑色の藻の様なものが付着していた。

pH3程度の強酸性温泉だが、床も浴槽も柔らかみのある木造なので、気分的にしっとり感を覚えてしまう。

所在地 : 松本市安曇鈴蘭 

スキー客や登山客が多いせいだろうか、とにかく満腹させる量を出すらしい。

海の食材は一切無しで、本物の炭で焼く川魚や肉が美味しい。
その他の料理も凝ったものはないが、素朴で滋味豊かな料理が並ぶ。


それから洗練されているとは言えない山の中の旅館で、お品書きが添えられたのには驚いた。

温泉名 : のりくら(乗鞍)温泉郷
松本市の西方に位置する安曇は岐阜県に接し、槍ヶ岳・穂高岳・乗鞍岳などの山岳地帯から標高660m〜1、500mの乗鞍高原に及んでいる。
もともとは安曇村で、日本を代表する山岳観光地である上高地や乗鞍高原・白骨温泉等を村域に有していたが、2005年4月、松本市に吸収された。

この一帯は中部山岳国立公園に属する。
この国立公園は、新潟県、富山県、長野県及び岐阜県の4県にまたがり、日本を代表する山岳公園である。
北は立山・剣岳の立山連峰、白馬岳の後立山連峰から、南は槍・穂高連峰、乗鞍岳に至り、3000m級の名峰が連なる北アルプスと呼ばれる地域である。


乗鞍高原は、同じ信州の志賀高原や蓼科高原より狭く、その上アクセスも悪く華やかなリゾート地では無いが、標高があり自然豊かで、白樺林の合間からは3000mを越える雄峰・乗鞍岳が間近に見える。
また、名湯・白骨温泉もすぐ近くにある。


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御飯・味噌汁・漬物

風 呂

乗鞍高原の奥まった処に外観が山荘風、部屋数が21室(全室シャワートイレ付)の山水館信濃がある。
他のサイトでは分かりにくい場所にあると記述されていたが、幸い、私のナビは正しく案内してくれた。

宿泊料金は、2食付で9、000円〜18、000円程度まで、素泊まりや朝食付きのプランを利用すればさらに安く泊まれる。
(2011年4月現在・・・詳細・最新情報は下記のHPを参照されたく)

少し前までは館名の前に「にごり湯の宿」が冠せられていたが、最近「双色の源泉」と変更された。
これは白濁した温泉と透明な温泉の2種類が使われていることに由来している。

日帰り入浴を受け付けており、時間は12時〜20時まで(ガイドブックでは11時〜20時の記述もあり)、料金は大人520円(現地で未確認、これもガイドブック情報)である。


山荘風の外観、前に広い駐車場がある。

夕食・は炉のある食事処で。

オーソドックスな昔ながらの旅館の朝食。