水物(きんかんのコンポート)

止碗(香の物)

お凌ぎ(よもぎそば やまかけ)

台の物(飛騨牛朴葉みそステーキ)

強肴(飛騨牛ローストビーフ)

奥飛騨温泉郷にある6軒の日本秘湯を守る会の宿の一つ。

女性専用露天風呂は、混浴ゾーンと比べると狭い敷地に中小の露天風呂が4ヵ所造られており開放感に欠ける。短時間でもいいから混浴ゾーンを女性専用にすれば不公平感が少しは解消されるだろう。

屋根が付く木造の「朝霧」。

奥にあるもう一つの混浴露天風呂「おりひめ・ひこぼしの湯」

おかめ・ひょっとこの湯の男性側半分。

左が男性用内風呂、右が女性用で同じような造りだ。泉質は透明な単純泉、通常は加温加水無のかけ流しだが、夏季は山の水をうめ水に使用して温度を下げている。日帰り入浴について聞くと、夫婦2人で経営しており、風呂の清掃管理も大変なのでととも受け付ける余裕がないということだった。

客室7に対し、男女別内湯、浴槽が3ヵ所の混浴露天風呂、同じく4ヵ所の女性専用露天風呂、それに貸切露天風呂が1ヶ所の合計10ヵ所の風呂があり大変贅沢だ。

広大な敷地に設けられたこれらの露天風呂のほとんどをご主人が造り上げたという。
さらにご主人は風呂以外にも隣接する庭園も手掛け、かつ料理も担当しているといういうから驚かされる。


混浴の一番大きな風呂、「おかめ・ひょっとこの湯(宿の雰囲気からしてもう少し洒落た名前の方がいい)」は、左の写真の通り20人位は入れる大きさだ。

中央に大きな岩が置かれているので、女性も途中までは気兼ねなく入れる。

これと合わせ小さめの「おりひめ・ひこぼしの湯」と檜だろうか木造2人用で東屋がつく「朝霧」の3ヵ所の風呂が、一つの庭園を作りあげるように配置されて見事な造形美を見せている。
振り返れば錫杖岳、前方には焼岳、北アルプスの山々がこれに花を添えて、高原の爽快な入浴を存分に味わえる。

館内のあちらこちらに「女将手作りの小物と亭主手作りが融合(HPの文章のまま)

錫杖岳や焼岳が囲む。

小さな旅館やペンションが点在。

道路沿いに源泉が点在。写真は中尾3号泉(自噴 単純温泉)

壱の間

6月の平日、宿泊客が我々だけということもあって、最低料金の15,000円だったにもかかわらず部屋をランクアップしてくれた。
我々の「壱の間」は他と同じく居間+寝室スペース+シャワートイレ付で、飛騨家具と琉球畳の調和が素敵だ。
窓からは新穂高温泉の熱源である活火山の焼岳が眺望出来た。

部屋から見る活火山の焼岳(2,455m)は、岐阜県と長野県に跨る。

露天風呂は内湯から独立してるので一度着替えないといけない。

他に貸切風呂が1ヶ所あるが、当日、宿泊客が我々だけだったため、こちらには湯を張らなかったので入浴していない。

住 所 岐阜県高山市奥飛騨温泉郷新穂高温泉中尾
電 話 0578−89−2735
交通機関 長野自動車道松本ICから国道158・471・県道475号線で約70km
東海北陸自動車道飛騨清見ICから国道158・471・県道475号線で約65km
宿 泊 7室
平日:15,900円〜 土曜日:18,000円〜
(2013年1月現在)
最新詳細情報は下記HPで参照ください。
泉 質 単純温泉
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴時間(日帰り) 日帰り不可
入浴施設 内風呂:男女各1、露天風呂:混浴1 女性用1、貸切露天風呂1
観光スポット 新穂高ロープウエー、上高地、乗鞍スカイライン、平湯大滝高山、松本
近くの温泉 平湯温泉新平湯温泉栃尾温泉福地温泉白骨温泉乗鞍温泉さわんど温泉坂巻温泉中の湯温泉、上高地温泉、焼岳温泉
高山市HP
飛騨高山観光協会

奥飛騨温泉郷観光協会
中尾高原(温泉)HP
新穂高温泉HP
谷旅館HP
http://www.city.takayama.lg.jp/
http://www.hidatakayama.or.jp/
http://www.okuhida.or.jp/
http://nakao-spa.com/spa.html

http://shinhotaka.com/index.html
http://www.taniryokan.com/
データ (データは変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。)

新穂高温泉を流れる蒲田川の急流。左は当地のシンボル的存在の新穂高の湯

新穂高ロープウエイから見る穂高連峰。

北アルプスの懐奥に位置する奥飛騨温泉郷は、焼岳などの活火山を熱源とする平湯新平湯栃尾福地新穂高温泉の総称である。

44,000リットル/分を超える日本有数の湯量を誇り、旅館・ホテル・民宿・ペンションは全部で120軒余りある日本屈指の温泉地である。
また民宿でも露天風呂を有するほどの日本一の露天風呂王国であり、各温泉には無料または寸志で入浴できる共同浴場や露天風呂も多い。

この奥飛騨温泉郷中で、北アルプスの雄峰が迫る最深部にあるのが新穂高温泉で、旅館・民宿・ペンションが40軒ほど、5つの温泉の中で最も大きい。

新穂高温泉は、蒲田川沿いに旅館が並ぶ「蒲田川地区」、焼岳や錫杖岳などの荒々しい山容をまじかに見る小高い丘にある「中尾地区」と北アルプスの雄峰、穂高岳や槍ヶ岳が迫ってきて、フランス・モンブランに続く世界第二位の長さと言う新穂高ロープウエイに近い新穂高地区から構成されている。
多くの旅館の露天風呂からは北アルプスの山々を眺望でき、それらの山々の名称を用いた旅館・ホテルも多い。

飛騨地方の中央に位置していた高山市だが、2005年2月1日、奥飛騨温泉郷を持つ旧上宝村を含む近隣9町村と合併した。
これによって、東京都に匹敵する日本一広い面積を有する新しい高山市が誕生した。

高山市はもともと観光都市で、 高山陣屋などの歴史的建造物、からくり人形など飛騨の匠の技による華麗な屋台が引き回される高山祭(山王祭・八幡祭)などが有名。

さらに江戸時代から続く2ヶ所の朝市、飛騨の名物である飛騨牛朴葉焼/朴葉味噌・赤株から高山ラーメンに至るまで、郷土色豊かな高山市は多くの観光客を惹きつけてきた。

今回の合併により、北東部には槍ヶ岳・乗鞍岳・穂高連峰など3000m級の山々が連なる飛騨山脈(北アルプス)が市域に加わった。

さらに湯量豊かで、日本一の露天風呂数を誇る奥飛騨温泉郷を市域に組み入れ、一大観光都市となった。

入浴後の冷たい煎茶とウーロン茶が美味しかった。

湯上りの待ち合わせ場所。

宿泊者の好評の「谷の庵」。ご主人が造った庭と湯屋、奥には焼岳が見える。

館内各所の照明もお洒落。

爽やかな中尾高原を走る坂道の途中に谷旅館がある。

中尾温泉

食 事

露天風呂天国の奥飛騨温泉郷、同じ新穂高温泉でも標高1,100mの中尾高原には、ペンションを中心にした中尾温泉という独立したHPを有する温泉地区がある。
その中にあって「庭も露天風呂も料理もすべて主人が作ってしまう」と評判の谷旅館に宿泊、ラッキーなことに当日の客は我々だけだったので、10ヵ所の風呂を一昼夜独占してしまうという贅沢を味わった。

前菜(エビキャビア詰め)

小鉢(やまくらげ)

酢の物(太刀魚南蛮漬け)

造り(飛騨サーモン昆布〆

焼き物(岩魚奉書焼き)


飛騨らしく木材がふんだんに使われたロビー周り。囲炉裏端には飛騨の人形「さるぼぼ」も。

蒲田川からそれて少し登った先にある中尾高原には、ペンションを中心に20軒ほどが営業していて、焼岳や錫杖岳などの荒々しい山々がまじかに迫っている。
道路沿いに数カ所の源泉を見かけたが、単純泉・硫黄泉・塩化物泉の3種類の温泉が湧出している。この一帯は以前は中尾温泉と称していたと記憶するが、今は新穂高温泉に含まれている。

それでも中尾高原ー中尾温泉の独自のホームページを有しており、「活火山 焼岳源湯ー冬でも温くない95℃の高温泉」を誇らしく謳っている。

自動開閉、完全自動のトイレ。

独立した洗面所

ベージュ系で統一されたシックな寝室。

風 呂

夕食・朝食とも個室・堀炬燵式の落ち着いた食事処で供される。
個室から眺める風景も素晴らしい。
食事は(造園・風呂造りなどなんでもしてしまう「多能工」)ご主人が調理する。

一気出しだが、地元の食材を使用した一手間かけた女性に喜ばれそうな彩り豊かな料理が並ぶ。

飛騨牛ローストビーフ

前菜5品の一つ「豆の彩り寄せ」

切妻・緩やかな屋根の傾斜、飛騨地方の民家の形状を控えめに示しているが、見た目には大きめの個人自宅に思えてしまう。
しかし、横に周ってみると姿が一変し、複数の屋根が重なって重厚な佇まいを見せている。

それでも部屋僅かに7室、平成19年5月にリニューアルされて、すべての部屋が「居間+寝室+シャワートイレ付になっている。
料金は平日15,900円〜、土曜日18,000円、正月お盆などの特定日は別料金。

男4名以上のグループ、団体、大家族は受け付けず、カラオケ・マージャンの貸し出しもせず、夫婦カップルが静かに過ごす大人の宿である。

中央に張り出す大きな岩。向かって左側奥に女性専用露天風呂に通ずる出入り口、右側に男性用がある。

温泉名 : 奥飛騨温泉郷新穂高温泉 

施設名 : 谷旅館 (宿泊日:2012.6.21) 

所在地 : 高山市奥飛騨温泉郷新穂高温泉中尾

庭と山がを眺められるように横並びに置かれている。

しっかりした朝食、飛騨ではお馴染みの朴葉味噌が付く。

新穂高温泉 谷旅館 (岐阜県)