三徳川右岸に立ち並ぶ斉木別館、三朝館、万翆楼、依山楼岩崎をかって「三朝4館」と呼んでいたが、創業明治10年で三朝温泉随一の名門・斉木別館が、経営不振で競売に付されて湯快リゾートに、万翆楼が勝浦御苑グループに買収され、2館が外部資本となった。

斉木別館の湯快リゾートは、経営が行き詰った高級旅館を買収して、サービスなどを省いて廉価な料金で提供するのを経営方針としている。それ故、この買収によって斉木別館の料金が引き下げられて、手頃な料金で泊まれるようになったが、高級旅館の範疇からは外れた

本庭園が広がる敷地に3棟の宿泊棟があり、部屋数は70室(洋室5和室62和洋室1その他2室)、宿泊料金は最安値プランで、平日2人1室1人10,000円程度から有る。

風呂は、男女別の内湯と露天風呂があるが。浴槽は大きいものの、浴室全体の造りは機能中心でやや味わいに欠ける(その他に貸切風呂が一ヶ所ある)。
日帰り入浴が可能で、時間帯は11時〜21時と長く、入浴料金は1500円と高いが、タオル2種が貸出される。

三朝温泉 斉木別館 (鳥取県) 
データ (変更されている可能性もあります。お出かけ前に旅館HPなどでご確認ください。)

かって三朝4館(斉木別館・万翠楼・三朝館・依山楼岩崎)の筆頭にあった明治10年創業の斉木別館だが、経営不振により湯快リゾートの傘下に入った。
これにより高級路線から転身、以前より利用しやすい宿となった。
但し、ここは宿泊して料金値下げの恩恵を実感すべき宿で、1500円の高額料金を支払ってまで日帰り入浴をする宿ではない。

住  所 鳥取県東伯郡三朝町山田70
電  話 0858−43−0331
交通機関 米子自動車道湯原ICから約40km
JR山陰本線倉吉駅から日ノ丸バス三朝温泉方面行きで20分三朝温泉下車。
日帰り施設 湯上り処、ロビー、駐車場
宿  泊 70室((洋室5和室62和洋室1その他2室)、)
平日2人1室1人で10,000円程度から(最新・詳細情報はこちら参照ください)
日帰り入浴時間 11時〜21時
泉 質 単純弱放射能線(62.8℃ pH6.8)
日帰り入浴料金 大人1500円(タオル・バスタオル付き)
入浴施設 男女別内湯各1 男女別露天風呂各1 貸切風呂1ヶ所(有料)
観光スポット 三徳山三佛寺(投入堂)、倉吉市、小鹿渓、大山、鳥取市、蒜山高原
お土産・食事 温泉本通りに若干の店舗有り
近くの温泉 関金温泉吉岡温泉、鹿野温泉、東郷温泉はわい温泉浜村温泉湯原温泉
三朝町HP
観光協会HP
旅館組合HP

斉木別館HP
http://www.town.misasa.tottori.jp/
http://www.misasa-navi.jp/
http://spa-misasa.jp/
http://saikibekkan.jp/

東伯郡は伯耆(ほうき)国の東部であることに由来している。
三朝町は、鳥取県の中央部にある町で、県下で2番目に大きな町だ。
三朝町には自慢するものが2つある。三徳山三佛寺の投入堂と三朝温泉だ。

三徳山は標高900m、山全体が国の名勝・史跡に指定されており、2014年3月、一部地域が大山隠岐岐国立公園に編入された。
三佛寺はその三徳山に境内を持ち、寺伝によると、慶雲三年(706)に修験道の開祖である役小角(えんのおづぬ) が三弁の蓮花を散らしたところ、その一弁がここに落ちたので(他に伊予・石槌山と大和・吉野) 堂宇を建てて修験の行場にしたと言われている。

その奥院である投入堂は平安時代の建築、垂直に切り立った絶壁の僅かな凹みに建てられた異色の建築物で国宝に指定されている。
投入堂を間近に見るためには、死者も出た厳しい山道を登らないといけなく、参拝前には服装と靴のチェックを受けなければならない。

施設名 : 斉木(さいき)別館 

中国山地・三徳山の麓、三徳川(地元では三朝川と呼ぶ)の両岸に大小20数軒の和風旅館が建ち並ぶ三朝温泉は、鳥取県ばかりでなく山陰を代表する名湯と言って良い。

三徳川を跨ぐ三朝橋の左岸が温泉発祥の地で、車一台がようやくの通りの両側に、木屋旅館、橋津屋など老舗の小さな旅館や食事処・スナック・射的場などが立ち並んでいて、昔ながらの温泉街風情を残している。

一方、反対の右岸には万翠楼、依山楼岩崎三朝館大橋旅館など、高級・大型旅館が点在し、左岸とは風景が大きく異なる。共同浴場は三朝温泉発祥の「株湯」と三朝橋の袂にある「たまわりの湯」、それに三徳川の河原にある無料の混浴露天風呂「河原風呂」の3つがある。

温泉は、高濃度のラドン含有量を誇る世界屈指の放射能泉だ。ラドンとは、ラジウムが分解されて生じる弱い放射線で、身体に浴びると新陳代謝が活発になり、免疫力や自然治癒力が高まる効果があるようで、すぐ近くには岡山大学病院三朝医療センターがあり、温泉療法の専門医がいる。

所在地 : 東伯郡三朝町三朝(とうはくぐん みささちょう みささ)

三徳川(三朝川)河畔の湧く三朝温泉。写真の右岸は、中・大型旅館が立ち並ぶ。

三朝温泉のシンボル、開放的な「河原風呂」

温泉名 : 三朝(みささ)温泉 

じゃらん クチコミ総合4.4 (2015.9.6現在)

部 屋 4.5 風 呂 4.3
朝 食 4.0 夕 食 4.2
接客・サービス 4.2 清潔感 4.3

温泉成分が付着した湯口。

客室70に応じた広い脱衣所。

かっての高級旅館の雰囲気が残るシックなロビー。日帰り客を丁寧に迎える。

大がかりなジャグジーがついた大浴場。20人以上が一度に入れる大きな浴槽だが、機能的過ぎてやや情緒に乏しい。
泉質は単純弱放射能線(ph6.8 62.8℃)で、色・香り・肌触りなどに特色は無い。

半分以上が屋根に覆われた露天風呂もかなり広い。ここも端正な造りで清潔感がある。時間帯のせいだろう、湯はちょろちょろ程度しか落されてなかった。

堂々とした鉄筋7階建、5階建を含む3棟から成る斉木別館。堂々たる外観なので、日帰り入浴は少々気が引ける。
イメージダウンを回避するためか、湯快リゾートの傘下に入った旨の記載は、ここのHPでは見当たらなかった。