湯西川温泉 湯西川水の郷 (栃木県)

平家の落人が住み着いたという伝承が残る湯西川温泉は、日光国立公園内にあって、湯西川沿いに20軒弱の旅館が営業している。
湯西川水の郷は、湯西川ダム建設により湖底に沈んだ地域の振興のために建設された温泉施設で、渓谷を見下ろす露天風呂が素晴らしい。

ここは、標高707m。いかにも平家落人伝説が残りそうな奥深い山間にある。左は敷地内にある大吊り橋。右は湯西川の河原。

所在地 : 栃木県日光市湯西川

日光市域内には、規模の大小、雰囲気が異なる多数の温泉が湯煙を上げている。鬼怒川・川治・日光湯元・中禅寺・川俣・奥鬼怒・湯西川などがそれである。

湯西川温泉はその名の通り、福島県との県境、枯木山(1755m)に源を発する利根川水系の湯西川渓谷沿いにある。
国道121号(会津西街道)から、五十里湖に沿う県道249号に乗って、西へ10kmほど、標高700m〜750の山間ににあり、秘湯と言って良いロケーションだ。
地図上では毛髪の様な細い県道249号だが、走ってみたら往復合計2車線の整備された道路で、運転に不安は全くなかった。


湯西川は、壇ノ浦合戦で敗れた平家の一族が追手を逃れてここに住み着いたという伝承が残る地で、今でも、かん高い鳴き声を上げるニワトリを飼わないそうだ。
創業1666年(寛文6年)創業の「伴久」は、平家直孫の宿と謳っている。

現在17軒の旅館が営業しており、共同浴場・日帰り温泉も4ケ所ある。

日光市は栃木県の北西部に位置し、北は福島県、西は群馬県に接していて、県土の4分の1という広大な面積を占めている。
日光市街地は、県庁所在地の宇都宮市から西へ約30km、日光国立公園の中心として国内外から多くの観光客を集めている。

市域には、1999年12月に世界遺産に登録された東照宮をはじめとする「日光の社寺」、標高1,269mにある中禅寺湖、そこに聳える2,484mの男体山、日本三名瀑の一つである華厳の滝をはじめとする日光47滝など、数多くの観光スポットを有している。

冬には氷点下20度を超え、春から夏にかけてはさまざまな高山植物が可憐な花を咲かせる戦場ヶ原や霧降高原、中禅寺湖・湯ノ湖をはじめとすする大小さまざまな湖沼がある。

まさに国立公園に相応しく、華麗で変化に富んだ自然をいたる所で見ることが出来る。

温泉にも恵まれ、関東有数の大温泉地・鬼怒川をはじめ個性の異なる温泉が市域に湯煙を上げている。

住 所 栃木県日光市湯西川473−1
電 話 0288-98-0260
交通機関 日光宇都道路今市ICか鬼怒川温泉・川治温泉経由で1時間
野岩鉄道会津鬼怒川線湯西川温泉駅から日光交通バス湯西川温泉行きで20分
宿 泊 不可
泉 質 アルカリ性単純温泉(pH9.5)
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴時間 5月〜11月 9時〜19時
12月〜4月 10時〜18時
定休日 毎週水曜日
入浴料金 大人 500円 (日光市民は300円)
入浴施設 内風呂男女各1,露天風呂男女各1
観光スポット 道の駅湯西川、水の郷
イベント:
・かまくら祭
1月下旬〜3月中旬のかまくら祭の時期には河川敷に約1200ものかまくらが作られ、ろうそくの明かりが灯る週末の夜は特に幻想的な風景が広がる

・平家大祭
6月に行われる。鎧兜の武者や雅びやかな姫が湯殿山神社から平家の里までの約2kmの道のりを練り歩く平家絵巻行列。
日光、那須・鬼怒川
福島県に入って大内宿・塔のへつり・南会津等も遠くない。
お土産・食事 温泉街に蕎麦屋、豆腐屋等あり
近くの温泉 塩原11湯、鬼怒川温泉、那須温泉郷、川治温泉川俣温泉、日光湯元温泉中禅寺温泉湯野上温泉芦ノ牧温泉東山温泉南会津の温泉群
日光市HP
観光協会HP

水の郷HP
https://www.city.nikko.lg.jp/
http://www.nikko-kankou.org/
http://yunishigawa-mizunosato.jp/
データ (変更されている可能性もあります。お出かけ前に当該施設のHPなどでご確認ください。

湯西川温泉の入り口に、湯西川ダム建設に伴い水没する地域振興のために建設された「水の郷観光センター」がある。

周囲を山々に囲まれた標高700m、湯西川源流を見下ろす台地を切り開いた広い敷地に、「湯西川 水の郷」と呼ぶ入浴施設とともに、飲食処、物産販売所、休憩室,、文化資料展示場、観光農園などが併設されている。

観光の呼び物として、広い河川敷を持つ湯西川を跨ぐ大吊り橋が設けられていて、その先に続く遊歩道が現在建設中だ。
県はおろか国の助成があって、はじめて建設出来る施設だ。

内湯はお金をかけてるが少々味気ない造り、一方、露天風呂は展望も良好で、自然石を巡らした浴槽も風情があって、心地よい入浴が楽しめる。

温泉は単純温泉だが、pHが9.5もあるアルカリ性温泉なので、滑らかさが半端ではない。

温泉の営業時間は午前9時〜午後5時(冬期は異なる、定休日:毎週水曜日)、料金は大人500円(日光市民は300円だ)。

温泉名 : 湯西川(ゆにしがわ)温泉

湯西川源流域に立つ「水の郷」

紅葉に彩られた渓谷を見下ろす露天風呂の眺望は一級品だ。

清潔感漂うけっこう広い内湯だが、逆に情緒に欠ける嫌いがある。アルカリ性のため、ヌルスベ感はたっぷり。

湯西川の源流地域にある湯西川温泉は、平家落人伝説が伝わる。

海抜高度1,269m、人工湖を除いて日本で一番高い所にある湖。背後は標高2486m、日本百名山の男体山。

施設名 : 湯西川 水の郷 (入浴日:2015.10.20)

内湯から続く露天風呂は、優に10人が一度に入れる大きなもの。見晴らしは当然だが、岩石で縁取られた造りも内湯より断然雰囲気が良い。