朝食もちょっと地味

立ち寄り入浴は午後1時〜4時まで、料金は800円で、事前に入浴出来るか電話で確認した方が良い。

男風呂は3mx2.50m程度の内湯と畳1畳程度の小さな露天風呂(右)がある。

源泉は湯畑源泉、温度が55℃程度だから加水・加温無しでかけ流しにされている。

草津温泉 日新館 (群馬県)

草津温泉のシンボル・湯畑から徒歩1分、創業が江戸初期、草津一の老舗宿で家庭的な日新館に宿泊した。

所在地 : 吾妻郡草津町  

pHが2.2の強酸性だが、浸かったときの印象は肌にピリピリする感覚はなく、どちらかと言うとマイルドな感じだったのが不思議だった。

ここらが湯畑源泉が草津一の泉質と言われる所以だろうか?。

和風村は、古き良き時代の草津温泉を再現しようと集まった14軒の格式ある老舗宿の総称だ。

山本館
松村屋・大阪屋・益成屋・湯元館・ての字屋・奈良屋草津ホテル・旅館たむら・群龍館・つつじ亭・ひのき亭牧水・日新館・望雲の14館。

この14宿のいずれかに宿泊した場合、(湯巡り)通行手形を1000円で購入出来る(1冊3名まで2年間有効)。

この手形を持参し、最初に湯畑近くの「草津山光泉寺・薬師堂」にお参りし、寺務所に用意された御朱印を通行手形に押してから、好みの宿の内湯に向かう。

この場合、入浴料金・大人一律700円を各宿に支払って入浴できる。
多くの宿の日帰り入浴料金は1000円程度が多く、3軒入浴すれば元が取れる勘定になる。

その上、日帰り入浴を行っていない高級旅館にも、この手形を見せれば堂々と入浴出来るのがメリットだ。
各旅館ともこの手形を見せると丁寧な応対をしてくれる。

入浴時間帯は宿によって異なり(和風村HP参照)、最短の「ての字屋」は12時〜14時、「つつじ亭(通常の外来入浴不可)」は12時半から14時までとなっていて、よほど早く現地に到着して、行動計画を立てておかないと入浴できない。
(今回、この二つは到着時間の関係で入浴できなかった)。

5ヶ所で入浴して、手形のスタンプが5個が集まると、これを泊まった宿で見せると感謝状と記念品が贈呈される・

草津温泉は標高約1200mの高所にある。
草津のシンボル・湯畑には「ここの標高は1,156m」と彫られた石の標識が置いてある。

その草津だが、温泉力という視点では日本一の温泉地と言っていいだろう。その理由として次のようなものが挙げられる。

●万代・湯畑・西の河原・白旗など、周辺を除く温泉地内だけの源泉で日本一の自噴湧出量があり、しかもすべて加温不要の高温泉である。
(草津が約23,300リットル/分、続く別府は15,200リットル)
●温泉街内のすべての旅館の風呂が源泉掛け流し。
●1円玉が1週間で消滅するというpH2前後の強酸性温泉とその効能。
●さまざまな形態の宿が150軒もあり、予算・好みに応じて幅広い宿選びが可能。
●すべて掛け流しで無料(志納)の共同浴場が18ヶ所もある。
●日本で1,2位を争う強大な露天風呂がある。
●時間湯・湯もみといった温泉文化が継承されている。

草津温泉のシンボル・湯畑

住  所 群馬県吾妻郡草津町草津368
電  話 0279−88−2013
交通機関 関越道渋谷伊香保ICから国道353・145.292号線で60km
上信越道碓井軽井沢ICから県道43・国道146・292号線で55km
(道路状況・景色などから、軽井沢経由がお勧め)
JR長野原草津口からJRバス(25分)
JR軽井沢から草軽バス(80分)
施  設(日帰り用) ロビー休憩、駐車場(12台)
宿  泊 12室
8畳5室 10畳4室 12畳1室 14畳1室 17.5畳1室 (何れもシャワートイレ付き)
料金13,800円〜(2010年7月現在 詳細は下記HP参照)
入浴時間 立ち寄り入浴:午後1時〜午後4時(要確認)
定休日 年中無休
泉 質 湯畑源泉 硫酸塩・塩化物温泉 泉温55.1℃ pH2.2
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴料金(日帰り) 大人 800円
入浴施設 内風呂:男女各1(女風呂は浴槽が2つ) 露天風呂:男1(畳1畳程度の小さなもの) 貸切風呂は無い
浴室備品(日帰り) シャンプー、ボディソープ、ロッカー、ドライヤー
観光スポット 湯畑、西の河原、熱の湯(湯もみショー)、ベルツ記念館、片岡鶴太郎美術館、軽井沢、浅間山(鬼押し出し)、白根山(湯釜)

草津から万座・志賀高原に続く国道292号線(志賀草津道路)は、雄大な山並みを縫うように走る快適な山岳道路。途中、有毒ガスが発生して立ち入り駐車禁止の殺生河原、日本百名山の一つである白根山(コバルトブルーの湯釜が素晴らしい)、国道の中では最も高い「渋峠」を通過して行く、日本有数の大パノラマ山岳道路だ。
お土産・食事 温泉街に食事処・土産物屋多数
近くの温泉 草津温泉の数多い外湯巡り(西の河原、熱の湯、大滝乃湯、白旗の湯、千代の湯等)
万座温泉尻焼温泉、花敷温泉、湯の平温泉沢渡温泉、川中温泉(日本三美人湯の一つ)など多数
草津町HP
観光協会HP
旅館協同組合HP

日新館HP
http://www.town.kusatsu.gunma.jp/
http://www.kusatsu-onsen.ne.jp/
http://www.yumomi.net/
http://www.nisshinkan.com/
データ (変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。)

風 呂

施設名 : 日新館 (宿泊日:2009.10.22)

家庭的な雰囲気のフロント・ロビー

温泉名 : 草津温泉

日新館の隣に落ち着いた雰囲気の喫茶店がある。
「茶房ぐーてらいぜ」、ドイツ語で「良い旅を」の意味だが、ここは日新館が経営している。

もともとは風呂場だったので、高い天井に巡らされた梁や湯気抜きなど、重厚かつクラッシックな雰囲気を醸し出している。

宿泊に関係なく、コーヒー好きの方は、出窓から湯畑を見ながら旅情とコーヒーを味わっては如何。

国道で最も高い峠(渋峠 2172m)を越える志賀・草津道路(国道292号線)。

草津町は人口約7,600人、群馬県の北西部に位置し、東西9km・南北8km、北と西には三国山脈の2,000m級の山々がそびえ、東と南は海抜約1,200mの高原となって開けている。

町は日本列島のほぼ中央に位置しており、上信越高原国立公園に含まれる草津白根山周辺は、太平洋と日本海の分水嶺となっている。

それを縫うようにして、町の北西には志賀草津道路の別名を持ち、国道として最も高い峠・渋峠を通過し、大パノラマを楽しみながら志賀高原に抜ける国道292号(冬季閉鎖)が走っている。

沿線沿いにはコバルトブルーの神秘的な湯釜を持つ活火山の白根山、複数の宿がある温泉地としては、もっとも標高が高い万座温泉が湯煙を上げ、やや離れて南には日本一の避暑地・軽井沢そして鬼押し出しで有名な浅間山がある。

この二つの活火山に挟まれた草津温泉は、日本で一、二を争う実力派の大温泉地である。

料 理

夕食・朝食とも畳の広間で取る。
夕食は入った時にすべて並べられていて、温かいものは温かく、冷たいものは冷たく、と言う訳にはいかない。メニューもごく家庭的なもので、料理に拘る方には不満が残るかもしれない。

「和風村」で雪駄をGET

日新館は草津温泉のシンボル・湯畑から徒歩1分の距離にあり、隣には18ヶ所ある共同浴場の1つ、千代の湯がある。
300年を越える老舗が珍しくない草津だが、ここは江戸時代初期の創業で、草津温泉で最も古い旅館である。

外観は白壁のシンプルな造り、客室がわずか12室のこじんまりした宿で、フロントやロビーも家庭的な雰囲気だ。
部屋は8畳と10畳が中心だが、これ以上広い部屋もある(いずれもシャワートイレ付き)。

宿泊料金は2名1室で13,800円からだが(2010年7月現在)、宿泊人数・曜日・シーズンなどによって異なるので、予約の際は下記HPを参照ください。
宿泊した部屋は25号室で10畳、料金は3人1室で1人14,850円だった。

歴史が古いだけに文人墨客の滞在が多く、書画などがかなり残っている。常時展示されているわけではないので、宿に頼んで見せてもらおう。

宿泊する日新館でく通行手形を購入。
先ずは湯畑に近いく光泉寺の階段を
100段ほど上がり、寺務所で御朱印を押してから、1番目の宿、純和風の風情たっぷりの奈良屋に向かった
2番目は隣、大正時代に建てられた数寄屋造りの山本館、3番目は「せがい出し梁造り」の大阪屋。
4番目に大阪屋の向かいにあるこれまた和風の「松村屋」で入浴。
宿泊する日新館も和風村のメンバーなので、ここを加えて一気に5館を制覇した。

この間1時間20分、別行動を取った仲間との集合時刻に間に合った。
日新館に戻り、フロントに御朱印と4館のスタンプがついた通行手形を渡した。
5館制覇の賞品は草津温泉の刻印が押された下駄だったが、年寄りに下駄は危険。無理を言って雪駄を頂くことにした。

湯畑のすぐ近くにある日新館。