揚物:牡蠣の春巻き揚げ・零余子・菊の葉
お通し:生湯葉・生海胆・オクラ

男女別の巾着。

館内いたる所に花が生けてある。

洗面所とトイレ(シャワー付)は独立・清潔。

最新型の液晶TV。

お茶請に果物もつくのが珍しい。

10畳和室+4畳くらいの広縁。真新しく、掃除が行き届きクリーン、窓から見事な庭園が見える。


宿泊した笛吹川温泉のすぐ近くに恵林寺(えりんじ)がある。

ここは鎌倉時代、甲斐国の守護職であった二階堂貞藤が夢想疎石を招いて開山。
甲斐の臨済宗の中心となったが、応仁の乱で荒廃する。
その後、甲斐武田氏の菩提寺となって復興、武田信玄が美濃崇福寺から快川紹喜を招いた。
信玄の葬儀は勝頼を喪主として恵林寺で行われ、墓もここにある。

天正10年4月3日、天目山の戦いで武田氏が滅亡、恵林寺に逃げ込んだ六角義弼の引き渡しを寺側が拒否。このため織田軍の焼き打ちが行われた
この際、快川和尚が燃え盛る三門の上で「安禅必ずしも山水を須いず、心頭を滅却すれば火も自ら涼し」と偈を発して焼死したと伝わっている。

洞窟の一番奥、一見水晶のような板や棒が埋め込まれたり置かれていて怪しげな雰囲気。

30人位が一度に入れるだろう。

洞窟内は高温多湿。

なにしろ大きな岩石をこれでもか!という位ふんだに使っているのに圧倒されるもう一方の露天風呂。

丘の斜面を掘った奥行き4〜5mの洞窟がついた露天風呂。

勝沼のブドウ。シーズンになると、毎年、最低2回は現地の馴染み直販所を訪れる。

酢の物:柚子釜盛り・タラバガニ・ほうれん草

蒸し物:金目鯛のかぶら蒸し

台の物:温泉しゃぶしゃぶ・甲州牛サーロイン・野菜いろいろ

食後:メロン・リンゴの甲州煮・苺和三盆

恵林寺

データ (変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。)
住 所 山梨県甲州市塩山三日市場2512
電 話 0553−32−0015
交通機関 中央自動車勝沼ICから雁坂トンネル方面へ約10km
JR中央本線塩山駅又は山梨市駅からタクシーで10分
施 設(日帰り用) 日帰り不可
宿 泊 10室(BT又はT付き 掛け流し露天風呂付き離れ4室を含む) 
1人16,000円〜48,000円(2010年9月現在 最新・詳細情報は坐忘HP参照)
泉 質 アルカリ性単純温泉(源泉温度43.4℃、pH9.1 377リットル/分)
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
日帰り入浴時間 不可
定休日 無し(宿泊)
日帰り入浴料金
入浴施設(宿泊) 内湯男女各1、露天風呂男女各1、サウナ 
浴室備品 宿泊:タオル、髭そり、歯ブラシ、化粧品、シャンプー、ボデイソープ、ドライヤー
観光スポット ・地元:恵林寺、菅田天神社、大菩薩峠登山、旧高野家住宅(重文)笛吹川フルーツセンター、苺・桃・ブドウ狩り、桃開花鑑賞、西沢渓谷、武田神社
・近郊:昇仙峡・富士五湖・清里
お土産・食事 季節の桃・ブドウ・いちご・サクランボやワインなどを周辺で。
地元料理として「ほうとう」
近くの温泉 石和温泉・塩山温泉・湯村温泉・川浦温泉芦安温泉桃の木温泉・一宮温泉・岩下温泉・御坂温泉・国母駅前温泉・ももの里温泉・山宮温泉・ほったらかし温泉はやぶさ温泉宮川温泉山口温泉正徳寺温泉
甲州市HP
観光協会HP
座忘HP
http://www.city.koshu.yamanashi.jp/koshu/
http://www.koshu-kankou.jp/
http://www.fuefukigawaonsen.com/
雑記帳 高校時代の体育の先生が塩山に住まわれており、今回の宿泊を利用して久しぶりにお会いした。
その時にお聞きしたが、地元では市販されているような柔らかなモモは絶対食べず、リンゴの様な固い桃を食するそうだ。
このことは、先日、テレビ番組・秘密のけんみんshowでも紹介されたようだ。

三富村こんにゃく

日帰り入浴不可

笛吹川温泉 坐忘 (山梨県)

さして広くもない甲府盆地には、県庁所在地の甲府市を囲むようにして山梨市・甲州市・甲斐市等の紛らわしい名前を持った市がひしめいている(他に笛吹市・韮崎市なども)。
平成の合併では、もっと大きな単位で合併しても良さそうなものだが、信玄公のお膝元は群雄割拠状態、随分と行政コストが嵩んでいるだろう。

甲州市は山梨県北東部に位置し、2005年11月、塩山市・勝沼町・大和村が合併し発足した。
市名が甲州市になったのは、市域に甲州と名がつく産物(例えば甲州ワイン)が多かったためだ。

戦後に養蚕から転換した果樹栽培や観光農園を中心とした農業が主要産業で、中でも勝沼町は、日本有数のブドウの生産地である。
また、勝沼町は日本で一番最初にワイン醸造が始まった地であり、甲州ワインのブランド名は輸入品に勝るとも劣らない評判を得ている。
その他、桃、スモモ、サクランボ、干し柿が生産されている。

料理長は、山梨県のブランド食材に拘って、「汁、向付、煮物腕、焼き物、この一汁三菜を基本に据えながら、旬の恵みに応じて献立と品数を決めてゆきます」と述べている。

このコンセプトが具現化された料理は、最後の食事・デザートにいたるまでどれも手を抜かないで、
一品ごとに供される。

デザートまで2時間かかったが、お酒を飲む方は苦痛ではないだろう。

坐忘とは禅の用語で「静座して現前の世界を忘れ、雑念を除くこと」。大人の隠れ宿に相応しい館名だ。同じ甲府盆地に「積翠寺温泉古湯坊 坐忘庵」という宿があるが、資本関係があるか不明。

鍵は2個、風呂へ行くときなど便利だ。

部屋は本館2階、19000円。2階建てなのにエレベータ付きがうれしい。

浴衣と着やすい室内着の2種類が置いてあった。

置物・貼紙等一切ないすっきりしたフロント。

受付は見事な庭園を望むこの一角で抹茶を頂きながら。

売店も温泉饅頭など俗っぽい物は置いてない。

本館、部屋への廊下。


大きな地図で見る

前面が温室の様に天井までガラス張りで陽光が注ぐが、湯気でもうもうだった。もう一方の内湯も同じような雰囲気。

掛け湯・上がり湯

高級な石材を使用した浴槽と床温泉が静かに流れ出ていた。

食事:お茶漬け 焼きおにぎり・香の物

この宿泊に先立つ南東北の旅で、通好みの渋い宿が設備・食事面で家内に受け入れられず不評だった。

そこで、これを挽回すべく女性に好まれそうな宿、かつ基準料金を上回ってもOKという覚悟で探し出したのがここ坐忘だった
この時期の最低料金だったが、設備・食事・風呂・サービスすべての面で大満足、翌朝、二人とも機嫌よくチェックアウトした。

部屋数が僅かに10室、その内6ヶ所に露天風呂や半露天風呂が設けられているので、例え満室になっても、上記の内湯と露天風呂はいつ行っても混み合うことはあり得ず、独占の可能性も高い。

風呂

● 朝食

● 夕食

朝食の最後は美しいカップ&ソーサーでの美味しいコーヒー

地元名物の「ほうとう」(2人前)

先ず、食事が部屋食でなくて食事処であることが嬉しい。さらにテーブル席なのがもっと嬉しい。

朝、窓からは庭園が見えて清々しい。椅子の背には、膝かけが置いてある。ここにも行き届いた心遣い。

笛吹川(ふえふきがわ)は、日本三大急流の富士川水系の一級河川。
富士川の上流部である釜無川と並ぶ、山梨県を代表する河川である。


山梨市北部の甲武信ヶ岳に源を発する東沢渓谷と、国師ヶ岳・奥千丈岳に源を発する西沢渓谷を上流部に持つ。
広瀬ダム湖を経て甲州市を下り、甲府盆地の南東を流れ、南巨摩郡富士川町で富士川に合流する。


流域に扇状地を形成していて、灌漑用水を整備した果樹園は、ブドウなどの果実栽培が盛んである。
深沢七郎は、この川を題材に小説「笛吹川」を書き、木下惠介監督によって映画化もされている。

笛吹川温泉は、文字通り笛吹川の袂にあり、広大な敷地を有する一軒宿の坐忘が営業している。
以前は立ち寄り湯を受け付けていたが、今はこれを止め高級旅館へ転換している。

笛吹川温泉坐忘は、じゃらんの口コミ評価が4.8(総合)という満足度の高い宿。坐忘に代わってここをPRすれば次のようになるだろう。

”敷地約3000坪にわずか10室。しっとりした和のお部屋や離れ、旬を味わう懐石料理、日頃の疲れを癒してくれる良質な温泉は、源泉100%かけ流し。贅沢なひとときを「大人の隠れ宿・坐忘」でお過ごしください。”

坐忘は、じゃらんの口コミ評価で総合4.8(38件)という満足度の高い宿である。平成7年開業と歴史は浅い。

以前は日帰り入浴を受け付けていたが、2009年4月のリニューアルオープンを機にこれを中止した。
インターネットの記事や口コミを見ると、日帰り入浴受付時代の記事・評価が中心になっているので注意が必要だ。

前に笛吹川、遠くに富士山を仰ぐ開けた山里に3000坪の敷地を持つが、部屋数は僅かに10室という贅沢な宿だ。

内訳は、沢山の巨岩を積み上げた華麗な日本庭園に面した本館に4室(T)、掛け流しの露天風呂又は内湯を持つ離れが4室、最近完成した新館は広いデッキを持つ2室の和洋室、両室とも掛け流しの露天風呂が設けられている豪華さだ。

自分に手が届くのは本館で、1人16,000円程度から。
離れ・新館となると1人30,000円〜40,000円となり(いずれも2010年9月現在・・最新・詳細情報は宿のHPを参照のこと)、文字通り高嶺の花だ。

夕食はオーソドックスな懐石料理だが、食事に力を入れているのは、HPに料理長の紹介と料理のコンセプトや食材などを詳しく紹介していることからも推察できる。
料理長の「心得」の5に「器の粋、盛りつけの妙。調理のしめくくりとして、見た目にも一品一品のおいしさを感じていただきたい。目にも口福の、おすそわけを」と記してあるが、これが頷ける料理を目で味わう楽しさも覚えた。

風呂は比較的大きな石板造りの端正な内湯(ジャグジー付)と大小の岩石を惜しみなく配置した庭園風露天風呂が男女別にあり、夜間で交代するので宿泊中にすべての風呂に浸かれる。
泉質は透明なアルカリ性単純温泉で温泉そのものには際立った特色はないが、湯量が1分間当たり377リットルと豊富なため、これらの風呂は勿論、離れや新館の部屋付風呂などもすべて掛け流しだ。
源泉温度が43℃なので、加温はしていると思われる。

笛吹川温泉の一軒宿「座忘」の入口。左下に笛吹川が流れる。

館内は見事なほど整理整頓されている。余計な置物や貼紙類は一切なく、どこもちり一つ落ちていない。これほどすっきりした清潔感溢れる宿も珍しい。
スタッフの出しゃばらない応接とほほ笑みも心地よい。
到着時の抹茶、キーが2つ、お茶請に果物がプラス、浴衣と室内着の2種類、男女別の入浴時の巾着など、客の心をくすぐる細かな配慮もにくい。

前菜:真鱈白子・長芋とこのわた・サーモン寿司他

お椀:すっぽん白玉・まこも筍・三つ葉等

お造り:5点盛り

施設名 : 坐忘(ざぼう) (宿泊日:2009.12.20) 

かなりボリュームがあるが、何よりも野菜たっぷりのサラダが嬉しい。

温泉名 : 笛吹川温泉
所在地 :甲州市塩山 

バスタオル・フェイスタオルが使い放題。部屋から手ぶらで行けるのが嬉しい。

シックな湯上がり処

化粧台

料理

食前酒の巨峰ワイン

嬉しい野菜サラダ

自分で作るお豆腐

恵林寺三門