施設名 : 赤川荘 (入浴日:2007.4.12)
住 所 |
竹田市久住町赤川4008−1 |
電 話 |
0974−76−0081 |
交通機関 |
大分自動車道九重ICから約32km
JR豊肥本線豊後竹田駅から竹田交通バス久住経由長湯温泉行きで20分、久住支所前下車タクシーで10分
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施設(日帰り用) |
ロビー、駐車場50台 |
宿 泊 |
7室(内T付2) 平日9,000円前後 休前日10,000円程度
詳しくは下記赤川荘HP参照 |
泉 質 |
含二酸化炭素・硫黄ーカルシウムー硫酸塩冷鉱泉 (硫黄泉) |
適応症 |
不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照) |
入浴時間(日帰り) |
9時〜19時 (受付は18時30分 予約不要) |
定休日 |
第2水曜日 |
入浴料金 |
大人 500円 小学生 300円 |
入浴施設 |
内湯:男女各1 露天風呂:男女各1 |
浴室備品 |
シャンプー・ボディソープ・ロッカー・ドライヤー |
観光スポット |
くじゅう花公園、ミヤマキリシマ(6月下旬)、久住高原、ガンジーファーム、阿蘇山、竹田市内(岡城跡、武家屋敷、瀧廉太郎記念館、湧水群、石橋群)、原尻の滝、高千穂峡 |
お土産・食事 |
周辺(久住高原)に食事処点在 |
近くの温泉 |
七里田・三船・長湯・黒川・万願寺・扇・小田・田原・紅殻之湯・九重九湯(龍門温泉郷・壁湯・宝泉寺温泉郷・川底・湯坪温泉郷・筋湯温泉郷・筌の口温泉・長者原温泉郷・寒の地獄)など多数 |
竹田市HP
観光協会HP
赤川荘HP
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http://www.city.taketa.oita.jp/
http://www.taketan.jp/
http://www.akagawaonsen.com/ |
雑記帳 |
まだ走ってない北海道を除き、日本中で阿蘇外輪山・九重連山に囲まれた一帯ほど雄大な景色に出合ったことはない。何回ドライブしてもまた行きたくなる。3回目の九州遠征でも必ず走ることになるだろう。 |
2005年4月、近隣の直入郡 荻町・久住町・直入町と合併しその市域を大きく広げた竹田市は、大分県の南西部に位置し、九重連山・阿蘇外輪山・祖母山麓に囲まれた標高300mから1000mに及ぶ高原が広がる。
5月下旬から6月中旬にかけてミヤマキリシマ(国指定天然記念物)が山々をピンクに染める。
竹田市市街は元城下町であり、武家屋敷や廃城となった岡城跡が残っている。
この地で多感な少年時代を過ごし、城跡で遊んだ滝廉太郎が、後に名曲「荒城の月」を作詞した(作曲は土井晩翠)。
市内には滝錬太郎記念館があり、今回の旅ではここも観光した。
奥豊後と呼ばれるこの一帯は、名水の里としても有名で、祖母、久住、阿蘇山系に染み込んだ伏流水が、市域のいたるところで湧き出している。その代表例が名水100選の竹田湧水群である。
さらに炭酸を多量に含む高温泉で知られる長湯温泉が近年人気を呼び、九州では別府・湯布院・黒川に次ぐ第4の温泉地となっている。
九重連山を仰ぎ見る「くじゅう花公園」では四季の花々が彩る。前回は時期が早すぎて見られなかったチューリップが満開だった。
地元では奥豊後七郷と称している7地区の内、直入エリアにある長湯温泉が圧倒的な存在感を示しているが、長湯温泉の西、九住山(1787m)の南及び西麓に広がる久住高原にも小さいながら個性ある温泉が点在している。
ここ赤川温泉、七里田温泉(追って掲載)、法華院温泉・紅殻之湯温泉などである。
赤川温泉は久住山の南側登山口近くにある。
阿蘇くじゅう国立公園3種特別地域にあるため、厳しい自然環境維持が求められ、未だに電気は自家発電に頼っている。
宿泊施設としてが、赤川荘・久住高原荘などがある。
久住山赤川谷奥には至る所で冷鉱泉が自然湧出しているが、かっては鉱山があり、そこに湧いていた「くされ湯」が赤川温泉発祥の温泉だそうだ。
九重の山並み
地図上で見ると立派な秘湯のロケーションにある赤川温泉だが、アクセスは全く心配が無い(但し冬季はチェーンが必要)。
黒川温泉方面からでも、竹田市方面から来るにしても国道442号線(日田往還)から分岐する高原道路「久住高原ロードパーク」に乗って進み、最後は赤川温泉への整備された林の中の道をほんの少し走ると赤川温泉に到着する。
宿から100mほど離れた立ち寄り湯専用の駐車場に車を停め、坂道を少し登ると突然、鮮やかなピンク色の建物が見えてくる。
国立公園内に、こんなド派手な色が許されるのかなと思ってしまうくらいショッキングな外観だ。
もしかしたら赤川温泉という温泉名に由来する色なのだろうか。
赤川荘は、全部で7室(T付き2室)の小さな宿で、休前日でも1万円程度(2食付)で宿泊できる。(2008年2月現在 詳しくは下記赤川荘のHP参照))
因みに全館が禁煙で、喫煙は玄関横のデッキのみになっている。
ショッキングピンクの赤川荘。
食堂、外観に反してウッディな落ち着いた雰囲気だ。
ここ赤川温泉を知ったのは、温泉サイト仲間で福岡在住のプースケさん(女性)のご紹介によるものだった。
第2回九州一周旅行のプランニング中、九州にある濁り湯(色のついた温泉)について照会したところ、たくさんの温泉の写真を送ってくださり、その中に赤川温泉があった。
(他に別府・鉄輪温泉神和荘、岳の湯温泉・豊礼の湯、黒川温泉・旅館山河、逆に透明度の高い温泉として湯川内温泉・かじか荘など多数)
「赤川」なのに白い温泉とはこれいかに、俄然興味を持って、そのロケーションを探した。
その結果、宿泊する長湯温泉や同じく紹介くださった日本一の泡付き温泉・七里田温泉下湯(追って掲載)にほど近いことが判明、さっそく立ち寄ることを決めた。
当日男性用だった露天風呂。手前、鉛色に見える部分が加温。その奥は冷たい源泉風呂。途中にチェーンがかかっていて、その先は侵入禁止になっていた。
他の方のサイトを見ると、赤川荘は登山シーズンや休前日などは大変混み合う様だが、この日(4月12日)は天然記念物のミヤマキリシマの開花期より1ヶ月以上早く、また平日だったこともあって、入浴客は私だけ、心置きなく写真撮影が出来た。
脱衣室から内湯に入ると硫黄の臭いが漂い、手前に小さな冷鉱泉の源泉風呂、その向こうに4、5人が浸かれる加温した風呂があった。
床や壁は温泉成分が付着して、白茶けている。
内から露天風呂に出ると、やや遠方に短いが水量豊かな滝が流れ落ち、左手に切り立った崖が迫っている。
右手は板塀が長く伸び、女風呂とのし切りとなっている。
昔は、おそらく混浴でもっと開放感があったのだろう。
手前に加温した風呂があって、その奥が源泉風呂になっていて女湯と繋がっている。
試しに源泉風呂に足を入れてみたが、20℃前後、まだ4月の気候にあっては浸かる勇気がなく、コバルトブルーと言うよりも、全国でも珍しい限りなく白に近い美しい温泉を鑑賞するに留めた。
プースケさんから頂いた写真で、当日は女性用だった露天風呂。こちらの方は滝が正面に見えて開放感に優れているように思える。
奥が加温した風呂。温泉の泉質は、含二酸化炭素・硫黄ーカルシウムー硫酸塩冷鉱泉と長いが硫黄泉だ。冷鉱泉の場合、硫黄の含有量が少ない単純硫黄泉がほとんどだが、ここは珍しく硫黄の含有量が多く硫黄泉になっている。
阿蘇くじゅう国立公園内、九重連山の雄峰、久住山の南麓に湧く秘湯・赤川温泉。
赤川という名前に似合わず、温泉は限りなく白に近い美しい硫黄泉だ。
データ(変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。)