角間温泉 新田の湯 (長野県)

一番小さな共同浴場・新田の湯は温泉街の一番手前にある、

志賀高原から流れ出る夜間瀬川を挟んで湯田中・渋温泉郷の対岸、三方を山に囲まれた標高800mの地に小さな旅館が5、6軒、いまなお湯治場の雰囲気を残す角間温泉がひっそりと湯煙を上げている。
小さな温泉地なのに3ヶ所もの共同浴場があり、大湯次いで滝の湯、最後にここ新田の湯に入浴した。

住 所 長野県下高井郡山ノ内町角間温泉
電 話 0269-33-2138(山ノ内町観光連盟)
交通機関 上信越自動車道信州中野ICから約12km
長野電鉄線湯田中駅より角間温泉行きバスで15分、終点下車目の前
施 設(日帰り) 黒鳥商店の駐車場(入浴の場合、駐車料金として300円支払い)
宿 泊 不可
泉 質 ナトリウム―塩化物・硫酸塩温泉 (泉温72.3℃)を加水してかけ流し
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴時間・料金 8時30分〜16時
入浴施設 内湯:男女別各1 
浴室備品 シャンプー類無し、ロッカー無し
観光スポット 地元:林芙美子文学館
上林温泉:志賀山文庫・民族資料館・豪農の家・志賀高原ロマン美術館・円実(つぶらみ) 
志賀高原・奥志賀高原・小布施(北斎館・岩松院、中山晋平記念館など)・白根山(お釜)
、善光寺、妙高高原、黒姫高原、戸隠高原
近くの温泉 湯田中・新湯田中・安代・上林・穂波・星川・地獄谷温泉
信州高山温泉郷志賀高原の温泉、仙仁温泉、須坂温泉
山ノ内町HP
観光連盟HP
旅館組合HP
http://www.town.yamanouchi.nagano.jp/
http://www.info-yamanouchi.net/
http://www.kakumaonsen.jp/
データ (変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。)

三つの共同浴場は、温泉街(と言う程大きくないが)に向かう街道の右手、一番最初に「新田の湯」次に「滝の湯」、そして温泉街の中央、数軒の旅館に囲まれるようにして大湯が建っている。

面白いことに、奥に行くに従って湯屋が立派になって来て、最後の大湯は、その名に相応しく堂々たる構えだ。

新田の湯は、3ヶ所の共同浴場で一番小さく低層、素朴度が最も高い。
向かって右側が男性、左が女性、内部に入ると浴室と脱衣場の仕切りが無い典型的な共同浴場スタイルだ。
湯小屋は年代を経た木造、見上げると以外に天井が高く、湯気抜きもある。
浴室の床のタイルは何時の時代のものだろうか、手作り感のある骨董的な味わいがたまらない。

風呂はコンクリート打ちっぱなし、3mx1.5m程度で、満たされている温泉は他の共同浴場と同じ源泉のナトリウム―塩化物・硫酸塩温泉。一見して温泉と分かるまったりとした艶がある。

所在地 : 下高井郡山ノ内町

雰囲気たっぷりの浴室。男女の仕切りが曇りガラスと大らか。

黒鳥商店で駐車料金として300円(2名まで、それ以上は1名ごとに+100円)を支払い、車のキーを預けるとこの木製の鍵が渡される(三ヶ所共通)。

クラッシクな床のタイル。

浴室と一体の脱衣棚

温泉名 : 湯田中渋温泉郷角間(かくま)温泉

山ノ内町は長野県の北東部に位置し、上信越高原国立公園の中心にある。
西は高社山(1,351m)を境に中野市に、北は木島平村に接し、南は笠ケ岳(2,076m)を境として上高井郡高山村に接し、東は志賀高原を挟んで群馬県と県境をなしている。
町域の93%が山林原野であり、その内、志賀高原が7割余りを占めている。

河岸段丘や扇状地には集落・田のほか、リンゴ・ブドウ・モモなどの耕作地が斜面に広がっている。
河川流域には火山活動の影響により温泉地が広がり、長野県を代表する温泉地の一つ湯田中・渋温泉郷を持つ。

志賀高原は、21ヶ所のスキー場を有し、日本を代表するウインターリゾート地でる。
また、昔の火山活動によって出来た数多くの湖沼や湿原を巡り、高山植物を愛でる23のトレッキングコースを持つ高原リゾート地であり、さらに標高が1000m以上と高いために、熱帯夜になる事はまず無い避暑地でもある。

長野県には同名の角間温泉が2ヶ所にあり、一方は上田市の真田一族の里にある一軒宿・岩屋館、もう一方がここ湯田中・渋温泉郷の角間温泉である。

湯田中・渋温泉郷は志賀高原から流れ出る横湯川・夜間瀬川の両岸に沿って湯煙をあげる湯田中・新湯田中・星川・安代・・穂波・角間・上林・地獄谷の9つの温泉の総称である。

湯田中温泉は長い歴史を誇り、草津街道の宿場町として栄え、松代藩の藩湯でもあった。江戸時代創業の旅館も多い。

渋温泉は湯田中と並ぶ温泉郷の中核で、石畳の小道に9つの共同浴場が点在する。
穂波・角間・上林温泉は夜間瀬川(横湯川)と角間川を挟んで、湯田中温泉と渋温泉の対岸の小高い所にある(標高800m前後)。

三方を山に囲まれた角間温泉は古くから湯治場として親しまれてきて、今も素朴な雰囲気を残しており、お屋敷街の一角のような風情を持った上林温泉と好対照である。
小さな温泉地で温泉街は形成されていないが、旅館群の中央にある大湯をはじめ、3軒の共同浴場があり、宿泊の場合はこれらを無料で利用できる。

越後屋、ようだや等の小さな木造の宿に囲まれて、風情ある共同浴場の大湯がある。見えないが、左側の黒鳥商店で所定料金を支払って鍵を借りる。

艶やかな輝きの湯面。

施設名 : 新田の湯 (入浴日:2012.9.12) 

志賀高原、右は必ず喫茶するレストラン・グリーン。