七味温泉は、秋の紅葉が見事、山田・五色・七味・奥山田温泉などが点在する信州高山温泉郷の最奥にあって、わずか2軒の温泉宿と恵の湯など2ヶ所の日帰り温泉がある。恵の湯の硫黄臭がして白濁の湯で満たされた大きな露天風呂は、白樺に囲まれ開放感たっぷりで爽快だ。
今回宿泊した日本秘湯を守る会のホテル渓山亭が経営する日帰り温泉施設で、宿から徒歩で7〜8分、車なら1分の森の中にある。
かっては、ここから少し先に「七味の焼け」と呼ばれ、県の天然記念物の赤い断崖が背景に聳える日帰り温泉施設「湯元牧泉館」があったが、惜しいことに廃業してしまった。恵の湯の温泉は、ここの源泉を利用しているのかも知れない。
内湯と露天風呂、他に貸切風呂(2ヶ所)があるが、特に奥行きがあって周囲を白樺に囲まれ、乳青色の単純硫黄泉が張られた露天風呂が美しい。
風呂はかなり大きく、20人程度が一度に入れるだろう。
内湯は4mx3m程度、5、6人が一度に入れる大きさだ。
営業は午前10時からで、入浴料金は大人500円だが、今回はホテル渓山亭に宿泊したので無料で入浴した。
住 所 | 長野県上高井郡高山村七味 |
電 話 | 026-242-2921 |
交通機関 | 上信越自動車道須坂長野東ICから約30km 長野電鉄 須坂駅から タクシー(30分) |
施 設(日帰り) | 湯上り処、駐車場 |
宿 泊 | 不可(七味温泉ホテル渓山亭で可) |
泉 質 | 単純硫黄温泉 |
適応症 | 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照) |
入浴時間 | 午前10時〜午後5時30分 |
定休日 | 不定休 |
入浴料金 | 大人(4歳以上)500円 子供300円(4歳以下) 貸切野天風呂(40分) 小1000円 中1500円 |
入浴施設 | 男女別内湯各1 男女別露天風呂各1 貸切野天風呂2ヶ所 |
浴室備品 | シャンプー・ボデイソープ、ドライヤー・ロッカー |
観光スポット | 松川渓谷(紅葉狩)、小布施、志賀高原、リンゴ狩り |
お土産・食事 | 手前の山田温泉で。 |
近くの温泉 | 蕨温泉、子安温泉、山田温泉、松川渓谷温泉、、五色温泉、奥山田温泉、須坂温泉、熊の湯温泉、ほたる温泉、その他志賀高原の温泉 |
高山村HP 観光協会HP 恵の湯HP |
http://www.vill.takayama.nagano.jp/ http://members.stvnet.home.ne.jp/hin-nobe/html/ http://www.keizantei.com/?page_id=20 |
志賀高原の横手山を源流とする松川。その上流、松川渓谷沿いに点在するわらび・子安・山田・松川渓谷・五色・七味、そして松川から離れた笠岳の南斜面・1500m〜1700の高原にある奥山田温泉を総称して「信州高山温泉郷」と言う。
信州高山温泉郷へは2つのルートがある。
一つは表通りとも言うべきもので、上信越自動車道須坂・小布施IC方面から県道66号線に乗って、松川沿いに山田・五色・七味温泉へと向かう。もう一つは国道292号線(志賀草津道路)沿いの熊の湯温泉近くから県道66号線に乗り、奥山田温泉へ出る逆行ルートである。
七味温泉は山田温泉から高度を上げつつ車で15分ほど、温泉郷の最奥、標高1300mに位置する。
現在、旅館はわずか2軒(ホテル渓山亭、紅葉亭)で、この他には、日帰り施設として、ホテル渓山亭が運営する恵みの湯と旅館業は停止した山王荘、それに紅葉館の大女将が受け付けている別館露天風呂(呼称は野天風呂)の3軒がある。
因みに、七味とは、泉質が異なる7つの源泉をまとめ、混合泉として利用していたことに由来するようだ。
反対側から見る露天風呂。左側に内湯、正面に脱衣所が見える。
4mx3mほどの内湯。硫黄臭が漂う。
露天風呂入口。
こちらで料金を支払う。前は広い駐車場だ。
露天風呂が目の前に見える脱衣所。奥が内湯。
施設名 : 恵の湯 (入浴日:2014.7.31)
露天風呂は乳白色、白樺林に囲まれた自然とマッチしてとても美しい。
信州高山温泉郷の山田温泉大湯。
高山村は長野市の東20kmほど、県の北東部にあって東西に長い。
村の三方を山に囲まれていて、善光寺平に向う松川扇状地に位置し、背後には、軽井沢と並んで信州を代表するリゾート地・志賀高原が広がっている。
村域の85%が森林で、その多くが上信越高原国立公園に指定されている。
県庁所在地の長野市からはおよそ20kmの距離にあり、上信越自動車道の須坂長野東ICと小布施スマートICから車で約20分だ。
村を流れる松川上流の渓谷は紅葉の名所として広く知られ、シーズンには観光客の車で渋滞が起きるほどだ。
高山村は「湯つづきの里」と称している。
これは、志賀高原の横手山を源とする松川の渓谷沿いと標高2076mの笠岳南斜面に7つの温泉が点在しているためだ
村の農業はリンゴ・ブドウなどの果樹を中心としている。
最初に高山温泉郷を訪れ、五色温泉に宿泊した11月上旬、県道沿いの果樹園には、たわわに実った真っ赤なリンゴが収穫を待っていた。