土肥温泉 粋松亭 (静岡県)

土肥温泉の共同浴場(4ヶ所)

これに付属する露天風呂。底に石が敷かれ岩も配置されてもう一方とは趣は異なる。

土肥温泉のほぼ中央、駿河湾に流れ込む土肥山川を跨ぐ松原大橋の袂に立つレンガ色、7階建ての粋松亭。21室の内、17室が露天風呂付きの宿。その中で一番安いプランを利用したが、部屋食の夕食は手の込んだ料理が供され、最後のデザートまで手を抜いてなかった。

食 事

最上階の7階にある展望露天風呂の内湯。入浴しながら駿河湾を見渡せる。温泉の泉質は、カルシウム・ナトリウムー硫酸塩・塩化物温泉でキシキシ感がある。

夕食・朝食とも部屋食。料金に見合った料理で満足。夕食はザクロワインの食前酒からスタート、手の込んだ料理が供され、デザートも充実していた。

夜食のお握り

朝 食

酢物:鱧の琥珀水晶寄せ 鱧落し・鱧子・枝豆・人参なます・ヤングコーン・パブリカ・ラレシ・柿スース・チャービル・・・美味だった。

蒸し物 秋鮭と木ノ子の伊豆味噌スープパイ包み 秋鮭・木ノ子・ベビーホタテ・ブロッコリー・百合根・海老

小鍋 チョコ豚のトマト鍋 豚ロース、紅葉にんじん、京葱、白菜、玉葱、水菜・豆腐・占地、チーズリゾット等

前菜:富士山サーモンのエスカベッシュ・柿とキノコの白和え・海老とアボカドのテリーヌ・秋刀魚の有馬焼き寿司・金目鯛西京焼き等

椀物:零余子真丈澄まし椀 車輪酢橘・松茸・もって菊

風 呂

駿河湾沿いに走る県道17号が国道136号とクロスする少し手前、松原大橋の袂に立つ、レンガ色の7階建ての建物が粋松亭だ。
館名にはちょっとそぐわないシンプルな外見だが、駿河湾に面しているので多くの部屋からオーシャンビューが楽しめる。

部屋数は和室21室、この内、17室に露天風呂が付いている。
但し、部屋付き露天風呂のすべてにが温泉が落されているか定かではないので、温泉に拘る方は、予約の際に確認してください。

宿泊料金は平日2人1室1人19,000円〜36,000円程度で、最も料金が高い特別室には直径190cmの円形桧風呂が付く。
金額的にはまあ高級旅館に入るクラスだろう。

尚、宿泊料金は各種条件で増減するので、最新・詳細情報は宿のHPを必ずご参照ください。

宿のHPには日帰り入浴の記載が見当たらないが、土肥温泉のHPでは、当館は入浴を受け付けていることになっている。

松原公園の中央にある世界一(自称)の花時計は、一万本の花々で彩られている。

多くの旅館がオーシャンビューを売り物にしており、これが望めない宿は宿泊料金が低めだ。

施設名 : 粋松(すいしょう)亭 (宿泊日:2017.12.8)
温泉名 : 土肥(とい)温泉

浴室への入り口

パウダールーム

3点セットの馬油。

606号室 平日2人1室1人24,000円(税別)12畳和室に広縁。大きな窓ガラスからは旅館・ホテルが建ち並ぶ駿河湾の海岸が一望出来る。

鮮やかな真紅の暖簾

重厚なソファが置かれたロビー

男女兼用のカラー浴衣も有る。

駿河湾に流れ込む土肥山川を跨ぐ松原大橋の袂に立つレンガ色、7階建ての粋松亭。

伊豆最大の温泉地・修善寺温泉の独鈷の湯。修善寺温泉街の中心を流れる、桂川河畔に湧く修善寺温泉発祥の湯。現在は入浴出来ない。

充実した朝食。鯵の干物は自分で焼く。ワタリガニを入れた味噌汁が美味。朝食でも甘味がつく。

デザ:栗と白玉団子の最中・黒豆とチーズケーキのモンブラン・季節の果物二種盛り・塩アイス(↓)・・・バラエティに富んだ楽しいデザート。

所在地 : 伊豆市土肥(とい)

夕 食

住 所 静岡県伊豆市土肥415−4
電 話 0558-98-1189
交通機関 東名高速道路沼津ICから伊豆縦貫道・伊豆中央道・修善寺道などで1時間10分
伊豆箱根鉄道修善寺駅から東海バスで50土肥温泉下車徒歩1分
宿 泊 室21(露天風呂付き17室)
平日2人1室1人19,000円〜40,000円前後(詳細最新情報は宿のHP参照)。
泉 質 カルシウム・ナトリウムー硫酸塩・塩化物泉
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴時間(日帰り) 15時〜20時
繁忙期には利用不可・利用可能時間は2時間以内
定休日 不定休
入浴料金 大人1000円(タオル付き) 小人500円
入浴施設 内湯男女各1 露天風呂男女各1 貸切2(宿泊者)
観光スポット 土肥金山、恋人岬、旅人岬、沼津御用邸記念公園、堂ヶ島洞窟巡り、松崎散策、沼津市若山牧水記念館、天城周辺
お土産・食事 温泉街に有り。
近くの温泉 戸田・宇久須・堂ヶ島松崎・岩見・船原・修善寺他の天城温泉郷・大仁・伊豆長岡河津温泉郷
伊豆市HP
観光協会HP
土肥温泉HP
粋松亭HP
http://www.city.izu.shizuoka.jp/
http://www.izushi.info/
http://www.toi-annai.com/
http://www.suishotei.co.jp/sp/
データ (変更されている可能性もあります。お出かけ前に当該施設のHPなどでご確認ください。)

これに付属する露天風呂は木製の小型の風呂だが、眺望抜群だ。湯が溢れ出てたが、掛け流し・循環併用と思われる。

実際宿泊してみてこの評価は概ね妥当。

じゃらんクチコミ 総合4.4 (2018.10.2現在)

部屋 4.4  風呂  4.4 
朝食  4.4  夕食 4.5 
接客・サービス  4.6  清潔感 4.1 

元湯温泉

馬場温泉 楠の湯

土肥温泉は西伊豆の温泉の中で戸田温泉とともに一番北にあり、以下、宇久須・堂ヶ島松崎・岩見と南伊豆に至るまでの海岸線に温泉が連なっている。
中でも土肥温泉は歴史が一番古く、江戸時代初期、金山開発で湧き出たとされる「まぶ湯」が温泉の起源と言われている。

規模においても西伊豆で最も大きく、旅館・ホテルが20軒余りの他、民宿・ペンションを含めると50軒近い宿泊施設がある。

土肥温泉の特色として、日帰り入浴を受け付けている宿が多い。
またここには4つの共同浴場(弁天の湯・尾形共同浴場・楠の湯共同浴場・元湯温泉)があり、、地元の人に交じって入浴することが出来る。

土肥温泉は、また、吟遊歌人・若山牧水ゆかりの温泉地でもある。彼は対岸の沼津の自然を愛し、そこに住居を構えたが、ここ土肥に延べ100泊し、150を越える詩歌を詠った。
土肥温泉の松原大橋の袂には、駿河湾に向かって彼の銅像が置かれている。

味好み:おすすめ二品 左ユッケ、右アワビの伊豆味噌グラタン

伊豆市は、2004年4月1日付けで「修善寺町・土肥町・天城湯ヶ島町・中伊豆町」が合併した新しい市である。

合併により、伊豆市はロケーションも雰囲気も異なる有名な温泉地、「修善寺温泉」「土肥温泉」「湯ヶ島温泉」「嵯峨沢温泉」などを有する一大温泉市となった。

修善寺や湯ヶ島が内陸部にあるのに対し、土肥(とい)は駿河湾に面し、堂ヶ島と並んで西伊豆を代表する温泉地である。

西伊豆はリアス式の美しい複雑な海岸線を持ち、有料道路もなくアクセスしにくい地方ではあるが、それだけに観光地化されていない落ち着いた雰囲気を持つ。

かって土肥は日本有数の金の産出地だった。
土肥金山は、江戸時代に第一期黄金時代を、明治時代から昭和にかけて第二期黄金時代を迎え、佐渡金山に次ぐ生産量を誇り、その推定産出量は、金40t、銀400tであった。

昭和40年に閉山し、その後は観光坑道として利用されており、観光施設「土肥金山」では、ギネスブックにも登録された重量世界一、250kg(12億円)の金塊が展示されている。

お造り 駿河湾の恵み 地魚姿造り(カサゴ)・伊勢海老・鮪・ハス芋・あしらい一式

吟遊歌人・若山牧水の銅像と歌碑が松原大橋の袂に立つ。背後のレンガ色の建物が宿泊した粋松亭。

松原公園の一角にある足湯(黄金の湯)

風 呂

ご飯物:駿河湾産しらす・合わせ味噌仕立て・漬物三種盛り

朝に男性用になったもう一方の内湯。大きさも造りもほとんど同じ。

10畳に和風ベッド。やや低いが布団よりはずっと楽。

料金の高い部屋は、風呂がもっと大きい。

尾形共同浴場

弁天の湯