火の見櫓が立つ周辺の景色。

床・浴槽ともタイル張りのシンプルだが清潔感漂う浴室。2m50x2mほどの風呂は5~6人どが一度に入れる大きさ。透明・やや熱めの温泉は新鮮そのもので、静かに浴槽から溢れ出ている。シャンプー類はもちろん置いてない。

鹿教湯温泉 町・高梨共同浴場 (長野県)

国民保養温泉地にも指定されている静かな温泉地・鹿教湯温泉。共同浴場としては温泉街の中心にある文殊の湯が知られているが、もう一つ、温泉街の外れにあり、地元住民が利用する町・高梨共同浴場で入浴した。温泉の鮮度が高くなかなか良い湯だった。

上田市と合併前の旧小県郡丸子町の町域にある3つの温泉、鹿教湯温泉、大塩温泉、霊泉寺温泉をまとめて丸子温泉郷と称している。
鹿に化身した文殊菩薩が湧出場所を教えたと言う伝承がある鹿教湯温泉は,、環境省の「国民保養温泉地」に指定され、その後、人にやさしい地域の宿づくり賞として、厚生大臣賞を受賞した。

ここを訪れたら、温泉情緒を味わいつつ、ムササビやモモンガが生息している自然林や渓流が生み出すオゾンタップリの散策路をゆっくり歩かれることをお奨めする。
昔ながらの小さな旅館が並ぶ湯端通りを抜け、温泉発祥の旧源泉跡がある共同浴場「文殊の湯」を通り過ぎ、鹿教湯温泉のシンボル「五台橋」を渡って文殊堂・温泉薬師堂・紅葉橋に至る散歩道だ。

温泉街には、大小20軒ほどの温泉旅館・ホテルがある(鹿教湯温泉HPから)。
全般的に低料金で宿泊でき、かつ掛け流しの温泉宿(一部かけ流しを含む)が15軒(旅館組合HP参照)もあるのが温泉好きには嬉しい

前方の電信柱が立つ路地を右折。
この路地を入った正面が共同浴場。ZZ

所在地 : 上田市西内

上田市は長野県東部にあり、いわゆる東信地方の中心都市で、人口は長野市・松本市に続き県内第三位である。

東京から約190km、日本を代表する避暑地・軽井沢や冬季オリンピックが開催された長野市から、上信越自動車道を利用してそれぞれ約40kmの位置にある。

日本一の大河・千曲川(新潟県に入って信濃川)の右岸の旧市街は、戦国時代に真田氏が築いた上田城を中心とする地域である。

一方、左岸の塩田平には
日本でただ一つしかない安楽寺の八角三重塔(国宝)、中部日本最古の建築として名高い中禅寺薬師堂(重文)、常楽寺の多宝塔(重文)、大法寺三重塔(国宝)、長福寺の夢殿観音(重文など、枚挙に暇がないほどの寺社仏閣が現存している。
このために当地は、信州の鎌倉と呼称されている。

市域には、真田家ゆかりの地にある角間温泉、文化の香り高い別所温泉、国指定の保養温泉地である丸子温泉郷(鹿教湯温泉霊泉寺温泉・大塩温泉)が湯煙を上げている。

旅館組合のHPから借用。

住 所 長野県上田市西内885-1
電 話 0268-44-2331(旅館組合)
交通機関 長野自動車道松本ICから国道254号線を上田方面へ30km
JR長野新幹線上田駅から千曲バス鹿教湯温泉行きで45分、鹿教湯温泉下車
宿 泊 不可
泉 質 単純温泉 (鹿教湯2号3号4号5号6号の混合泉 泉温47.9℃)
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
日帰り入浴時間 ~21時30分
入り口に貼り紙があり「入浴時間は21時30分まで」の表示があったが開始時間の記述は無かった。他のサイトによると朝6時と7時とあったが、どちらが正しいか不明。

清掃時間不明、定休日があるかも不明。
入浴施設 内湯:男女各1
観光スポット 温泉街散策(上記)
(30分~1時間30分)善光寺、小布施、戸隠、軽井沢美ヶ原、塩田平、海宿、上田城址、懐古園、松本城、上高地、安曇野、白樺湖
お土産・食事 温泉街で可
近くの温泉 霊泉寺・大塩・別所浅間美ヶ原・扉・崖の湯など
上田市HP(観光)
コンベンション協会HP
鹿教湯旅館組合HP
http://www.city.ueda.nagano.jp/hp/sys/20100205184929576.html
http://www.ueda-cb.gr.jp/
http://www.kakeyu.or.j
データ (変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。)

獅子の湯口からかなりの湯が落とされている。
各旅館と同じく源泉5本の混合泉で、泉質は単純温泉。
僅かに硫黄臭がするらしいが、鼻の利きが悪い自分は認識できず。

共同浴場と言えば、温泉街の中心にあって、鹿教湯温泉のシンボルである五台橋脇の「文殊の湯」が知られている。
鹿教湯にはもう一つ、鹿教湯温泉旅館組合のHPでも紹介記事が無く、ただMAP(下に表示)上に小さく「共同浴場」と表示されている「町・高梨共同浴場」がある。


温泉街の北東外れにあり、宿泊した宿(望山亭 ことぶき)が反対側の南西外れにるので、徒歩で15分ほどの距離。帰りは上りの坂道になるので、かなりの距離に感じた。
旅館の下駄で行くことはお勧めできない。

鹿教湯(町)の隣の西内にあり、施設名の「町」と「高梨」は字名で、両地区が所有する共同浴場となる。

「町公民館」の横の路地を少し入った先にあるが、外観はどう見てもこれ以上簡素化出来ない地元住民専用のいわゆる「じもせん」だ。入り口に表示されている200円の料金表が無いと、部外者が立ち入るのが躊躇される。

⇚町・町高梨共同浴場

施設名 : 町・高梨共同浴場

五台橋手前、鹿教湯温泉発祥の地にある共同浴場・文殊の湯

温泉名 : 鹿教湯(かけゆ)温泉

鹿教湯温泉のシンボル-渓谷を跨ぐ「五台橋」折からの紅葉風景が美しかった。

これ以上シンプルな共同浴場はあまり見かけない。