白骨温泉 かつらの湯 丸永旅館 (長野県)

乗鞍岳の北東山麓、標高1500mの高所に硫黄臭・白濁の湯が豊富に湧出する白骨温泉は、信州を代表する名湯であり秘湯である。丸永旅館は素朴で家族的な宿で、白骨温泉では珍しくーズナブルな料金で宿泊が可能だ。

データ (変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。)
住 所 長野県松本市安曇4185−2
電 話 0263−93−2244
交通機関 ・(東京から)長野自動車道松本ICから国道158号線等で約40km
(大阪から)東海北陸道飛騨清美ICから(高山経由)国道158号線等で約90km

白骨温泉へは、国道158号線から分岐する2本のルートがある。
松本方面からだと、前川渡から県道84号線(乗鞍岳線)で乗鞍高原に出て、そこから乗鞍スーパー林道で白骨温泉へ。
高山方面からだと湯川渡から県道300号線(白骨温泉線)で白骨温泉へ・・・このルートは狭隘で、冬季に通行止めとなっていたため拡幅工事が行われていたが、今般開通した。

・松本電鉄新島々駅からアルピコ交通バス白骨温泉行きで1時間22分、泡の湯下車徒歩1分
宿 泊 11室(4タイプの部屋あり)
2人1室で12,000円〜18,000円前後
泉 質 含硫黄ーカルシウム・マグネシウムー炭酸水素塩温泉
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
施設(日帰り) ロビー、 駐車場
外来入浴時間 11時〜15時
入浴料金(日帰り) 大人500円
風 呂 内湯:男女各1、露天:混浴1
観光スポット 温泉街周辺(天然記念物の噴湯丘跡、中里介山文学碑)
上高地、乗鞍高原、乗鞍岳、安曇野、奥飛騨、高山、松本、木曽路
近くの温泉 乗鞍高原温泉さわんど温泉坂巻温泉中の湯温泉、上高地温泉、奥飛騨温泉郷(平湯福地新平湯栃尾新穂高)・
松本市HP
観光協会HP
安曇地区HP
白骨温泉HP
丸永旅館HP
http://www.city.matsumoto.nagano.jp/
http://youkoso.city.matsumoto.nagano.jp/
http://www.city.matsumoto.nagano.jp/azumi/
http://www.shirahone.org/
http://www.maruei.in/
白骨以前の呼称・白船温泉の由来の温泉成分が奇妙な紋様を描きながら白く積みあがった湯船。色は遠くから見ると青濁色で、近くで見ると灰色。皮膚にきゅきゅ感。

乗鞍高原から林道を白骨温泉に進むと、人気の宿・泡の湯が最初に現れるが、その道路を挟んだ反対側に「丸永旅館」がある。
(国道158号線の湯川渡しから最近修復された県道で向かう場合は、観光案内所前から乗鞍高原に向かって約1km、右側の泡の湯の反対側)
 
表の看板を見落とすと、通り過ぎてしまうような目立たない民家風の木造2階建てだ。
部屋数は11室、宿泊料金は2人1室で、概ね12,000円〜18,000円(ここはシャワートイレ付き)程度だが、季節、曜日、人数、部屋などにより変わるので、詳細最新情報はここのHPを参照されたく。

「旅館まえだ」とともに白骨温泉では知名度が低く、比較的低料金で泊まれる数少ない宿だ。

風呂は男女別の内湯と混浴露天風呂が1ヶ所、温泉はすぐ近くの人気の宿「泡の湯」と「小笹の湯」の2つの源泉を利用しているが、混合泉にしているのが、風呂によって源泉が異なるのかは不明だ。

白骨温泉の中心部。観光案内所(右)、谷底の野天風呂、食事処で風呂にも入れる煤香庵、土産物屋などが集まっている。

白骨温泉はかっての大日本地名辞典では「白船の湯」と記されていた。「白船」の由来は、温泉成分が風呂に付着し、湯船が白くなる状態から来ている。
大正2年、中里介山の長編小説「大菩薩峠」(白骨の巻)」で、白船に白骨の字を当てて登場させたことから世に知られ、以来、白骨温泉が通称になった。

白骨温泉は乗鞍岳の北東、標高1400m〜1500mの山腹に11軒の宿(日帰り施設3軒)が点在している。
旅館数が多いので、世間的には名湯とは呼ばれても秘湯と呼ばれることが少ないが、周囲の地形・自然やアクセスの不便さからすれば、秘湯と言っていいだろう。


乳白色の温泉で人気が高かった白骨温泉だが、2004年7月、週間ポストが、白骨で温泉に着色がなされている、と最初に取り上げ、翌日からは新聞・テレビがこの事件を大々的に報道し始めた
この不祥事が起きたのは残念だが、白骨温泉は白濁した温泉が豊富に湧出して、どの宿も掛け流しであり、信州を代表する名湯であることは間違いない。

所在地 : 松本市安曇(あずみ)

松本市は長野県の中央、やや西寄りに位置し、国宝松本城を中心とする旧城下町で、幸いにも戦災を免れたことから歴史的建造物が多く残る。

松本市のキャッチフレーズは、「三ガク都」である。
即ち、楽都(小沢征爾ら一流の音楽家の集うサイトウ・キネン・フェスティバルの開催など)、岳都(北アルプス他)、学都(日本で最も古い小学校の一つ開智学校、全国9番目の官立旧制高等学校である松本高校)の三つのガク都である。

2005年の合併後の市域は、西の飛騨山脈(北アルプス、3000m級)から、東の筑摩山地(美ヶ原など2000m級)までと広大となった。
この合併により、松本市は日本を代表する山岳観光地(上高地・乗鞍高原)と白骨・乗鞍高原・坂巻さわんど中の湯などの温泉地を一挙に手に入れることになった。

松本市の西方に位置する安曇(あずみの)は岐阜県に接し、槍ヶ岳・穂高岳・乗鞍岳などの山岳地帯から標高660m〜1、500mの乗鞍高原に及んでいる。

日帰り入浴時間は11時〜15時で、入浴料金は大人500円。
不定休なので、事前に電話確認しておいた方が良いだろう。

白骨温泉の日帰り入浴については、こちらを参照ください。


大きな地図で見る
温泉名 : 白骨(しらほね)温泉

施設名 : かつらの湯 丸永(まるえい)旅館 (入浴日:2013.8.8)

この看板を見落とさないように。

家族的雰囲気のロビー周辺。

混浴の露天風呂。左の写真を前方に進んで振り返ると、左側に女性側の出入り口がある。

白骨温泉は日本100名山・乗鞍岳(3026m)の北東山麓に位置する。

3〜4人規模の小さめの内湯だが、これぞ、白骨温泉の湯・風呂。泉質は含硫黄ーカルシウム・マグネシウムー炭酸水素塩温泉を加温で掛け流し。

道路を挟んで泡の湯の反対側にある丸永旅館。