甲斐市は、山梨県の旧国名甲斐国に由来するが、かっての中巨摩郡や北巨摩郡の竜王町・敷島町・双葉町が合併して誕生した町で、甲斐の中心地だった歴史は無い。
甲府盆地には甲府市・山梨市・甲州市それに甲斐市、これら4つの紛らわしい4市、それに中央市・笛吹市・塩山市・韮崎市・南アルプス市などが隣接しており、地方自治の効率・財政・行政面等からいっそうの合併を推進すべきであろう。
信玄堤が今なお残る釜無川の左岸に広がる南部には、住宅地と農地が混在する市街化区域、北部は森林が生い茂る自然豊な中山間地域となっていて、昇仙峡などの景勝地に繋がり、一部地域は秩父多摩甲斐国立公園に指定されている。
また自然条件を利用した果樹栽培やワインの醸造も行われている。
上記の三大パノラマ温泉の内、ここはもっとも高度が低く、周辺を住宅で囲まれているので、冨士山他の名山を遠望するものの、「眺望」という点ではほったらかし温泉やみたまの湯より劣る。
逆に優るのは湯量豊富、これを活かしてすべての風呂が掛け流しであることだ。
加温加水しないため泉質の劣化を来さず、風呂によっては泡付きが見られるようだ(眼鏡をかけていないので自分では確認できす、他サイトからの伝聞による)
当サイトでは、「所在地」「温泉名」「施設名」の3項目に分けて原稿を作成しているが、ここの温泉名が分からない。「響が丘温泉」という名称も見かけたが、施設のパンフレット・ホームページにも手元のガイドブックにもこの温泉名の記載は無い。
湯めみの丘へのアクセスは、中央自動車道の双葉SAからETC搭載車だけ出入りできるゲートを通過して5分、これが一番近いアクセスだ。他に韮崎ICから10分、甲府昭和ICから15分ほどの距離にある。
この日は韮崎ICからやって来たが、正面に富士山を見ながら果樹園の中をしばらく走り、やげてほんの少し周囲より高い所にある日帰り温泉施設・湯めみの丘に到着した。
この丘の名称が上記の響が丘なのだろうか。
入浴料金は大人700円、庶民的な雰囲気の館内は日曜日の午後とあってかなり混雑していた。
館内には蕎麦・うどんや丼物が食べられる食事処を兼ねた休憩室と有料個室、売店などがある。
全国の温泉を巡っておられる「さすらい人さん」から山梨(甲府盆地)三大パノラマ温泉を教えて頂いた。既に5年前に入浴している「ほったらかし温泉」に引き続き、過日に「みたまの湯」そして今回「湯めみの丘」で入浴し完結した。
住 所 | 山梨県甲斐市下今井2361−11 |
電 話 | 0551−28−2500 |
交通機関 | 湯めみの丘へのアクセスは、中央自動車道の双葉SAからETC搭載車だけ出入りできるゲートを通過して5分、これを利用するのが一番近い。他に韮崎ICから10分、甲府昭和ICから15分ほどの距離にある。 JR中央本線塩崎駅からタクシーで5分 |
宿 泊 | 不可 |
泉 質 | ナトリウムー塩化物泉 (源泉温度 44.3℃ pH8.0 湯量500L/M) |
適応症 | 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照) |
施設(日帰り) | 食事処兼休憩室(無料)、有料個室、売店、駐車場(100台) |
入浴時間 | 10時〜22時(入館は21時まで) |
定休日 | 無休(臨時休業有り) |
入浴料金(日帰り) | 大人 700円 小人(4歳〜中学生) 400円 |
風 呂 | 男女別内湯・露天風呂 サウナ |
浴室備品 | シャンプー・ボディソープ・ロッカー・ドライヤー |
食事・喫茶 | 館内で食事・喫茶可能 |
観光スポット | 昇仙峡、ハイジの村、清里高原、みずがき山、サントリー登美の丘 |
近くの温泉 | 湯村温泉・川浦温泉・芦安温泉・桃の木温泉・塩山温泉・笛吹川温泉・一宮温泉・岩下温泉・御坂温泉・国母駅前温泉・ももの里温泉・山宮温泉・ほったらかし温泉・はやぶさ温泉・宮川温泉・山口温泉・正徳寺温泉 |
甲斐市HP 甲斐市観光HP 湯めみの丘HP |
http://www.city.kai.yamanashi.jp/ |
うっすらと富士山が見えた。
泉温の異なる風呂が設けられている。
小高い丘の上にある湯めみの丘
風呂は充実していて、すべて掛け流しだ。
内湯には超高温(46℃)・高温(42℃)・中温(40℃)・低温(38℃ ジャグジー)と四段階の風呂があり、この他にサウナと水風呂がある。
露天風呂はさらに温度が低くて36℃程度だ。
こうして低温から高温の湯船があるのが大変素晴らしい。
温泉は大深度・1000mからの動力汲み上げだが、湯量豊富で毎分500リットル、泉温は44.3℃の高温泉なので、超高温の風呂のみ加温しているが、他の風呂は加水せず熱交換器で温度を下げている。
泉質はナトリウムー塩化物温泉で湯冷めにくい「熱の湯」だ。
露天風呂からは、東に富士、西に甲斐駒ケ岳・鳳凰三山と白根三山、北西に八ヶ岳連峰を一望する。
当日は靄がかかって、この眺望が完全には楽しめなかった。
もしかしたら当日の男性用露天風呂が見晴らしが劣る方だったのかも知れない。